忙しいワーママが「なりたい自分を描く」ためのレッスン その1『新・ワーママ入門』Vol.5

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いくら前向きにと言われても、日々の育児は待ったなし。子育ての経験を仕事に活かそうとアクションを起こす余裕すらない！

おっしゃるとおりです。特に0〜2歳くらいまでは、子どもの体調も安定しませんし、何より親自身が子育てに慣れていません。
1週間後の見通しさえ立ちにくく、仕事での自己実現なんて遠い先に感じる。それが現実なのは百も承知です。

だから、私は”今すぐ”ではなく”3年後”のなりたい自分を描くワークをおすすめしています。
1年後だとあまりにも「現実」すぎてしまう。しかし「5年後」だと遠すぎる感覚がありますよね。3年後だと、ちょっとした夢を想像しやすい期間なのです。また現在お子さんが0歳だとすると、3年後は子どもが3歳を迎えて少し体調も落ち着く頃。急な発熱による呼び出しも激減します(詳しくは後述しますが、子育てを中長期でとらえるスキルを身につけることも重要です)。

少し先の未来を、ワクワク描いてみる。最初から完璧に描くのではなく、まず手を動かしてみましょう！

これから、次の3つのステップで「3年後のビジョン」を描きます。

まず、紙とペンを用意してください。

1.　今モヤモヤしていることを書き出す
2.　3年後になりたい自分を描く
3.　2を実現するために必要なアクションを書き出す

1で現在の自分の状況や気持ちを把握し、2で「なりたい自分」が可視化され、3で現在と未来をつなぐアクションが明確になります。

難しくありませんから、一緒にやってみましょう！

現在抱えているモヤモヤがあると、なかなか未来の素敵な絵は浮かばないですよね。だからこそまずは、今現在抱えているモヤモヤをスッキリ吐き出すステップを踏むことが大切です。

この「吐き出す」というプロセスにとても意味があって、頭の中で考えているモヤモヤを、言葉にしたり、書き出したりして”外に出す”ことで、デトックス効果があります。特に、書き出して文字に”見える化”すれば、その文字を客観的に見つめ直すことができて、自分自身を俯瞰できるようになります。

では、「モヤモヤ吐き出しシート」に、「今の生活満足度」とその理由、「仕事」「プライベート」「将来のこと」のそれぞれに関して、迷っていること、悩んでいること、引っかかっていることを自由に書き出してみてください。

ペアやグループになって行うのもおすすめです。お互いに、記載した内容をシェアしあい、その後に質問し合うとさらに自分の考えが深まります。

2、3のワークは次回以降に続きます。

（文：堀江敦子『自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）より一部抜粋／マイナビ子育て編集部）

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多くのワーキングマザーたちの悩みに応える、新世代のワーママのバイブル。
著者の堀江敦子さんは、これまで200名以上の赤ちゃんのベビーシッターを経験し、1000以上の共働き家庭と出会い、1万人以上の仕事と子育てに悩む人へ研修や講座を提供。その中から導き出した、マインドセットとアクションが紹介されています。

仕事・家事・子育ては「みんなでやる」が、現代のスタイル。
すべてを完璧にこなすスーパーウーマンにならなくていい。
職場にも家族にも迷惑をかけちゃいけない、と気を張らなくていい。
少しのマインドセットで、アクションで、必ず変わる。
あなたらしい働き方・育て方を一緒に見つけていきましょう。

スリール株式会社代表取締役社長。日本女子大学社会福祉学科卒業。大手IT企業勤務を経て、25歳で起業。両立支援や意識改革を得意とし、企業の研修・コンサルティング、大学・行政向けにライフキャリア教育を実施。「子育てしながらキャリアアップする人材・組織を育成する」をテーマに、人材育成事業を展開。内閣府男女共同参画会議専門委員、厚生労働省イクメンプロジェクト委員、東京都文京区ぶんきょうハッピーベイビー応援団委員など、複数行政委員を兼任。千葉大学教育学部の非常勤講師も務める。2013年日経ウーマン「次世代ガール25人」選出、2015年日経ビジネス「チェンジメーカー10」選出、2018年「第9回若者力大賞ユースリーダー賞」選出。