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【医師監修】夜泣きや下痢で悩んでいない? 1歳児の生活で気をつけたい3つのこと

【医師監修】夜泣きや下痢で悩んでいない? 1歳児の生活で気をつけたい3つのこと

1歳を過ぎるようになると、立ったり歩いたりする赤ちゃんも多くなります。離乳食も順調に進み、行動範囲もグンと広がるのは嬉しいことですが、中には夜泣きや下痢など、これまでになかった体の不調が出ることも……。今回は、1歳の時期ならではの赤ちゃんの身体のトラブルや生活での気をつけたいことについてまとめました。


この記事の監修ドクター
東京衛生病院 保田典子先生
筑波大学卒業後、国立国際医療研究センター等を経て、現職。子育て中のママ目線で親御さんが安心できる診療・ご説明を心がけています。なかなか短い診療時間では聞きにくい小児科医の知識や想いをブログやセミナーで発信しています。日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本周産期新生児学会、女医+(じょいぷらす)所属。
★ママ小児科医が実践中!子供の健康と発達を伸ばす子育て http://ameblo.jp/kanoppe21/

1歳児の子供の発達状態

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※画像はイメージです

生まれたばかりのころは、首も座らず、物を握ることもできなかった赤ちゃん。それが1年経つとしっかりと身体を支えることができるようになり、食べ物やおもちゃも手でつかめるようになります。まずは1歳児の子供の発達状態についてご紹介します。

1歳の子供の特徴

そろそろひとり立ちができるようになり、ひとりで歩き始めた子もいるかもしれませんね。厚生労働省の調査[*1]では、子供の約8割が1歳3ヶ月頃までにひとり歩きを始めています。では1歳になったばかりで、ひとりで歩ける子の割合はというと、およそ半数程度。1歳になると「そろそろ歩く時期なのに……」と心配になるママも多いのですが、まだ歩き始めてはいなくても、少しも不思議ではありません。つかまり立ちができるようになっていれば、きっと一歩二歩と歩き始めるようになるので、気長に待ちましょう。

言葉の面でも、著しい成長を感じるころです。1歳を過ぎると、「ママ」や「まんま」など、初めて意味のある言葉を話す赤ちゃんも出てきます。「ダメよ」「ないないしようね」といった簡単な言葉の意味も理解するようになるので、赤ちゃんとのコミュニケーションもより楽しめるようになります。

とはいえ、歩き始めや言葉の発達には個人差があります。「まだ歩かない」「まだ話すようにならない」と、ママ自身が自分を追い詰めないようにしましょう。今の時期しか見ることができない、赤ちゃんのつかまり立ちや可愛らしい喃語(なんご)をゆったりと見守る心のゆとりを持ちたいものです。

一般的な1歳の身長・体重

厚生労働省が示す発育曲線によると、生後1歳0ヶ月~1ヶ月の身体発育値[*1]は以下のようになります。

・男の子:身長-70.3~79.6cm 体重-7.68~11.04kg
・女の子:身長-68.3~77.8cm 体重-7.16~10.48kg
(ともに3~97パーセンタイル※)

※パーセンタイル:計測値の統計的分布の上で、小さい方から数えて何%目の値はどれくらいかという見方をする統計的表示法。50パーセンタイルが中央値となる

1歳を迎えるようになると、身長は生まれたときの約1.5倍、体重は約3倍の大きさに! ただし、これも個人差がとても激しいもの。子供によって身長は10cm、体重も3kgくらい差が出ることもあります。「体が小さいけれど、どこか悪いのでは……」と心配しすぎないようにしましょう。元気であれば、1歳半健診まで待ってそこで相談するといいでしょう。

離乳食や睡眠時間

栄養補給は、母乳やミルクから離乳食へと移行していきます。順調に進んでいれば、1歳頃では離乳食は後期に進んでいるでしょう。食事の回数も、1日3回食に慣れ始めたころではないでしょうか。食べ物は手づかみで食べようとするので、手で持って食べやすいように切るなど工夫するようにします。

味覚や胃腸の働きも発達してくるため、食べられる食材の種類も多くなります。歯ぐきでつぶせる程度の固さだった食事も、もう少し固くして、歯ぐきで噛むようにしても食べられるようになります。目安としては、火を通した肉だんごくらいの固さです。とはいえ、赤ちゃんによって個人差があるので、離乳食も赤ちゃんの成長に応じてゆっくり進めていきましょう。量は、下記が目安[*2]です。

・軟飯90g~ご飯80 g
・野菜・果物:40~50g
・その他(どれか1品)
  肉・魚:15~20g
  豆腐:50~55g
  乳製品:100g
  卵:1/2~1/3
(1回あたりの目安量)

1歳ころの1日の平均睡眠時間は、11~13時間です。昼にはたっぷり体を動かして、夜に寝るというリズムが定着し、夜にまとまって寝る時間が長くなります。

もしかして夜泣き?夜泣きの対策ってあるの?

夜泣きは生後3ヶ月以降から始まることが多いとされていますが、中には生後1歳を過ぎて突然夜泣きが始まるケースもあります。「これまで夜はぐっすり寝ていたのに」「なぜ今さら?」と心配になるママも。この夜泣きの原因とはどういったものなのでしょうか? 夜泣きの原因や対策についてまとめました。

1歳児の夜泣きの原因

夜泣きの原因は、まだはっきりと解明されていません。赤ちゃんの睡眠リズムは成長とともに変化していきますが、これにともなう生理的な反応として起きていると考えられています。

生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜の区別がつかず、2~3時間ごとに目を覚まし、母乳やミルクを飲んではまた眠るという睡眠リズムを繰り返します。成長とともに、昼夜の区別がつくようになり、お昼寝をすることで大人と同じ睡眠サイクルに近づいていきますが、1歳ではまだこのリズムは不安定です。そのため、健康で、とくに理由がなくても夜に周期的に泣き出したり、再び眠ったりを繰り返す、夜泣きが起こってしまうようなのです。こうした夜泣きは、個人差はあるものの、2歳を過ぎるころには自然になくなっていくことが多いとされています。

気をつけたいのは、子供が病気や体調不良が原因のとき。中耳炎や副鼻腔炎になると、鼻がつまったり耳が痛くて眠れず、グズグズ泣くこともあります。便秘でおなかが張っているときも要注意。きちんとうんちが出ているかのチェックも、赤ちゃんの快適な睡眠のために大切なことです。

夜泣きがひどい場合は、「夜驚症(やきょうしょう)」という睡眠障害の可能性もあります(2歳以降の夜泣きを「夜驚症」とすることもあります)。夜驚症の特徴は、深く眠っていた子供が突然、興奮状態になって泣き叫び、10~20分程度、興奮状態になってしまうこと。しばらくすると落ち着き、再び眠りに陥ります。翌朝、泣き叫んだことは覚えていないことが多いのですが、思春期までには自然に治まることが多いと言われています。

夜泣きを予防するには?

夜泣きは病気ではなく生理現象なので、こうすれば必ず治る、という方法は残念ながらありません。ほとんどの場合は心配ないことを理解し、子供の睡眠リズムがととのうのを手伝ってあげるようにしましょう。

まずは、「早寝・早起き」の生活リズムを心がけましょう。日中はお散歩に出るなどして日光を浴びさせ、身体を動かして運動量を増やし、夜は早めに寝ることを心がけます。早く寝かせることが難しい場合は、朝、早く起こすことから始めると生活リズムが整いやすくなります。

また、昼寝の時間にも要注意。夕方に寝てしまうと睡眠サイクルが狂ってしまい、夜起きてしまう原因になります。昼寝は15~16時までには終わるようにしましょう。

夜泣きはいつまで続くの?

毎日毎日、夜泣きが続くと、ママも睡眠不足になりグッタリ。いつまで続くのか心配なママも多いかと思いでしょう。何らかの原因が解消したことにより、スパッと翌日からぐっすり寝る赤ちゃんもいれば、2歳ころまで夜泣きが続く場合もあります。ひどい夜泣きが長期間続く場合、気になる場合は一度かかりつけの小児科で相談してみましょう。

夜泣きはこうして乗り切ろう!

夜中におっぱいを欲しがる赤ちゃんの場合は、口さみしくて夜中に泣くこともあります。1歳ともなれば離乳食が順調に進んでいる時期。離乳食で栄養を十分に摂取できていて、体重も順調に増えているのなら、「夜間断乳」にトライしてみましょう。しばらくは夜泣きが続くかもしれませんが、おっぱいに替わる安心方法を身に着けさせてあげれば、「夜中に口さみしくて泣く」ことは少なくなる可能性があります。夜間のおっぱいやミルクを飲んでいない赤ちゃんは、長時間泣き続けるわけでなければ、抱っこなどをせず「様子を見る」だけにしてみるのも手です。放っておいても自然に眠りに戻る場合もあります。

また、ママも睡眠不足になるとイライラしたり情緒が不安定になりがちです。パパがお休みのときなどには、夜泣きケアを変わってもらうのもおすすめです。ママ一人で抱えこまず、子育ての大変なことを夫婦で共有するようにしましょう。もしかしたらママの不安な気持ちを感じ取り、赤ちゃんは夜中に泣いているのかもしれませんね。

ゆるゆるウンチが心配……1歳の子供の下痢の原因は?

新生児のころはゆるゆるうんちだったのに、離乳食を食べ始めるようになると、赤ちゃんのウンチはだんだんと固くなってきます。3食離乳食を食べるようになると、一般にはしっかり形のあるウンチをするようになりますが「なかなか下痢が治らなくて……」と悩むママもいるようです。離乳食は順調に進んでいるのに、ウンチがゆるくなる原因はどういったものでしょうか。

赤ちゃんの下痢の原因は?

離乳食で、さつまいもや里いもなどのように食物繊維や糖分が多い食べ物を摂取した場合や、乳製品やフルーツを摂り過ぎた場合、下痢になることがあります。また、冷たいものの飲み過ぎや、おなかを冷やしてしまった場合も下痢になることがあります。

そのほか、考えられるものとしては、「感染性のウイルスや細菌が原因による下痢」があります。この場合、下痢だけでなく、嘔吐を伴うことが多いのが特徴。ウンチの状態もユルユルを通り越して、水のようにシャーッと出ます。赤ちゃんの場合、発熱することもあるため、全身の状態についてもしっかり確認しておきましょう。

また、食物アレルギーが赤ちゃんの下痢の原因になっていることもあります。原因となるアレルゲン(卵、大豆、牛乳など)を摂取すると、アレルギーを起こして下痢になるのです。

【医師監修】卵アレルギーは治らない? 原因と検査方法、向き合い方

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1209

赤ちゃんの皮膚に発疹があり、かゆがっていたりすると「もしかしてアレルギー?」と心配になるママも多いことでしょう。食事を摂ったあとに症状が現れる場合、それは「食物アレルギー」かもしれません。今回は赤ちゃんの食物アレルギーの中で一番多い「卵アレルギー」についてまとめました。

医療機関を受診するタイミングは?

医療機関を受診する目安としては、下痢と嘔吐を繰り返していたり、発熱を伴っている場合です。また、一週間以上下痢が続いている場合や、いつもとは違うウンチ(酸っぱいニオイがする、ウンチに血が混じっている、色が白っぽい)の場合も、受診したほうがいいでしょう。

反対に、食欲があって普段通り母乳・ミルク・離乳食が摂取できていたり、元気で普段通りの生活ができていて、ウンチの固さが少し柔らかい程度、回数もいつもより数回多い程度であれば、家で食事内容などを見直し、様子を見るようにします。

下痢をしないために気を付けること

1歳になると離乳食で食べられるものが多くなりますが、赤ちゃんのおなかの様子を見つつ、食物繊維が多い食べ物の摂取量を調整しましょう。また、動きが活発な赤ちゃんは、睡眠中に動いておなかが出てしまうこともあるため、腹巻きを使うなどしておなかを冷やさないようにします。

新しい食材を食べて数時間後に激しい下痢の症状が出た場合は、食物アレルギーの可能性もあります。どんな食べ物を食べたら下痢になったかわかるように、食事内容や使った食材はメモしておきましょう。後々に小児科医やアレルギー科などを受診するときにも役立ちます。

おむつかぶれや脱水症状に気を付けよう

1日に何度も下痢になると、ウンチやおしっこの刺激でおしりがかぶれることもあります。おしり拭きでウンチを拭き取ろうとすると、それがさらに刺激になり痛がって泣いてしまうことも。

これを避けるために有効なのは、おしり拭きでこするのではなく、ぬるま湯などでおしりの汚れを落としてあげる方法です。赤ちゃんがたっちでき立てるのであれば、お風呂場でシャワーで流してあげてもいいでしょう。外出時でもおしりを洗えるように、おしり洗い用のボトルなども赤ちゃん用品専門店で販売されています。洗ったあとはしっかりと水分を拭き、新しいオムツに変えます。ウンチが付いたままのオムツを長時間しているとかぶれがひどくなるので、ウンチが出ていないかまめにオムツチェックもしましょう。

下痢で体の水分が失われると脱水症状の危険が出てきます。脱水症状にならないように、こまめな水分補給を心がけましょう。一気にたくさん飲ませるのではなく、少量をこまめにあげることで、下痢も出にくくなります。

脱水の指標は「おしっこが出ているか」です。下痢の回数が多いとおしっこが出ているかわかりにくいですが、オムツを変える時に意識してみましょう。口の中が乾いている、泣いても涙が出ないなども指標のひとつです。脱水している可能性がある場合は、急いで医療機関を受診しましょう。

1歳児の子供にオススメなおもちゃ選び

1歳過ぎると体の動きもダイナミックになり、好奇心もますます高まります。せっかくなら、おもちゃも子供の成長をサポートするものを選びたいですよね。1歳児におすすめのおもちゃとは、どういったものなのでしょうか。

手指の動きを促すおもちゃ

1歳頃になると、目と手を連動させ、手指を動かすことができるようになります。特に指先の感覚の発達は、言葉の発達にも関係しているといわれているため、積極的に指を動かすことができるおもちゃを取り入れるのもいいでしょう。「つまむ」「ねじる」「指先で押す」などができるボタンがついたおもちゃや、ピースをはめこむパズル、ひもとおしなど、さまざまなおもちゃがあります。

運動能力の発達につながるおもちゃ

歩き始めたばかりの子供には、手押し車などもおすすめです。まだ不安定な身体の動きをしっかりサポートする丈夫な造りのものを選びましょう。また、子供部屋にスペースが設けられるなら、室内ジャングルジムを置くのもいいかもしれません。枠につかまったり、くぐったりするのが、全身運動につながります。もう少し大きくなったら滑り台などを付けてあげると、喜ぶかもしれませんね。

1歳向けのおもちゃ選びで注意したいこと

誤飲する危険性もあるので、小さなパーツが付いたおもちゃは取扱いには注意しましょう。ひもが使われたおもちゃは、首や手・指にからまると危険です。また、子供はおもちゃを大人が思ってもいないような使い方をするもの。目を離したすきに危険な遊び方をしている……ということもあるため、遊んでいる子供からは目を離さないようにしたいものです。口に入れても安全なように、なめても安全な塗料が使われているかもチェックしたいですね。

まとめ

1歳は、体格や体・言葉の発達などに差が見られ始めるころ。「まだ歩かない」「まだ話さない」「みんな夜泣きは卒業したのに……」と周囲と比較してしまうこともあるかもしれませんが、「個人差があるのだから」と割り切り、今の子供の成長ぶりを楽しみましょう。周囲のサポートやお助けグッズをうまく利用して、ママも子供も笑顔になれる育児を心がけたいですね。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.08.20)

参考文献
[*1]厚生労働省『平成22 年乳幼児身体発育調査の概況について』
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042861.html 
(参照2018-7-31)

[*2]厚生労働省(参考)厚生労働省『授乳・離乳の支援ガイド』
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17.pdf
(参照2018-7-31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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