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2021年11月10日 08:52 更新

「使いにくい」「見つからない」を解消! 専門家が教える冷蔵室スッキリ術

使いかけの食材や調味料、夕飯の残り物にいただき物のお菓子。詰め込むばかりで「欲しいものが見つからない」「出し入れが面倒!」などのプチストレスを、冷蔵庫に感じていませんか? 食品を保管する場所だからこそ、冷蔵庫はスッキリ・キレイが目標。今回は冷蔵庫の中でも頻繁に開閉する冷蔵室のスッキリ術をご紹介します。

こんにちは。ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。

キッチンに欠かせない家電のひとつ、冷蔵庫。食材の鮮度を保ち、保存してくれる冷蔵庫には、ついついアレもコレもと詰め込んだ結果……大きなサイズにも関わらず、どうにも使いにくい! なんてことも。

毎日使う場所だからこそ、スッキリと使いやすい空間が理想的。今回は、冷蔵庫の中でも頻繁に使う冷蔵室の【スッキリ収納術】をご紹介します。

卵パックはそのままIN

食材の定位置作りや収納に悩みがちな冷蔵室ですが、卵に関しては別。冷蔵室の一角には卵収納スペースがあることが多いですよね。

丸く転がりやすい上、割れやすい卵には安定した定位置があると安心。1パックがピッタリ納まり、残量の確認がスムーズなのも嬉しい点です。

でもちょっと面倒なのが、購入時の卵パックから専用スペースへの詰め替え……。卵同士がぶつからないよう、10個分の穴が開いた「卵ホルダー」に、パックから取り出した卵をひとつずつ詰め替えていくのは、地味に手間のかかる作業です。

【冷蔵庫の収納】卵ホルダー

そこで、冷蔵室備えつけの「卵ホルダー」は無視! 我が家では購入時のパックごと収納しています。

【冷蔵庫の収納】卵パックのふたをカットした状態

購入した卵パックは、開封したらフタ部分をカット。わが家で購入している卵パックは、フタ部分がミシン目のように熱処理されていることが多く、手で引っ張ると軽く外れます。(パックの種類によってハサミが必要な場合もあるので、確認してみてくださいね。)

【冷蔵庫の収納】詰め替え不要の卵収納

蓋を外した卵パックごと、そのまま収納スペースにIN。わざわざ入れ替えずともパックが緩衝材となり、卵同士がぶつかることはありません。使い切ってパックが空になったら、そのまま処分。新しい卵は、再びパックごと詰め替えればOKです。

ひとつひとつを入れ替える地味な作業がなく、一瞬で詰め替え完了。小さな事ですが、頻繁に発生するプチストレスが解消されます。

調味料の小袋は目につく場所へ

お刺身パックやお寿司のテイクアウト時などについてくる、お醤油やワサビなど調味料の小袋。購入時に使い切ることができればベストではありますが、使い切れないこともしばしば。

「何かに使えるかも?」と、冷蔵室にポイっと投げ込んだものの、ついうっかり忘れてしまうことはありませんか?

【冷蔵庫の収納】調味料小袋

賞味期限が記載されていない場合もあるため、気づいたときにはいつのモノかさえわからない……。発見と同時に処分する虚しさに「あ~あ、また使うの忘れちゃった……」と嘆くことが多いなら、【簡単だけど、忘れない仕組み】を取り入れてみませんか。

【冷蔵庫の収納】ワイヤークリップで、調味料の小袋を挟む&引っかける

使用するのは、クリップとフックが一体化した、ひっかけるワイヤークリップ。我が家では無印良品のワイヤークリップを活用していますが、最近では100円ショップでも手に入れることができますね。

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クリップ部分に小袋を挟んだら、ドアポケットに引っ掛けるだけ。冷蔵室を開閉するたびに目の前をユラユラ……。意識せずとも毎回目に入るので、忘れることがありません。

お醤油などの場合は少量なので、1回の調理で使い切れることも。忘れることなく使い切れると、冷蔵室はスッキリ。無駄なく使い切れた満足感も味わえます。

セット化でスッキリ&出し入れスムーズ

同じタイミングで使用するアイテムはセット化が便利。

【冷蔵庫の収納】朝食セット

我が家では、ご飯・パンとメニューに応じた朝食セットが役立っています。

とはいえ、内容は至ってシンプル。ご飯セットにはふりかけを数種類、パンセットはマーガリンと、ジャムやハチミツなどをプラスチック製のカゴにまとめただけ。ひとまとめにしておけば、冷蔵室の中で行方不明になることや、存在を忘れてしまうことはナシ。おかげで食材がムダになることもありません。

【冷蔵庫の収納】朝食セットを取り出す様子

慌ただしい朝食時、メニューに合わせたセットをドンと食卓に出すだけでOK。考える必要もなく、ママは楽チンです。

家族は各々、セットの中から好きなふりかけやジャムをチョイス。自由に選べる楽しみもあるようで、お互いにとってメリットばかり。

【冷蔵庫の収納】低い位置に収納すれば、子どももお手伝いしやすく

カゴにまとまっていれば、持ち運びも簡単。

「冷蔵室内での低い位置に収納」「イラストなどの分かりやすいラベリング」などひと手間を加えてあげると、小さなお子様でもお手伝いが可能に。忙しいママの強力な助っ人となってくれるはずです。

100均アイテムを活用! 倒れやすいチューブ類

ケチャップやマヨネーズに薬味チューブ。調理する際には使いやすい形状ではあるものの、収納するには不安定で倒れやすいのが玉にキズ……。ドアポケットの中で倒れていると、使い勝手も悪く、作業効率も低下。「あ~、もう!」なんてイライラしてしまいますよね。しっかり自立してもらうため、適切にサポートを。

我が家では100均アイテムを活用し、それぞれがしっかり自立できる定位置を設定。とはいえ、専用アイテムを活用しているわけではありません。

【冷蔵庫の収納】マヨネーズ

マヨネーズなど大きめのチューブ類は、筆立てなどとして使用する半透明のプラケースを使用。しっかりとした深さで、チューブの転倒を防ぎます。使っていないコップなどを活用するのもいいですね。

【冷蔵庫の収納】薬味チューブ収納

薬味チューブは、フタ部分を外した調味料ポットを活用。シンプルな構造で洗いやすい点が、選んだポイントです。

使用頻度ごとに1軍と2軍に仕分け。よく使う1軍選手のショウガとニンニクは、より取り出しやすい真ん中部分に配備しています。取っ手部分にラベリングをすれば、家族が使うときも戻すときも、間違えることはありません。

定位置でしっかり自立。いつも通りスタンバイしてくれているだけで、作業はスムーズ。慌ただしい調理中、無駄にイライラすることがなくなります。

腹八分目がちょうどいい

パンパンに詰まった冷蔵室は中が見渡しにくく、中身の出し入れが大変。棚の奥に追いやられた、賞味期限切れの食材を発掘したときのため息ったらありません。余裕のない冷蔵室は、ストレスの原因です。

その上、冷気の通り道を確保できず、庫内の保冷効果も低下。冷蔵室に詰め込みすぎはNGです。

【冷蔵庫の収納】鍋ごと収納できる冷蔵室

冷蔵室の最下段は、フレキシブルなフリースペース。残り物のお鍋をそのまま入れることが出来ると、保存容器への移し替えや洗い物が減り、面倒な手間がなくなります。また、下ごしらえ中の食材をボウルごと入れることもできると、食事の支度もはかどりますよね。

冷蔵室にあるフリースペースは使い勝手バツグン! 大きなスイカを買った、予想外のいただきものをした……というときも、慌てることはありません。

まとめ

食品の保存を担う冷蔵庫。まずは、使用頻度の一番高い冷蔵室から見直してみませんか。冷蔵室は詰め込み過ぎず、「腹八分目」が使いやすさも保冷効果も向上します。

毎日頻繁に開閉し、出し入れの頻度が高いからこそ、スッキリ整え、ストレスフリーでいたいものですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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