育児 育児
2021年11月23日 08:55 更新

100均グッズでできる「災害用ポーチ」の作り方

自然災害や事故などの予測できない事態への備え。わかっていても、毎日忙しいとつい後回しにしてしまいがち。いざ備えようと思っても、「何をどう揃えればいいのか?」で迷いますし、あちこち違う場所へ買いにまわるのも面倒……。そこで、今手元にあるものと「100均で揃うもの」だけで、災害用ポーチを作りましたので、ご紹介いたします。

こんにちは。ライフオーガナイザー®︎の佐藤美香です。

みなさんは、持ち歩きできる「災害用ポーチ」はお持ちですか? 小さな子どもがいると、お出かけの際の荷物は多くなりがち。ただでさえ重たいバックの中に、災害用ポーチを追加するのは戸惑いますよね……。けれども、「もしも」の状況って、意外と身近にもあるものです。

以前、2歳になったばかりの三女と出かけたときに、電車の中に2時間閉じ込められた経験があります。設備上のトラブルだったため、怪我をすることもありませんでしたが、「身軽が一番」「足りないものは、その都度コンビニで買えばいい」そんな思いを見直すきっかけとなりました。そんな経験をもとに作った災害用ポーチの中身について、今回はご紹介いたします。

子どもとのお出かけには必須! 大好きお菓子

電車の中に閉じ込められたときに、最初に心配になったのは「子どもが騒ぎ出さないか?」でした。友人とのランチをする予定で、待ち合わせ先に向かうために電車に乗っていたため、「お腹減った」と騒ぎ出すのも時間の問題でした。

たまたま向かいの席に座っていた女性がこちらに声をかけてくれ、持っていたパンを分けてくれたので、三女は騒ぎ出さずにすみました。人の優しさに、本当に助けられた瞬間でした。三女は人見知りもなく、特に食物アレルギーもなかったため、ご厚意に甘えることができましたが、人見知りがひどく食物アレルギーもある次女だったら、こうはいかなったとも思いました。

この経験を経て、災害ポーチに絶対に入れておこうと思ったのが、子どもの好きなお菓子です。

【防災グッズ】子どもの大好きなお菓子は必須

飴やチョコ・ラムネなど、すぐに口に放り込めるものを入れています。かさばらないだけでなく、手が汚れないように、個包装のものがオススメです。

日常でもあると便利な衛生用品

ウェットティッシュやティッシュもポーチに入れています。わが家では子どもたちの肌が弱いため、ウェットティッシュはノンアルコールで除菌できるものを使っています。販売されている災害用(救急用)ポーチもありますが、アルコールタイプが多いので、家族にアルコールにアレルギーあったり、弱かったりする場合には、注意が必要です。

また、ティッシュは水に流せるタイプのものにしています。子どもとのお出かけは、急なトイレの利用も少なくありません。トイレットペーパーが必ずしも備えつけられているとは限りません。水に流せるタイプのものがポーチに入っていれば、普段のお出かけでも安心です。このほかに、個包装のマスクやマウスウォッシュも入れています。

【防災グッズ】日常使いにも便利な衛星用品

どれも、日ごろから持ち歩いていると便利なものばかり。「災害用」と思うと持ち歩くのが億劫に感じますが、日ごろから使うものを入れておけば便利ですし、こまめな中身の見直しもできますね。

追加で入れておきたい衛生用品

ゴム手袋や、レジ袋、災害用トイレも入れています。大きなケガをしたときに、手が清潔な状態とは限りませんよね。使い捨てのゴム手袋で、手当できれば安心です。

また、周辺にトイレがなく、トイレを我慢できないかもしれない……。簡易トイレも、汚れものを入れておくポリ袋も必要です。

【防災グッズ】追加で入れておきたい衛生用品

ポリ袋は汚れものを入れるだけでなく、傷を塞ぐ、防寒、物を運ぶなど、ほかの用途にもいろいろ使えます。畳めば邪魔にならないので、数枚入れておくようにしています。

子どもの好きなキャラクターが活躍! 絆創膏

ちょっとした擦り傷などのために絆創膏も入れています。以前は何の絵もない、シンプルなものしか入れていませんでしたが、子どもの好きなキャラクターのついた絆創膏を追加しました。

【防災グッズ】子どもの好きなキャラクターの絆創膏

防災のプロより、本当に災害に遭遇してしまったときに、子どもの不安を少しでも軽くするために「日ごろから慣れ親しんでいる好きなキャラクターのものがあるといい」と聞いたことがあります。絆創膏なら、好きなキャラクターのものを取り入れやすいですよね。ポーチに入れるためにキャラクターの絆創膏を購入したところ、早速箱から出して絆創膏を並べて遊びはじめたので、あると親の安心材料にもなるなと感じました。

このほかに、サイズを自由にカットできるものも入れています。

慣れない環境での体調不良を防ぐ! 常備薬

私は頭痛持ちのアレルギー持ち。自宅ならできるだけ薬に頼らずに、横になってやり過ごすこともできますが、出先ではそうはいきません。まして、災害や事故に遭遇して気持ちが滅入っているときに、体調がすぐれないのは本当にツライ。頭痛や目のかゆみ、くしゃみが止まらない……。そんな症状も早めに抑えておきたいなと思っています。

【防災グッズ】常備薬(目薬、鼻炎薬、頭痛薬)

どの症状も動けなくなるほどの状態にはなりませんが、悪化する前に対策をとり、気持ち的な負担を減らしておきたいです。

そのほかに入れているもの

ほかには、ホイッスル、油性ペン、ホッカイロを入れています。

【防災グッズ】ホイッスル、油性ペン、ホッカイロ

ホイッスルは、居場所を知らせたり、助けを呼ぶため。油性ペンも、離れ離れになった家族に、メッセージを残すことができたり、少ない物の中で何かを代用するときに「何のためのもの」か役割をハッキリ知らせることもできます。キャップタイプの油性ペンは、キャップを落としてペン先が乾き書けなくなる心配があるので、ノック式タイプがオススメです。また、指先がかじかんでしまうと、できなくなることが増えるので、ホッカイロも入れています。

ほかには、裁縫道具も入れています。

【防災グッズ】裁縫道具

ボタンをつけたり、ほつれを直すというよりは、ハサミや糸と針があることで、役に立つことがありそうと思って入れています。

災害用ポーチのサイズと重さ

カバンの中で目立つようにと、ピンク色にしています。サイズは、横25cm×縦15cmで、ご紹介した中身を全部入れた状態で295gほど。ボリュームが気になっていましたが、実際に計ってみると「大したことないかも」と思えました。

防災グッズ 災害用ポーチ

まとめ

心配をしはじめるとキリがないですし、「もしも」を考えて「いつも」が楽しめないのでは意味がない。今回、ご紹介した災害用ポーチに入っているものは、いつも家にあるものか、100均ですぐに揃うものばかりです。

「そのうち……」と心配事を頭の中にずっとおいておくよりも、すぐ揃えられるものからはじめて、心配事を手放してみてはいかがでしょうか?

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-