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2021年10月18日 08:30 更新

【共働き家計の疑問】金額が予測しにくい支出はどうしたらいい?『共働きにピッタリな一生モノの家計管理』Vol.4

夫婦でお金の話ができない、今の貯金額でいいのか不安など悩みがつきない共働き家庭の家計管理。そこで、家計の悩みをクリアにして「貯まる」仕組みづくりができる書籍『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』(翔泳社)から、教育費や、お金についてのよくある相談をご紹介します。

予測できない支出を減らしていく

Lazy dummy

せっかく予算を立てて管理していたのに予測できない支出で計画通りにいかず、ストレスが溜まるというお悩みもよくうかがいます。

計画外のことが起こりがちなものにあるのが、「会社の経費の立て替え」や「個人の買い物」などです。お金を計画的に使い、貯めていくためには出ていく金額を想定し、できる限り計画外の出費をなくして「固定費化」していくことがポイントです。

会社の経費は個人口座で完結させる

出張など仕事での立て替え金額が大きくなると家計管理がしにくくなります。

この管理のしにくさを解消するために、立て替えは家計の口座ではなくそれぞれ個人口座で行いましょう。精算金が給料と一緒に振り込まれる場合は、給料日に立て替え分を個人口座に移動します。毎月お金を移動するのが大変なら、昨年1年間の立て替え総額を確認し、発生する可能性がある立て替え額をあらかじめ個人口座に入金しておきます。可能なら会社からの精算金の振り込みもその個人口座に入るようにすれば、残高に少し余力を持たせておくだけでお金の移動がいらなくなります。

クレジットカードは個人用を持つ

個人の買い物をクレジットカードであれこれ買っていて気づいたら請求額が大きくて驚いた、というようなこともよくあります。せっかくお小遣いを決めて家計のお金と区分けしてもカードの請求で混ざってしまっては本末転倒。頻繁にカードで個人の買い物をするのなら、個人口座から引き落とされるカードを持ち、お小遣いの範囲でやりくりしましょう。

家族と個人でカードを2枚持つのは面倒だと思うかもしれませんが、1枚のカードで個人の支払いと家族の支払いが混ざると、いちいちカードの明細書を確認してお金を動かすことになります。「支払う時点」ではなく「使う時点」で分けてしまうほうが、夫婦それぞれに干渉することなく楽に管理ができます。

「家族?個人?」の意識が節約に

逆に個人の口座から落ちるカードで家族に必要なものを立て替えて買っていたら、それはすぐに家計からお金を支払うようにしましょう。お互いに不都合がないなら月に一度などまとめての精算でも構いません。この時のポイントは払い渋らないことです。立て替えたのに払ってもらえないということがあると、とたんに信頼感は失われ、この方式の運営がうまくいかなくなるからです。

ただ、家庭に必要と思えないものを相談なく買っているようなら「それは家計のお金からは払えない」と話し合いが必要です。子ども関係の支出によく起こりがちですが、可能なら買う前にお互いが声を掛け合うといいですね。この支出は家族のためのものなのか、それとも個人的なものなのか、と考えるクセがつくことで節約につながるケースも多いのです。

(塚越菜々子『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』(翔泳社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

書籍『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』について

書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理
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「子どもの教育費や将来のお金の不安があるのになかなか夫婦で話ができない」
「そもそも、何から始めていいのかわからない」
という共働き夫婦必見!

共働きの家庭に特化して年間200件の家計見直し相談を行っている人気ファイナンシャルプランナーの著者が、「貯まる仕組み」ができる4ステップを解説。

具体的な項目が掲載されたシートに書き込んでいくだけで、家庭のすべてのお金が整理でき、自動的に貯まる一生モノの家計が完成します。
夫婦のお金の話し合いのきっかけとしても活用してみてください。


【4ステップで「貯まる仕組み」づくり! 】
◆わが家の家計の健全度合いをチェック!
家計の現在地を確認し、目的地までの距離を把握します。

◆何にお金を使ってきたかチェック!
わが家のお金の使い方に合わせた予算を考えます。

◆貯める必要のあるお金をチェック!
「いくらお金を貯めたらいいか」を計算します。

◆家計で見直せるところをチェック!
支出を減らし、貯金を増やすポイントを探ります。

塚越菜々子さんのプロフィール

株式会社KANATTA代表。ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、公的保険アドバイザー。税理士事務所で10年超勤務。延べ500社以上の決算業務や確定申告に携わる。会社の労務・税務にかかわる中で、一般生活者のマネーリテラシーの底上げの必要性を実感し、2016年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。保険や金融商品を取り扱わない独立系FPとして、主に共働き世帯の女性を中心に年間200件の家計相談を行う傍ら、運用経験の全くない女性向けの確定拠出年金・つみたてNISAセミナ―や、公的年金セミナーなど多数開催。
YouTubeやSNS等でもわかりやすい情報を積極的に発信している。

オフィシャルサイト:「ママスマ・マネー」

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