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2021年11月04日 12:10 更新

今後のキャリア&ライフプランに迷ったら「4つのL」を実践してみて『新・ワーママ入門』Vol.4

「保育園に預けるのはかわいそう?」「職場に迷惑をかけるかも」など、ワーママの悩みはつきないもの。でも、ちょっと考え方を変えたり工夫したりすることで悩みは解決できるんです!『 新・ワーママ入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、令和のワーママに役立つマインドやアクションを紹介します。

「4つのL」でライフ&キャリアをとらえる

なりたい自分を描く前に準備しておきたいレッスン。今回は、「自分」を見つめる視点についてお伝えしたいと思います。

ここで紹介したいのは、アメリカで最新のキャリア論を広めていったサニー・ハンセン博士が唱えた「integrated life planning(統合的人生設計)」という概念です。

ハンセン博士は、個人のキャリアは、仕事だけではなく人生の複数の役割全体を包み込んで形成されるものと説明しています。
その複数の役割というのは、「4つのL」
「キャリアについて考えよう」と言うと、職業としての労働(Labor)だけに視点を起きがちですが、個人が人生で積み重ねていく価値は、労働だけでは成り立たないものです。
「学校や地域、その他の場で、何を学んできたか」
「休日にどんな活動をしているか」
「家族、パートナーとどんな関係を築いてきたか」
そういったいくつもの要素が複合的に重なり合って、個人の価値を形づくっていきます。

私自身を振り返っても、中学時代から好きで実施していたベビーシッターや、ワーキングマザーへの研究が、やがてライフワークにまで広がり、今の職業と直結しています。また会社員時代に勤めていたマーケティングリサーチでの経験も、現在自社の中で白書を出したり、多くのリサーチを行う上で活きているのです。

プライベートでは、組織人事コンサルタントとして奮闘する夫の姿や、彼から直接教わる多様なインプットもまた、私の仕事に活かされていると感じることが多々あります。仕事がきっかけの出会いがプライベートに広がることもあれば、逆もある。すべての時間や経験が切り分けられることなく、相互に作用して自分自身のキャリアをつくり上げているのです。

子育てで得られる経験・スキルは仕事に活きる

仕事もしながら子育てもするワーママさんの場合には、労働という単一のLだけの価値で見れば、「育休中に生み出している価値はない。むしろ職場に迷惑をかけているんじゃないか」とマイナスに考えがちですが、「4つのL」でとらえるとまったく見え方は変わってきます。

育休の間に出会う地域の人たちから得られる気づき、保育園をはじめとする子育てにまつわる社会の様々な課題、パートナーとの信頼関係や家事育児を含めた家庭のマネジメントなど......。
こういった世界の広がりや多様な経験は、仕事にも確実に活きてきます。

「ワーママ社員ならではの”生活者視点”を生かしてほしい」という経営者はこれまでもいましたが、これに限らず、子育てを通じて培われるスキル――たとえば、まったく属性の違う相手と交渉をするコミュニケーション力、限りのある時間の中で最大の成果を出す仕事術など、もっと広い意味で、いくつものスキルが身についているはずです。その強みを、周りも当人も理解することで活かされる場が多いと強く思います。

こう考えるだけで、育休や育児の期間は決して”ブランク”ではなく、”新たな強みの磨き時”に思えてきませんか?

ハンセン博士は、キャリアを一本道で続いていく線状のイメージではなく、ランダムに並べられた様々な色柄の模様「パッチワーク」のイメージでとらえなさい、とも提唱しています。
私はこの考え方が大好きで、まさにキャリアとは、人それぞれにその人特有の体験の組み合わせで素敵なデザインを継ぎ足していく、パッチワークのようなものだと理解しています。
時にブランク=白の部分があったとしても、それはアクセントとして全体を彩るポイントにもなりますよね。

ライフイベントも含めてキャリアとして重ねていくことで、その人それぞれに合ったデザインになっていきます。女性には、よりしっくりするイメージではないかと思います。 ご自身のパッチワークはどんな素敵な柄になるのか? ぜひ楽しんで組み合せていっていただきたいと思います。

(文:堀江敦子『自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

書籍『自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門』について

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多くのワーキングマザーたちの悩みに応える、新世代のワーママのバイブル。
著者の堀江敦子さんは、これまで200名以上の赤ちゃんのベビーシッターを経験し、1000以上の共働き家庭と出会い、1万人以上の仕事と子育てに悩む人へ研修や講座を提供。その中から導き出した、マインドセットとアクションが紹介されています。

仕事・家事・子育ては「みんなでやる」が、現代のスタイル。
すべてを完璧にこなすスーパーウーマンにならなくていい。
職場にも家族にも迷惑をかけちゃいけない、と気を張らなくていい。
少しのマインドセットで、アクションで、必ず変わる。
あなたらしい働き方・育て方を一緒に見つけていきましょう。

堀江敦子さんのプロフィール

スリール株式会社代表取締役社長。日本女子大学社会福祉学科卒業。大手IT企業勤務を経て、25歳で起業。両立支援や意識改革を得意とし、企業の研修・コンサルティング、大学・行政向けにライフキャリア教育を実施。「子育てしながらキャリアアップする人材・組織を育成する」をテーマに、人材育成事業を展開。内閣府男女共同参画会議専門委員、厚生労働省イクメンプロジェクト委員、東京都文京区ぶんきょうハッピーベイビー応援団委員など、複数行政委員を兼任。千葉大学教育学部の非常勤講師も務める。2013年日経ウーマン「次世代ガール25人」選出、2015年日経ビジネス「チェンジメーカー10」選出、2018年「第9回若者力大賞ユースリーダー賞」選出。

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