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2021年04月12日 11:49 更新

子供と楽しみながら学ぶ! 簡単にわかる夏の星座・神話まとめ

今回は子供と一緒に、夏に見たい星座を大特集。自然とふれあいながら、星を観察するのは、贅沢な時間。今回は「夏の大三角形」などの星座の種類、七夕のお話やギリシア神話など、夏の自由研究にもぴったりのテーマも紹介していきます。

まずは「織姫星と彦星」を見つけましょう

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七夕の夜空に「織姫星と彦星」を見つけよう!

七夕(7月7日)が近づくと、笹の葉にお願い事を書いた短冊をつるします。七夕は、古くから行われている行事の1つで、幼稚園や子供会など、商業施設など、あらゆるところで目にする機会も多いでしょう。また、ご家庭で七夕の行事食を楽しまれることも多いです。

七夕には、少し切ない七夕の物語(織姫と彦星のお話)が隠されています。そして、運が良ければ、物語の主役となるお星様を夜空に見つけることもできるのです。現在では、スマートフォンをかざせば、今いる場所からの星の見え方を教えてくれるアプリなどもありますので、気軽に天体観測ができます。

七夕の物語(織姫と彦星のお話)

その昔、天の川のほとりに「織姫」という大変美しい娘がおりました。織姫は布を織ることが仕事で、大変美しい布を織ったそうです。一生懸命、真面目に働く姿を見た神様は、織姫にお婿さんを探そうと考え、「彦星」という青年を連れてきました。彦星は牛飼いで、大変真面目な青年でした。

織姫と彦星は結婚しましたが、以来、遊ぶばかりで仕事を怠けるようになってしまいました。神様は何度も注意をしましたが、2人は言うことを聞きません。見かねた神様は、織姫と彦星を、天の川を挟んだ西と東へ離ればなれにしてしまいました。

離ればなれになった2人は、大変落ち込みました。織姫は布をおらず泣いてばかりで、彦星は牛の世話が全く手につかなくなってしまったのです。そこで神様は、1年に1度だけ、7月7日の七夕の夜にだけ2人を合わせることにしました。それ以来、織姫と彦星は1年に1度会える日を待ちわびて、再び真面目に仕事をするようになったそうです。

織姫星とは

7月の夜、東の空を見上げると、ひときわ明るい星が見つけられるでしょう。これが「織姫星」です。西洋では「ベガ」と呼ばれており、こと座の一部となっています。

彦星とは

「織姫星」の近くに、織姫星ほどではありませんが、かなり明るく光る星があります。これが「彦星」です。西洋では「アルタイル」と呼ばれ、わし座の一部となっています。なお、彦星の両脇にある星は「彦星が飼っていた牛」とも言われているようです。

豆知識

■織姫と彦星の距離は「16光年」
国立科学博物館のホームページ(*)によれば、織姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)の距離は「およそ16光年」も離れているそうです。16光年とは「光の速度で16年かかる距離」の意味です。ちなみに光の速度とは「秒速約30万km」(1秒間に30万km進む速さ)ですが、これは、1秒間で地球を7周半する速さです。すごく離れていることがわかりますね。

■織姫と彦星…本当は会えない?
お話では「七夕になると織姫と彦星が会える」ということになっていますが、実際の星の動きで見ると、2つの星が近づくわけではありません。昔の人が、ちょっぴりロマンチックに「七夕の物語」を作ったのかもしれませんね。

(*「宇宙の質問箱」国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/seiza/seiza05.html

「夏の大三角」をチェック

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デネブ(はくちょう座)はどこにある?

織姫星、彦星がすでに見つかっているのならば「デネブ」と呼ばれる星を見つけることは難しくありません。織姫星(ベガ)が1番明るい星で、次に明るいのが彦星(アルタイル)。その近くに、織姫星・彦星ほどではありませんが、やはり明るい星が見えることでしょう。これが「デネブ」で、はくちょう座の中心部に当たります。

なお、織姫星・彦星・デネブをつないだものを「夏の大三角」と呼んでいます。夏の星々の中でもひときわ目立つ3つであり、他の星座を見つける目印ともなるでしょう。

はくちょう座の伝説

ギリシア神話には数多くの神様が存在します。そんな神々のトップ、全知全能の神様と言われているのが「ゼウス」です。ゼウスは自分の姿を自在に変えることができますが、その1つが白鳥なのです。「はくちょう座」はゼウスが白鳥に変身した姿とされています。

なお、ゼウスが白鳥に変身した理由としましては「スパルタ国の王妃・レダを誘惑するためであった」という伝説が残されています。

その他の夏の星座

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さそり座

さそり座は大変見つけやすく、夏の星座としても代表的なものなのでぜひ見つけてみましょう。

夏の大三角は東の空の高い位置にありますが、さそり座は南の空の比較的低い位置にあります。南の空を向いて、赤く光る星が見つかれば、それはさそり座の心臓に当たる「アンタレス」です。そこを中心にローマ字の「S」の形をしているのが、さそり座となります。

いて座

いて座は、夏の大三角とさそり座の間くらいにあります。さそり座の東にありますが、夏の大三角やさそり座よりは見にくいかもしれません。形も「ケンタウロス(下半身が馬、上半身が人)が弓を引いているところ」と、少々分かりにくいものです。

コツとしてはまず、柄杓(ひしゃく)の形に6つに並ぶ星「南斗六星」を見つけることです。さそり座の近くと言うこともあり、1度全体が把握できれば、次からは比較的見つけやすいことでしょう。

まとめ

夏の大三角が見つかれば、さそり座・いて座を見つけるのも難しくありません。ただし、慣れていないうちは星座に詳しい人に教えてもらったり、スマートフォンアプリを使うと良いでしょう。夏休みを利用して、星が見えやすい大自然に子供を連れて行ってあげるのもいいかもしれません。ちょっとしたきっかけから、学ぶおもしろさなどを教えられるといいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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