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2021年09月10日 19:45 更新

パパが極める保育園探し(後編) 申請書類の書き方見本と保育園見学のコツ #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.13

『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。

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You Tubeのヒカキン・セイキンが大好きな次女(5歳)。いつもこの二人の動画ばかり見ているんですが、先日、「パパ! すごいおもしろいどうが あったから、いっしょにみよ!」と誘われました。
ヒカキンさんのゲーム実況か、セイキンさんのオモチャ作りか、どちらかに違いないと思い、「パパはいいや」と断るものの、「いいから! ぜったいおもしろいから! パパのばしょ(席)つくったから!」と強引に誘われ、少しだけお付き合いすることにしました。
ところが、何やらヒカキン・セイキンの動画とは違う雰囲気です。「何だこれ?」と思って見ていると、アフリカだか東南アジアだかの大工さんが素手で「家」を作っている様子。水だけで延々と土をこねて、家を作っていきます。しかも、無音。なんて地味な動画……。と思いつつ見始めましたが、お風呂ができ、ベッドができ、階段ができ、とディテールが見えてくると、いちいち娘とともに「オー!」「すげー!」「かっこいいー!」と歓声をあげながら、結局30分近い動画を最後まで見てしまいました。
……この夏、話題がYou Tubeネタしかない渡邊家。

皆さん、こんにちは。渡邊大地です。今回も、「ワーパパ」とは何たるかを一緒に考えていきましょう!

入園申込書類を揃えてみる

前回、保育園探しの超基本編として、保活に関する最低限知っておきたいキーワードや、保活の現状などをお伝えしましたが、いよいよ今回は保活実践編! 保活の実際の流れは、

(1)情報収集・候補の園を選定
(2)保育園見学
(3)入園希望の保育園を選定
(4)入園申込書を書いて役所に提出


という順なのですが、保育園探しのポイントを解説するために、先に入園申込書の書き方からレクチャーしますね。ぼくの住んでいる埼玉県所沢市を例に紹介しますので、市区町村によって違う部分があることはご了承くださいね。

早速、必要書類をプリントアウトしてみました。
もちろん、役所の窓口に行けば全部紙でもらえるんですが、今は市区町村のHPからダウンロードできる場合がほとんどです(しかも、ぼくは実際に入園申し込みをするわけではないので、窓口ではもらえないしね)。書かなきゃいけないのは、こちらの8枚。
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申請書のほか、チェックリスト、記入例など、申請にあたって必要と思われる書類をすべてプリントアウトすると全48枚でした。

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条件によって、必要な書類は変わってくるんですが、今回は、共働きで第一子保活中という家庭のオーソドックスな例を紹介します。

①「保育認定申請書」:いわゆる申込書です
②「利用申請の確認」:マイナンバーを申告するもの
③「調整指数表」:調整指数を自己申告するもの
④「勤務証明書」:保護者が勤務していることの証明(父・母 各1部ずつ)

の4種類・計8枚です。

実践! 入園申込書への記入の仕方

書いてみたものを見せながら解説しますね。
※記入部分が分かりやすいように赤字で書きましたが、実際の申請書は黒字が望ましいと思います。

簡単なやつから行きます。

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まず、④「勤務証明書」(父・母 各1部)。今は見本としてぼくが記入していますが、ほとんど勤務先の会社に書いてもらうものです。
書類をPDFで送付したり、プリントアウトしたりして、会社の人事担当者や社長に記入してもらいましょう。

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次に、②「利用申請の確認」。表面にマイナンバーを記入し、裏面に署名したら終わりです。

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続いて、③「調整指数表」。前回解説した「保育指数」を計算するためのものです。
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一見面倒そうに見えますが、表面(写真上)は、子どもを保育園に預ける理由を、父母それぞれ「ひとつずつ」選べ、ということなので、「仕事のため」の欄に〇を付けています。勤務時間によって点数が変わってきますが、これは④「勤務証明書」にあるとおりの勤務時間を選択するだけです。

なお、所沢市では、「仕事のため」以外の理由で保育園を利用したい場合として、以下を想定しています。その場合は、それを証明する資料が必要です。
●妊娠中・出産直後である
●保護者が身体障害者手帳などの交付を受けている
●保護者がその親や家族の介護・看護が必要である
●保護者が現在求職中
●保護者が現在就学中 など

裏面(写真下)は、該当するものをすべてチェックするもので、該当事項によっては減点されたり加点されたりします。
所沢市の加点ポイントの一例は、
●兄弟姉妹が保育園を利用中・申込中(よく「兄弟枠」と呼ばれるやつです)
●保育士として勤務予定・復職予定
●祖父母とは同居していない 
などです。

ちなみに、所沢市の場合はすべての項目に点数が明記されているので、自分で計算して合計点を出すことができます。「共働き・第一子保活中だったらこんな感じかな?」というイメージでチェックしてみたところ、保育指数合計77点となりました。
所沢市では今年度の春入園した家庭の“最低”指数が保育園ごとに発表されていますので、それを見てみると、1歳児クラスに入園させたいとすると77点で入園圏内なのは全83園のうち、65園でした。よほどこだわりがなければ入れるところはある、という感じです。ただ、75~78点くらいの園がごっそりあるので、条件がひとつでも違えば(祖父母が同居していてサポートを受けられるとか、父母どちらかの勤務時間がもっと短いなど)入園できる保育園はグッと減ります。

最後に①「保育認定申請書」。大事なのがコレ!

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家族の氏名・住所・生年月日はサクッと書いてもらうとして、青で示したA欄とB欄。これこそが、このあと紹介する「保育園探し」の成果そのものです。

A欄は、希望する保育園を順に書いていく欄です。保育園を探ししてからでないと書けません。
なお、所沢市では、第7希望まで書く欄があります(もっと書きたい場合は欄外に第8希望以降も書いてよい)。当然ですが、第1希望に入れる家庭もあれば、第7希望でも入れない家庭もあります。ですから、保育園探しは数をこなすことも必要になる場合があります。
※市区町村によって希望できる数は異なります。

B欄は、保育してもらう上での注意事項を申告する欄です。所沢市では、子どもに発達面の不安やアレルギーがある場合は、入園を希望する保育園に事前に連絡をとって、「対応が可能である」ということの確約をもらうことが必須です。つまり、対応の可否を確認していない場合や、「対応が不可能」と言われた保育園は、A欄に記載できない、ということになります。
※これも市区町村によって対応が変わります。

以上、申込書に書くことはだいたい把握してもらえたと思います。難しいのは、①「保育認定申請書」のA欄とB欄の記載事項を夫婦で検討することであって、そのために保育園探しをするんだ、ということが分かります。

保育園探しは時間との勝負!

それでは、入園申込書の記入に先立って行うべき「保育園探し」について解説しますね!
保育園探しは、よく「保育園見学」とも言われます。見たこともない保育園に入園希望を出すのはあまりにもハイリスクなので、やはり現地に行って、保育園の様子を確認して、納得したら入園希望候補に含めるし、納得できなかったらいくら家から近くても希望すべきではないですよね。
現在はコロナウイルス蔓延防止のために、見学に制限がある場合もありますが、本来の保育園探しでやるべきことは、ざっとこんな感じです。

実際に自宅から保育園に行ってみて、経路を確認する

現在はコロナ禍でパパ・ママともに在宅ワークの家庭も増えていますし、今後も毎日とはいかなくても、週に何度かの在宅ワークが定着する可能性があります。つまり、いかに自宅から通いやすいかが重要になるので、このチェック項目は欠かせません。
場所の確認はもちろん、送り迎えの手段(自転車、徒歩、自動車)で実際に行き来してみるほうがベストです。また、雨の日には傘をさして赤ちゃんを抱っこし、自分の荷物のほかにたくさんの保育園の荷物を持って通園しなくてはならないことも考えておきましょう。また、自動車で送り迎えするのであれば駐車場の有無も確認が必要ですし、徒歩や自転車ならば交通事故が起きそうな環境でないか、付近の交通量も確認しておくべきです。

保育園に電話をかけて情報収集する

申込書のB欄のところで、発達面の不安やアレルギーがある場合は事前に保育園に確認しておかなければいけないと書きましたが、そのためには、片っ端から電話確認です。ちなみに、この電話対応にも保育園の雰囲気がよく表れるので、電話口の対応がよい場合は、保育士や園児の雰囲気もよいかもしれない、という参考になります。

園内を見学させてもらう

自分の子どもを通わせる保育園なので、できれば見学しておきたいものです。しかし、このコロナ禍で見学が中止になったり、見学する日時や人数に制限がかかったりと、なかなか見通しが立たない状況が続いています。だからこそ、もし見学の予約が取れた場合は、衛生状態はどうか、子どもたちは楽しそうか、保育士は子どもたちに向き合ってくれているか、廊下が散らかっていたりしないかなど、短い時間のなかで自分たちが重要視するポイントを抑えてチェックすることが必要です。
「明るい雰囲気か、暗い雰囲気か」という直感も大切にしましょう。

園長や保育士にアポをとって話を聞く(面談)

園内を見学できたら、できる限り直接園長のお話が聴けるのが理想です。園長の保育方針は保育士全体に影響しますので、「園長のカラー = 保育園のカラー」という場合が多いです(園長が変わると雰囲気もガラッと変わることがあります)。保育園によっては、入園希望者向け説明会を開催するところもありますが、保育園のHPは市区町村が管理している場合が多く、あまり頻繁に更新されない可能性もあるので、説明会の有無は市区町村の窓口で尋ねるのもありです。

前回、「保活には時間がかかる」と書きましたが、その理由はこのような電話確認や訪問、面談などを複数回こなすためです。来年の4月入園を目指すとしたら、だいたい今年11月ころに申込書の受け付けがありますので、できればそれを見越して9~10月に保育園探しをしておくと、あとあとラクになります。なお、保育園見学は平日に行われることが多いようですので、パパとしては会社を休む覚悟で臨んでもらいたいです。

パパとママとで保育園見学の役割を分担しよう

では、ある程度の候補を絞ったら、夫婦で保育園見学へレッツらゴー!(←古すぎ? 知ってるでしょ?)ということになるわけですが……ぼくとしても、できる限りそうしてもらいたいんですけどね。先ほど書いた通り、コロナの感染拡大防止のために、現在保育園見学や説明会を規模縮小したり、人数制限したりしている地域が多くなっています。
おそらく、夫婦で(しかも赤ちゃん連れで)保育園を見学したいとなると許可が出づらいのではないでしょうか。

「そしたら、オレは申込書書くから、保育園見学は妻に任せるか」って思いました?
そういうわけにはいきませんぜ、アニキ。
と言っても、「パパだけラクするな!」ということではないから安心してくださいね。
こんなご時世だからこそ、保育園探しをパパとママとで役割分担するんです。

①赤ちゃんのお世話係と外出係を分ける

子連れで保育園を見学したり、役所の窓口で相談するのは、想像以上に大変です。授乳のタイミングが合わなかったり、お昼寝の時間と被ってぐずりだしたり、赤ちゃんが場所見知りして泣き出したり、というハプニングも考えられます。そうなると親は子どもをあやすために必死になり、限られた時間にもかかわらず、聞きたいことが聞けない、確認したいものが確認できない、という状況に。

ですから、保育園の見学に「大人1名」であれば許可が出るのであれば、たとえばパパは自宅で子どもを見ていてママに見学をお願いするとか、ママに子どもを見ていてもらってパパが役所の窓口に相談に行くとか、保活をする日を夫婦で決めて活動するようにしましょう。

もちろん、当日スムーズに話が進められるよう、事前に聞きたいことをメモしておくことを忘れずに。帰宅後に「あ、あれを聞き忘れた!」となると、再度メールや電話で問い合わせることになり、時間のロスになってしまいます。

②見学できない分は電話確認を分担する

コロナの影響もそうですし、比較的規模の小さい保育園などは最初から建物内の見学を認めていないこともあります。もちろん、はた目から雰囲気を探るのはいいとしても、中が見られない以上、せめて保育士さんや園長の対応は気にしたいですよね。子どもについて相談事項(アレルギーや発達など)がある場合はなおさらです。

そんなときは、電話で聞いてしまうのが得策。この電話をかける作業を、パパとママで手分けすることです。「電話かぁ……、めんどくせぇ」と思うかもしれませんが、もし予定している時期に入園が決まらなかったら、その後は空いている保育園を探すために延々電話し続けないといけないんです。後回しにした方が大変なんです。

※保育園に電話する際は、朝夕の送り迎えラッシュ時(8~9時ころ・17~18時ころ)と昼食時(11~12時ころ)は避けましょうね。

保育園生活は保育園探しから始まる

ぼくは、保育園探しは絶対に夫婦ですべきであると断言しますが、それには過去にこんなお話を聞いたことも影響しています。
我が家の子どもたちがお世話になった保育園の園長がかつておっしゃっていました。

「保育園探しをする家庭には2種類あります。ひとつは、ママだけで探す家庭。もうひとは、夫婦で探す家庭。本当は、パパだけで探す家庭があってもいいんだけれど、これまでの保育士人生で、シングルファザー以外でパパがひとりで保育園探しをした例は記憶にありません。そしてこの2種類の家庭のスタイルは、入園後の送り迎えや保育園活動にもそのままスライドしていきます。つまり、ママだけで保育園探しをした家庭は送り迎えもママだけです。夫婦で保育園探しをした家庭は、送り迎えも夫婦で協力しています。保育園活動や保護者会活動もそうです」

これが保育園探しの本質なんだと思います。入園後の保育園生活は、保育園探しから始まっているということです。

さあ、保育園探しから夫婦でスタートして、保育園生活を二人三脚で乗り切りるんです。我が子の入園に向けて、保活をビシッと決めて、頼れるワーパパだってことを証明しましょう!

今回のまとめ

保育園探し・申込書記入を通して、保育園生活に最初から関われるワーパパになろう!

(文:渡邊大地、イラスト:村澤 綾香、編集:マイナビ子育て編集部)

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