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2021年12月24日 16:30 更新

<体験談>授乳クッションはいつまで使う?必要?助産師解説|上手な使い方

購入するかどうか悩んでいると、「授乳クッションはいつまで使うものなのか」が気になりますよね。ここでは、授乳クッションを使用した期間や購入した理由などを先輩ママに聞いてみました。助産師の坂田先生に上手な使い方も解説してもらうので、参考にしてくださいね。

<体験談>授乳クッションは使った?

授乳クッションに横たわる赤ちゃん

先輩ママ91人に、授乳クッションを使ったことがあるかどうか聞きました。

<アンケート>「6割以上」が「使った」

今回のアンケート調査では、授乳クッションを使ったことがある人は65%、使ったことがない人は35%という結果でした。

授乳クッション使用経験の割合グラフ
授乳クッションを使ったことはありますか?

<体験談>授乳クッションを買った「きっかけ」

授乳クッションを使ったことがあるママに、「購入のきっかけ」も聞きました。

周囲からおすすめされて

授乳が大変で……!!

授乳による負担を軽減するために、自分で購入を決めた人も目立ちました。

※マイナビ子育て調べ  調査期間:2021年12月6日~2021年12月14日 調査人数:91人(21歳~40歳以上の女性)
※ここで紹介した方法と結果は、個人の体験によるものです。記載の方法を推奨したり、結果を保証するものではありません。

授乳クッションとは

授乳クッション

「授乳クッション」は、授乳で赤ちゃんの身体を支える際、その手助けをしてくれるアイテムです。

赤ちゃんを支えるのがラクになる!

生まれてすぐの赤ちゃんは、だいたい体重3kg程度。

2リットルのペットボトル1.5本分というとそれほど大変ではなさそうと感じるかもしれませんが、授乳は1日に何度も行うので、そのたびに抱いたり降ろしたりしているとかなりの重労働になってきます。

母乳では1日「10回以上」授乳することも

また、赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる間、その頭を支えるのも実は結構大変です。

とくに母乳育児の場合、低月齢のうちは1日に10回以上の授乳も珍しくなく、産後の傷もまだ癒えないママに大きな負担がかかります。もちろんミルクの場合も、授乳の際は抱っこが必要です。

そんなとき、赤ちゃんの身体や頭を支えるサポートをしてくれるのが「授乳クッション」なのです。

授乳クッションはいつからいつまで使った?

疑問のイメージ
Lazy dummy

授乳クッションを使っていた先輩ママに、だいたいいつからいつごろまで使ったかも聞きました。

<アンケート>授乳クッションを使った時期

使い始めの時期は「出産直後~」が51%でもっとも多く、「生後1ヶ月ごろ~」24%、「生後2、3ヶ月ごろ~」22%と、産後早いうちから使用していた人が多いことがわかりました。

使用を止めた時期は「生後10、11ヶ月ごろ」34%がもっとも多く、次が「生後6、7ヶ月ごろ」27%、「1歳代前半」25%の順に多い結果となりました。

授乳クッションを使い始めた時期の割合のグラフ
授乳クッションを使い始めた時期を教えてください
授乳クッションの使用終了時期の割合グラフ
授乳クッションの使用を止めた時期を教えてください

<アンケート>多い時期で1日使った?

授乳クッションは、多い時期で1日に何回くらい使ったかも聞いたところ、結果は「2~3回」から「8回以上」までさまざまでしたが、1日1回程度しか使わなかった人は全体の5%のみで、1日のうちに何度も使っていた人が多いということがわかりました。

授乳クッション使用頻度の割合グラフ
授乳クッションは多い時で1日に何回くらい使用していたか教えてください

授乳クッションの選び方・使い方

授乳クッションを持っている赤ちゃん

授乳クッションの選び方の体験談、助産師の先生に聞いた上手な使い方も紹介します。

授乳クッションは大きく「3タイプ」!

授乳クッションはさまざまな製品が販売されていますが、大きくわけると「U字型タイプ」「三日月型タイプ」「長方形タイプ」の3つがあります。

授乳クッションを使用したことがある先輩ママに、どんなタイプをどんな理由で選んだのか、また使用感についても聞きました。

<アンケート>どんなタイプを選んだ?

今回の調査では、もっとも多くの人が選んでいたのは「U字型タイプ」で35人が選んだと回答しました。

次に多かったのは「三日月型」で25人、「長方形」は7人のママが選択していました。

使用したことがある授乳クッションの種類別割合のグラフ
使用したことがある授乳クッションの種類を教えてください

そのタイプを選んだ理由も聞いてみました。

<体験談>「U字型」タイプにした!

<体験談>「三日月型」タイプにした!

<体験談>「長方形」タイプにした!

<体験談>授乳クッションのこんなところが不満だった

授乳クッションを実際に使ってみて不満を感じたり、気になったことも聞きました。

教えてようこ先生!授乳クッションの上手な使い方

助産師の坂田先生に、クッションを使って上手に授乳するコツを教えてもらいました。

授乳の際は、赤ちゃんの高さ調整やママの腕をもたせかけるのに「クッション」を使うのがおすすめです。

とくに体がまだ小さくふにゃふにゃしている新生児のうちは、乳房に近寄せるときにママの手や腕への負荷が大きくなるので、クッションを上手に使って負担を軽減しましょう。

使うのは普通のクッションでも構いませんが、あまり柔らかすぎると沈み込んでしまって授乳姿勢が悪くなってしまうので、形が自由に変形して体にフィットしやすいビーズ入りのものや授乳クッションのほうが使いやすいかもしれません。

クッションがとくに役立つのは、「横抱き(クレードル)」「交差横抱き(クロスクレードル)」「脇抱き(フットボール抱き)」などの授乳姿勢です。それぞれのやり方についてくわしくは下記の記事を参照してください。

クッションを活用する以外にも実践したい、授乳をラクにするコツも教えてもらいました。

1日に何度も行う授乳なので、ママが楽な姿勢で、肩や手・腕の力が抜けるように工夫をしてみてください。

授乳クッションだけでなく、
ママの背中にクッションを置きもたれかかる
タオルを赤ちゃんの頭の下に敷いて、
  赤ちゃんの頭を支える負担を軽減
足元に足台を置いて楽に座れるようにする
のもおすすめです。

授乳クッションの代わりに使ってみたものはある?

授乳中の赤ちゃんとママ

授乳時の負担を軽くするのに役立つ授乳クッションですが、ほかのものを代わりに使うこともできます。

<アンケート>授乳クッションの代わりに使ってみたもの

先輩ママに、授乳クッションの代わりにほかのものを使ったことがあるかどうかも聞きました。

授乳クッションの代わりに使ったことがあるもののグラフ
授乳クッションの代わりに使ったことがあるものを教えてください

授乳クッションの代わりに使ったことがあるものでは、「普通のクッション」がもっとも多く33人のママが使ったことがあると回答しました。

ほかに、「たたんだバスタオル」「座布団」「大人用枕」の順に多い結果となりました。

<体験談>代用品でも結構使えた!

<体験談>代用品はやっぱり使いづらかった

まとめ

赤ちゃん

「授乳クッションを買うかどうか」で迷っている人のために、先輩ママに使用の有無や選んだタイプ、買ったきっかけ、使用感、代わりに使ったものはあるかどうかなどを聞きました。助産師の坂田先生のアドバイスにもあるように、授乳クッションに限りませんが、授乳時に腕や赤ちゃんの重みを支えてくれるものがあると負担を軽減できます。

1回ならさほど大変ではなくても、授乳は1日に何度も行うことなので、日を追うごとに体に疲れが溜まってきます。授乳する側がうまく赤ちゃんを支えられないと、赤ちゃんが効率よく飲み取れないことにもつながります。自分の体格に合ったクッションなどを上手に使って、なるべく楽な姿勢で授乳できると良いですね。

(文:坂田陽子先生/構成:マイナビ子育て編集部)

※画像はイメージです

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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