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2021年10月26日 12:05 更新

浜崎あゆみさん帝王切開での出産告白。出産方法に「正しいとか間違いとか、楽だとか大変だとかない」

歌手の浜崎あゆみさんがInstagramに帝王切開の手術痕の画像を投稿し、自身の出産が帝王切開だったことを明かしました。画像には「私は帝王切開をしたママです」から始まる英語の文章があり、浜崎さんは「私は自分のお腹の傷を愛おしく誇りに思う」と綴りました。なぜ、この投稿をしたのでしょうか?

浜崎あゆみさん「私は帝王切開のママ」

Lazy dummy

浜崎あゆみさんは、自身のInstagramに「I’m a C-section mom」と投稿。「C-section」とは「Caesarean section」の略で、帝王切開のことです。

2019年11月に第一子の男の子を出産したと発表している浜崎さん。昨年10月には「今、2人目の天使がお腹の中で、一生懸命育ってくれています」と公表し、今年5月に第二子を出産しています。

帝王切開での出産がいつのことなのか浜崎さんは明確には記していませんが、今回の投稿で次のように綴りました。

「I’m a C-section mom
気が気じゃない10ヶ月を過ごしたのちに、命懸けでこの世に新たな生命を誕生させる術に、どれが正しいとか間違いとか、楽だとか大変だとかない。
ましてやそれを他人がジャッジするなんて事が無い世の中になって欲しいなぁ。
私は自分のお腹の傷を愛おしく誇りに思う。」
(浜崎あゆみさんInstagramより)

浜崎さんが「どれが正しいとか間違いとか、楽だとか大変だとかない」「ましてやそれを他人がジャッジするなんて事が無い世の中になって欲しい」と主張した背景には、帝王切開での出産に対する偏見が未だにあるでしょう。投稿の画像は海外のInstagramアカウントで広くシェアされており、帝王切開を正しい出産ではないかのように扱う偏見への抗議の意図があります。

「I’m a C-section mom」

浜崎さん長男との可愛いツーショット

帝王切開は「楽なお産」?

Lazy dummy

近年、帝王切開によるお産は増加傾向にあり、妊婦さんの4人に1人は帝王切開で出産しています[*1] 。そもそも帝王切開は、どのようなときに行われるのでしょうか。

経腟分娩では赤ちゃんが産道を通って生まれてきますが、経腟分娩だと母体と赤ちゃんに危険が伴うと判断された場合、リスク回避のために開腹手術により赤ちゃんを取り出します。これが帝王切開であり、「予定帝王切開」と「緊急帝王切開」のふたつがあります。

「予定帝王切開」の場合は、経腟分娩によるリスクがあると妊娠中に判断され、あらかじめ出産日(手術日)を決めて行うものです。陣痛が来る前に行う必要があるため、一般的に妊娠38週前後に設定されることが多いようです。

「緊急帝王切開」は、分娩中に胎児か母体のどちらか(あるいは両方)に予期しなかった緊急事態が発生した場合に行われます。たとえば出産の前に胎盤が急にはがれてしまったり、赤ちゃんの心拍数が異常だったり、陣痛開始後にお産の進行が止まってしまったという場合などに、緊急帝王切開すべきと判断されることがあります。

帝王切開は、経腟分娩ではお産が難しいと判断されたときに限って行われるので、「陣痛が怖い」「お産を楽にしたい」などといった理由では行われません。赤ちゃんや母体の命に関わる可能性がある時に選択されるものであり、開腹手術であることから産後の母体の負担は経腟分娩以上です。

しかし残念ながら、帝王切開によるお産への偏見も一部にはあり、「陣痛がなく楽な出産」などという誤った情報を信じている人もいるようです。そのせいで、心ない言葉をかけられて悩んだり、経腟分娩でなかったことをコンプレックスに感じたりするママも少なくありません。

帝王切開も経腟分娩も、どちらも立派なお産。お母さんは自分の命をかけて新しい命をこの世に送り出しています。帝王切開は決して楽な出産方法ではないことを、広く知ってもらうことが大切です。家族や身近な人が出産したら、その方法にかかわらず「おつかれさま」「頑張ったね」といった労いの言葉をどうかかけてあげてください。

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