教育 教育
2017年05月30日 09:00 更新

夏休みの自由研究、テーマ選び・進め方・まとめ方のコツは?

今回は、子供の夏休みの宿題の1つである「自由研究」について、テーマ(ネタ)の選び方や進め方、まとめ方をご紹介します。

夏休みの自由研究〜テーマの選び方

Lazy dummy

ネタは「ちょっとした好奇心=知りたい」

「自由研究の研究テーマ」と固く考えてしまうと、思いつかないと言う子供も多いことでしょう。そうではなくて「これ、なんでかな?」「知りたいな」という身の回りのささいなことが、立派な自由研究のネタとなり得るのです。以下、自由研究のネタを探すための方法となります。


■気になること・好きなことを確認する
日頃から「これについて知りたかった」「1度○○してみたかった」などと考えていたことはありませんか。子供の気になること・好きなことは楽しんでできる自由研究のテーマとなることが多いです。

■近所を散歩してみる
自由研究のテーマが思いつかないときは、心を空っぽにして散歩をしてみることも案外良い方法と言えるでしょう。「うちの近所にどんな鳥がいるのかな?」「この神社の由来はなんだろう?」など、案外良いテーマが見つかるケースもあります。

■友達やパパ・ママと相談してみる
頭を整理するのに、誰かに相談するのも良い方法です。友達と相談して、良いテーマが見つかったら共同研究にしても良いでしょう。

■本・テレビ・インターネットでネタ探し
どうしてもテーマが見つからない場合でも「本・テレビ・インターネット」のいずれかで見つけることもできます。特に、本やインターネットでは自由研究のテーマやヒントをたくさん紹介しているものもあります。

具体的で無理のないテーマ選びを

■そのテーマ、本当に調べられますか?
好奇心旺盛な子供ならば、テーマの候補がいくつも出てくるかもしれません。しかし、それが本当に調べられることかどうかについては慎重に見極める必要があります。「ブラックホールって本当にあるのかな?」「UFOを見つけたい」「空飛ぶ機械を作りたい!」などと考えても、実行に移す事は不可能でしょう。ただし、できそうにないからとテーマの候補を真っ向から否定する必要はありません。例えば、宇宙に関心のある子供ならば、ブラックホールやUFOを扱うのは難しいですが「天体観測」「月の満ち欠けの記録」などに変えても良いでしょう。

■調べたいことを煮詰めてゆく
自由研究で調べたい内容は、はじめは漠然としていることでしょう。そこで、できることとできないことをきちんと分けて考え、夏休み期間中に無理なくできるテーマに煮詰めていきましょう。自由研究以外にも夏休みの宿題がたくさん出ている場合には「自由研究にどれぐらいの時間を充てられるのか」という点も逆算して計画を立てましょう。

夏休みの自由研究〜進め方

Lazy dummy

準備&計画は入念に

自由研究を成功させるには、きちんと準備をして、計画を立てることが必要です。以下、準備・計画の目安とご紹介します。


■まず、下調べ
図書館、インターネットでテーマの下調べを行います。役に立ちそうな資料がある場合は、本のページをコピーしたり、そのサイトを印刷したりすると良いでしょう。

■大人と相談しながらプランニング
自由研究をするのにお金が必要だったり、サポート(助け)が必要な場合には大人と相談しながら、自由研究の計画を立てます。パパ・ママはもちろん、担任の先生も力になってあげられるはずです。勝手に出かけたら心配するので「いつ、どこで、何をするか」をあらかじめ計画させ、把握しておきましょう。

■調査方法を考える
調べるテーマによって「適した調査方法」があります。また、その調査に必要な物も準備しなければなりません。(天体観測なら「望遠鏡」、歴史探索なら取材・インタビュー用の「レコーダー」など)

■仮説(予想)を立てる
調べたいテーマについて、自分はどうなると思うのかという予測を立てます。この仮説(予想)を立てておくことで、最後にまとめやすくもなるのです。

「調べる」とは「正しいデータ」を手に入れること

何かを調べるということは「データを手に入れる」ということです。例えば観察した植物の「写真」や、誰かにインタビューしたときの「記録」などは「データ」です。しかし、データをただ単に手に入れるだけではなく「正しいデータ」を手に入れるように注意しなければなりません。例えば、写真ならば「いつ、どこで撮ったのか」などが大切ですし、テープレコーダーにインタビューを録音したら「誰が話してくれたのか」などが重要です。後でわからなくならないように、きちんと記録しておきましょう。

夏休みの自由研究〜まとめ方

Lazy dummy

自由研究の印象を大きく左右する「まとめ方」

まとめ方が適当だと、調査や実験がどんなに素晴らしくても、不完全な仕上がりになります。ポイントは、ある程度、最初に結論を箇条書きにしてわかりやすくまとめておくこと。また写真やイラストはたくさん使って、ビジュアル的にも惹きつけるものにしましょう。最後のまとめ部分については、パパ・ママがある程度サポートしてもいいかもしれませんね。

自由研究のまとめ方の基本

■興味を引くタイトルをつける
タイトルを見た人が「面白そう」と思うようなタイトルをつけましょう。

■前置き
自由研究の日付や、場所、お世話になった人などの情報を書きます。

■調査・研究の目的や仮説
どのようなきっかけで、今回の自由研究のテーマに興味を持ったのかを書きましょう。また、そのテーマに対して、はじめはどのような仮説を立てたのかを説明しましょう。

■調査・研究の経過
調査・研究の様子を、写真やイラスト入りで紹介します。

■結果
調査・研究によって分かった事を書きます。必要に応じて、グラフや表を使うと分かりやすいです。はじめに立てた仮説と合っていたか、違っていたかも書くと良いでしょう。

■まとめ
今回の自由研究の結果に対して思ったことや、新たに湧いた疑問(さらに調べたいこと)などを書きます。


上記の書き方を目安とすれば、おおよそどのような自由研究のテーマでも上手にまとめることが期待できるでしょう。1枚の紙に大きくまとめたり、あるいは日記帳やスケッチブックにまとめる方法があるので、テーマに合わせて良さそうな方法を試しましょう。なお、工作やアートで何かを作った場合には、現物とともに、アルバムに「作った過程」をまとめるとベターです。

まとめ

自由研究のネタは至る所にあります。もしも、夏休みの家族旅行や田舎への帰省を予定している場合には、その機会を利用するのも良いでしょう。パパ・ママは優しく、子供が興味を持ったものに対して、適度にサポートできるといいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-