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2021年10月27日 17:00 更新

出産で仕事を辞めたけど、もう一度働きたい! 再就職を考えるなら、最初にやってほしいこと #岩橋ひかりのキャリアの引き算

ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。

今回のテーマは「再就職」

岩橋ひかりさん

結婚、出産、育児、子どもの進級、進学、さらには夫の転勤、海外駐在など、女性のキャリアはライフイベントや、パートナーの仕事や家族の状況にどうしても影響を受けがちです。こうした変化をきっかけに、仕事を辞める選択をする人も少なくありません。
また、子育てに専念するため、子どもとの時間を優先するために、自ら退職する道を選択する方もいらっしゃいます。

私はたまたま働き続ける流れとなり、ワーママを10年強続けてきましたが、子どもたちが2人とも小学生になり、気づけば毎日の送迎も不要に。食事やお風呂、着替えなど、今まで何かと手間が掛かっていたことも、気づけば子どもたち自身で出来るようになり、子育てフェーズの変化を感じています。
過ぎてみれば、自分のことは後回しに、慌ただしく子どもたち2人をお風呂に入れて湯冷めしていた頃すら懐かしく、「子育ては期間限定」だと身を持って体感し始めている今、一旦仕事を離れ子育てに専念する選択も全然アリだと感じています。

人生100年時代。人生が長くなった分、子育て期間の相対的価値が上がっているとも言えますし、一度仕事を離れても再び働くことだって可能です。

今回は、子育て専念期間を経て、再び働きたいと「再就職」を考えはじめた方に向けて、進め方のコツをお届けいたします。

「意志の力」に頼らないこと

一旦仕事から離れ、キャリアの空白期間があることで、再就職を不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし私は「キャリア=人生そのもの」と捉えており、子育てに専念するため、また夫の転勤や海外駐在に帯同するために仕事を離れている期間も、決して空白期間ではありません。子育て期間に培った、同時に複数のタスクを進める能力は誇るべきものですし、PTA活動や子育てサークルなどボランティア活動を通じて培ったスキルや経験もあるでしょう。

再就職を考える際には、こうした経験を棚卸しするステップも進めていただきたいのですが、それと同時に、いえ、それよりも先に着手して欲しいことがあります。

それは、子育てをしながら働く人がいる場所に行ってみること。

子育て専念期間を経て、再び働きはじめた人がいる場所も良いでしょう。自分がこんな方向に進んでみたいと思っていることをすでに実現している人がいる場所がおすすめです。

具体的には、そうしたテーマのセミナーに参加してみることから始めてみてください。今は、オンラインで無料で参加できるものも多数ありますし、SNSなどで検索すれば色々見つけられるはず。
セミナーに参加してみることで、すでに実践されている方の具体的な事例を知ることができますし、同じような思いを持った人が多く存在していることと知ることができます。

子育てに専念している期間は、どうしても同じような境遇の人と会うことが多いので、再び働くイメージを持ちづらく、同じような境遇の人と過ごす時間が長いと、働くことを難しく感じたり、変化を躊躇ったりするものです。

再就職するときに限らずですが、自分を変えたいと思うときに、「変わろう!」と決意しただけでは変わるのは難しいもの。
変わりたいと思うなら、自らの意志の力を頼るのではなく、身を置く環境を変えるのが最善策です。

子育てをしながら働く人が集まる場に身を置くと、最初は居心地が悪く感じるかもしれませんが、不思議なもので気づけば、働くことが当たり前だと思えるようになります。
さらには、具体的な事例にたくさん触れる中で、より解像度高くイメージを持てるようになりますし、どんな人だって試行錯誤し悩みながら進んでいるとわかり、失敗をおそれずに行動を進めてみようと勇気が湧いてくるものです。

日常生活を変えないままに、オンライン上で新しい環境を覗き見することができる良い時代なので、ぜひ気軽に行動してみてくださいね!

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