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2021年11月09日 12:10 更新

チームで子育て!夫を最強の子育てパートナーにする方法『新・ワーママ入門』Vol.9

「保育園に預けるのはかわいそう?」「職場に迷惑をかけるかも」など、ワーママの悩みはつきないもの。でも、ちょっと考え方を変えたり工夫したりすることで悩みは解決できるんです!『 新・ワーママ入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、令和のワーママに役立つマインドやアクションを紹介します。

【チームで子育て】夫を最強の子育てパートナーに育てるには

子育てチームのコアメンバー、パートナー(夫)の意識改革についてポイントをお伝えしていきます。

1 上手に褒める

よく言われることですが、やはり「褒める」ことが重要。妊娠や出産を体で経験しない男性は女性と比べて、子育てに苦手意識を持ちがち。女性以上におそるおそるチャレンジしているのだと理解して、「できたら褒める」を繰り返しましょう
ただし、褒め方を間違うと、かえって子育てから離れてしまう場合も。いかにも「すごいね!さすがパパ!」と褒めると、「むむ、任せようとしているな」と察して、やる気が落ちてしまいます。
私がおすすめするのは、”子どもの反応・変化”を伝えること。たとえば、パートナーが離乳食をあげている時に子どもが上手に食べられたら、「いつもよりたくさん食べられているかも」とフィードバック。その離乳食をパートナーがつくっていたとしたら、「いつもの味付けより好きだったのかな?」とつぶやいてみても。パートナーではなく、子どもに向かって「パパと食べて、うれしいね」と声をかけてみるのも効果的だと思います。
子どもと関わるメリットを伝えるのも有効です。自分が関わることで子どもや自分にいい反応があるんだ!そう思えると、俄然張り切る男性は多いようです。

2 目線を合わせる

夫婦で協力する子育てにおいて、何よりも大切なのがこれ。目線合わせです。どんな子どもに育てたいか。そのためにどんな体験や環境を与えていきたいか。親としてどんな関わりをしていきたいか。
目標やビジョン達成のために、チームメンバーが同じ方向を向くことが不可欠であることは、仕事でも同じですよね。

話し合いが大切とわかっていても、そのための時間がなかなかつくれないというのが共働きのジレンマです。しかし、話し合いを後回しにする間にも、子どもはどんどん育っていきます。私は「預けてでも、夫婦で話す時間を」とお伝えしています。
仕事で家を空けるわけでもないのに、子どもを預けるなんていいの?なんて後ろめたさを感じる必要はありません。
子育てから手を離して、落ち着いて大人同士で話す時間はとても大切。その時間で得られるコミュニケーションは、子どもにとって絶対にプラスに働きます。預ける以外にも、昼休みや朝の通勤時間を一緒に過ごして話し合いの時間をうまくつくっている方もいます。それぞれのやり方で時間をつくってみてください。

3 3Kで焦らず待つ

人が変わるのには時間がかかります。でも、時間はかかっても、諦めなければ、確実に変わります。
今でこそ、「イクメン天国」のように称される北欧諸国。かつては少子高齢化が進んでいましたが、女性のキャリア推進に政府が舵を切って男性の子育て参加を促進。しかしそれまでは、男性の育児参加はほとんどなかったと言われています。この例は、環境設定や役割が変われば人はいくらでも変われる、という証拠です。

心しておきたいのは、「覚悟・交渉・感謝」の3Kです。
「夫婦二人で一緒に子育てをするのだ。そのためにこの夫のアップデートをサポートするのだ」という覚悟を持って、諦めずにコミュニケーションを重ね、できたらきちんと「ありがとう」を伝える。「やって当たり前でしょ」と思っても、ぐっとこらえて、まずは感謝をして前向きに行動するように促していきましょう。
子育てと同じかもしれませんが、「夫育ても気長に」を胸に留めておきましょう。

(文:堀江敦子『自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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多くのワーキングマザーたちの悩みに応える、新世代のワーママのバイブル。
著者の堀江敦子さんは、これまで200名以上の赤ちゃんのベビーシッターを経験し、1000以上の共働き家庭と出会い、1万人以上の仕事と子育てに悩む人へ研修や講座を提供。その中から導き出した、マインドセットとアクションが紹介されています。

仕事・家事・子育ては「みんなでやる」が、現代のスタイル。
すべてを完璧にこなすスーパーウーマンにならなくていい。
職場にも家族にも迷惑をかけちゃいけない、と気を張らなくていい。
少しのマインドセットで、アクションで、必ず変わる。
あなたらしい働き方・育て方を一緒に見つけていきましょう。

堀江敦子さんのプロフィール

スリール株式会社代表取締役社長。日本女子大学社会福祉学科卒業。大手IT企業勤務を経て、25歳で起業。両立支援や意識改革を得意とし、企業の研修・コンサルティング、大学・行政向けにライフキャリア教育を実施。「子育てしながらキャリアアップする人材・組織を育成する」をテーマに、人材育成事業を展開。内閣府男女共同参画会議専門委員、厚生労働省イクメンプロジェクト委員、東京都文京区ぶんきょうハッピーベイビー応援団委員など、複数行政委員を兼任。千葉大学教育学部の非常勤講師も務める。2013年日経ウーマン「次世代ガール25人」選出、2015年日経ビジネス「チェンジメーカー10」選出、2018年「第9回若者力大賞ユースリーダー賞」選出。

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