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2022年09月09日 16:15 更新

ベビー布団は必要?使わない場合の代用品・使う場合のおすすめのベビー布団を紹介

出産を控え、ベビー用品の購入リストを眺めていると、必ず出てくるのがベビー布団。「使わなかった」という口コミも見かけるアイテムですが、果たして必要でしょうか? 買わない場合、ベビー布団の代用にできるアイテムや注意点、買う場合にいつまで使えるか、種類やおすすめ商品も紹介していきます。

ベビー布団はいる? いらない?

Lazy dummy

まずは、ベビー布団があるといい理由、いらないという先輩ママ・パパの理由、それぞれを説明しますね。

赤ちゃんが生まれてからの暮らしをイメージしながら検討してみましょう。

ベビー布団があるといい理由

ベビー布団があるといい理由を、大きく3つ紹介します。

ベビー布団は赤ちゃんにとって安全な布団だから

ベビー布団は、赤ちゃんにとって、大人用の布団より安全で快適です。

ベビー布団を初めて見た人は、「思ったより薄くてペラペラ」という印象をもつかもしれません。ベビー布団は、わざと薄めにつくられています。また、敷き布団はある程度硬く、掛け布団はとても軽く作られています。これは、赤ちゃんが布団に埋もれてしまい、窒息の事故を起こさないためという理由が大きいです。

硬めの敷き布団には、体圧を分散し、背骨の成長を妨げないよう赤ちゃんを守る役割も。また、赤ちゃんは大人よりずっと暑がりなので、ベビー布団は大人用の布団と比べて、あえて温かさは控えめに作られているんですよ。

軽くて小さいからすぐ干せる、丸洗いできることも

赤ちゃんは、一日のほとんどを布団のうえで過ごします。そして、大量の汗をかきます。敷きっぱなしにしておいた布団が湿ってカビてしまった、なんて経験をもつママ・パパは、実は少なくないんですよ。

ベビー布団自体も通気性の高い作りになっていますが、なるべく毎日、干したり、マットレスタイプなら立てて置いたりして、乾燥させる時間をもつのがおすすめ。

小さくて軽いベビー布団は、すぐに干せるのもいいところです。掛け布団だけでなく、敷き布団も含めて、家で洗えるタイプのベビー布団も多いです。

赤ちゃんが寝るためのスペースができるから

ベビー布団の、とくに敷き布団がひとつあれば、「ここ(ベビー布団)は赤ちゃんが寝るための場所」というスペースになります

窒息の原因になりそうなものはベビー布団には置かないなどのルールを作って、赤ちゃんの安全を守ってあげやすくなるのは大きなメリットです。

大人が意識することはもちろん、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合は、「ここは赤ちゃんのための場所だからね、おもちゃや絵本を置いちゃだめだよ」と言い聞かせることもできますね。

さらにベビーベッドがあれば、必要以上に赤ちゃんにちょっかいを出させないための対策になります。家の中でペットを飼っている場合も、ベビーベッド+ベビー布団の組み合わせがいいでしょう。

ほか

ほかに、「帰省先と自宅で場所が変わっても、ベビー布団を持ち運べば落ち着いて寝てくれる」「保育園でベビー布団が必要だった」などの理由で、ベビー布団が必要という声もあります。

ベビー布団が必要なかった理由

ベビー布団は用意したけど使わなかった、という先輩ママ・パパがいるのも事実です。

・添い寝じゃないと寝なかった
・夜中にすぐに授乳できるように隣に寝かせるようになった
・すぐに小さくなるから、最初から大人用の薄いシングル布団を使っていた
・(掛け布団は)すぐに跳ねのけてしまうので、まったく使わなかった


あたりが、ベビー布団を使わなかった理由。

寝かしつけや夜泣き対応に苦戦するうちに、赤ちゃんと一緒に寝るのがベストという結論になって、ベビー布団を使わなくなってしまったという人は少なくありません。

ただし、とくに赤ちゃんが小さいうちは、添い寝するにしても、赤ちゃんが眠った後は専用の就寝スペースに移してあげたほうが安全です。ベビー布団はセットで買わずに敷き布団とカバーだけを購入する、代用品やレンタルを利用する、といったことも考えてみてくださいね。

参考記事>【助産師解説】新生児と添い寝は危険?正しい方法と13のチェックリスト

ベビー布団を買わない場合の代用品

Lazy dummy

ベビー布団を用意しない場合、代用品として使えるものを紹介します。赤ちゃんが布団として使わなくなった後でも活用できるものがうれしいですね。

敷き布団の代用品と注意点

敷き布団は、ただの寝具というより、赤ちゃんが生活するスペース。新しくベビー布団を買わないにしても、何らかの形で赤ちゃんにとって安全で快適な環境をととのえてあげたいですね。

赤ちゃん用の敷き布団の代用品を選ぶ際の注意点は、安全のために、フカフカの柔らかいものは避けること。赤ちゃんをやさしく受けとめてあげたい場合は、カバーに柔らかく肌あたりのよいものを選んでください。

長座布団

長座布団にはいくつかサイズがありますが、赤ちゃんを寝せるには長さが110cmのものが適しているでしょう。これは、ふつうの座布団2枚分の大きさ。持ち運びやすいのもメリットです。赤ちゃんが使わなくなった後は、カバーを替えるなどして、使い続けることも多いようです。

注意点としては、繰り返しになりますが、薄めで、適度な硬さがあるものを選びましょう。カバーとしては、大きめのバスタオルやタオルケットを別途用意するのもよさそうです。

大人用のシングル布団(キッズ用の布団)

すぐに小さくなって使えなくなるのは避けたいと、大人用のシングル敷き布団を使うこともあるようです。また、キッズ用、ジュニア用として売られている、大人用ほど大きくはない子ども用の布団を使うことも。

注意点としては、やはりなるべく薄いものを選ぶこと。フカフカの、やわらかく厚手の布団は、赤ちゃんが埋もれてしまって危険です。

また、カバーはなるべく肌触りのよいものを選び、布団は頻繁に干して乾かしながら使うようにしましょう。

掛け布団の代用品と注意点

ベビー用の掛け布団は、敷き布団とちがって、産後すぐに必要になるわけではないんです。

産院では、生まれたばかりの赤ちゃんに、いわゆる「掛け布団」をかけることは、まずありません。暑さ・寒さへの対策は、室温と服装での調整を基本にし、上からはタオルやおくるみをかける程度。家に帰ってからも、少なくとも新生児のうちは、この方針を受け継いだほうが赤ちゃんにとっては安全で快適です。

だから、出産準備としてベビー布団を用意する場合でも、敷き布団とカバーだけを用意し、掛け布団は必要性を感じてから検討する、でも大丈夫です。

代用品を使う場合の注意点として、安易に大人用の掛け布団を使用しないこと。生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、大きく重すぎます。顔にかかって息が苦しくても、はらいのけることができずに危険です。

おくるみ or スリーパー

掛け布団は使わず、おくるみやスリーパーで代用するのはおすすめです。

赤ちゃんは、なかなかおとなしく掛け布団を被って寝てはくれません。しかし、体温の調節機能が未熟な赤ちゃんが布団を跳ねのけるのは、暑くて必要ないからとは限らないのです。

おくるみやスリーパーを着せて寝かせてあげれば、夏場はエアコンの風から、冬場は寒さから守ってくれますよ。洗濯することを考慮すると、2~3枚準備しておくと便利ですね。

なお、おくるみとスリーパーの違いがわかりにくいかもいしれません。一般に、手足をすっぽり包むのがおくるみ、手足を自由に動かせるのはスリーパーといわれます。また、おくるみは生まれたばかりの赤ちゃんのためのものですが、スリーパーは大きくなってからも使うことがあり、最近では大人用も注目されています。

参考記事>【医師監修】赤ちゃんにおくるみは必要? いつまで使える? 注意点と人気3選

参考記事>赤ちゃんにスリーパーは必要?メリットや夏と冬のおすすめタイプを紹介

タオル or バスタオル

赤ちゃんがミルクを吐き戻すのは日常茶飯事。オムツからうんちやおしっこが漏れたりすることもあります。

タオルは洗濯もしやすいため、常に衛生的に保てるのが魅力。赤ちゃんのタオルケット代わりにちょうどいいですね。

ベビー布団はいつまで使える? 種類はあるの?

ベビー布団を買うとしたら、いつまで使えるのかは気になりますね。使用できる時期は種類によっても変わってきます。

ベビー布団の種類と使える時期

ベビー布団は、一般的なレギュラーサイズのほかにミニサイズがあります。

ミニサイズのベビー布団は生後6ヶ月ごろまで

ミニサイズのベビー布団は、横60×縦90cmが基本。持ち運びやすい工夫がされたものも多く、里帰り出産や、頻繁に実家と自宅を行き来する場合には便利です

ミニサイズのベビー布団の使用時期は、生後6ヶ月ごろまでとされます。実際には、寝返りができるようになったら夜に使うのは卒業ということが多いです。ただし、その後もお昼寝布団としてなら、しばらく使えますよ。

なお、多くの赤ちゃんが寝返りできるようになるのは生後4ヶ月~6ヶ月ごろです。

レギュラーサイズのベビー布団は3歳~4歳ごろまで

レギュラーサイズのベビー布団は、横70×縦120cmが基本。生まれたばかりの赤ちゃんの身長は50cmほどなので、はじめは布団が大きすぎるくらいに見えますが、1年で身長は20cm前後も伸びていきます。

レギュラーサイズのベビー布団の使用時期は、3歳~4歳ごろまでとされています。ただ、2歳ごろには寝返りが激しくなって、大人用の布団に替えることも多いようです。

参考記事>【医師監修】子供の身長の目安は? 1~6歳の平均身長と伸び方

目的別:先輩ママがおすすめするベビー布団

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敷き布団も含めて洗濯機で洗えるのがうれしいベビー布団セットです。敷布団のマットレスを2枚1組にして、1枚ずつ洗ってしっかり乾かせるように工夫されています。シーツのつけ外しも簡単。サンデシカは2004年設立の比較的新しい会社ですが、ママの声をとりいれた商品開発で注目されています。

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赤ちゃんのためのものを用意するのだから、オーガニックで、国産で……と選んでいくとどんどんお値段があがってしまいがち。5点セットで1万円をきるお値段ならお得ですね。un doudouは40年続くベビー寝具の専門メーカーのオリジナルブランドです。

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「とにかくかわいい!」と贈り物としても人気のあるディモア。敷布団となる固わたマットは丸洗い不可ですが、シーツが2枚ついていて、毎日の洗い替えにも対応してくれるのがうれしいですね。ほかに、丸洗いできる敷布団の入ったセットもラインナップしています。

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老舗の布団メーカー・西川の赤ちゃん用敷き布団。敷き布団だけはちゃんとしたものを買いたい場合におすすめです。しっかりした固わたが赤ちゃんの寝る姿勢を正しくサポート。2つ折りのタイプですので、持ち運びや、収納にも便利です。

ベビー布団をレンタルする方法もある

ベビー布団は使用期間が短いのに、「高いなぁ……」「でも新生児のうちはベビー布団はあった方が良さそう……」と思っているならば、期間限定でベビー布団をレンタルする方法もあります。

使わなくなったら返却すればいいので、収納スペースを取りませんし、捨てる手間も省けます。

まとめ

ベビー布団は、赤ちゃんの安全と快適のためには大きなメリットがあります。敷き布団だけでも用意することをおすすめしますが、住宅事情や生活環境により、ベビー布団は必要ないと判断される場合も、赤ちゃんが思わぬ事故に遭わないよう十分な配慮をしてくださいね。

(マイナビウーマン子育て編集部)


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