仕事 仕事
2021年12月29日 16:19 更新

保活のスケジュールと進め方! 妊娠中からできることは?

子どもを保育園に入れたいと考えているプレママのみなさん!「保活はたいへんそう」と不安になっていませんか? もちろん楽ではありませんが、早めに準備をはじめれば、あせらず計画的に進めることができます。本記事では、保活のスケジュールや情報収集のヒントをご紹介します。

保活ってどんなことをするの?

Lazy dummy

保活とは、出産後の女性が子どもを保育所に入れるために活動する「保育所入所活動」のことです。おもに育休あけの職場復帰を目指す人が活動しています。就活に似て、幅広い情報収集や、はやめの対策が重要です。

見学・情報収集・入所可能性の検討

保活と就活はよく似ています。まず必要なのは、情報収集。地域の保育所情報を集めましょう。各自治体が、保育所入所の手続きや保育所一覧をまとめた冊子を作っているはずです。昨年度のものでもおおよその流れがわかります。役所の子育て関連の窓口で聞いてみましょう。母子手帳をもらうときでもいいですね。

家の近くか、職場の近くか、保育所の立地や規模などを検討し、めぼしいところをピックアップしたら見学です。プレママでも遠慮する必要はまったくありません。実際に現地へおもむくと、雰囲気や先生たちの様子もよくわかります。電話で問い合わせれば、内部も見学させてくれるところが多いはずです(見学できる日時が決まっている場合はあります)。

同時に、実際に通わせている親御さんや地域の人、役所の職員から情報収集できれば最高ですね。現役で子どもを預けている人と知り合うのはなかなか難しいですが、ネット上の口コミを信じすぎるのも禁物です。

希望者が多い認可保育所では、自治体が入所希望者の調整をします。その際、保育の必要性を点数化したものを使って優先順位を判断します。自分の点数をしっかり把握して、入所可能性を検討する必要があります。点数の付け方や競争率は各自治体によって大きく違うことも多いので、役所の窓口で尋ねてみましょう。

こうした活動を続けて、希望の保育所を決定し、それが認可保育園であれば、自治体へ希望申請を出します。認可外保育所の場合は、自治体を通さずに施設へ直接申し込みます。認可保育園への申請時期は決まっていますが、認可外保育所では実質早い者勝ちということも多いようです。

保活のなにがたいへんなの?

Lazy dummy

2016年にある保活中の女性が「保育園落ちた日本死ね!」とブログに記して大きな社会問題になりました。これを契機に「保活はたいへん」という認識が一般に認知され、解決すべき問題として政治の取り組みも進んでいます。

待機児童が多い地域は激戦区

保活のなにがたいへんなのかというと、一番は「保育所に入れない場合があること」です。入学試験と同じで、希望したところに入れない、どこでもいいからと思っても入れない、ということが現実にあります。

大都市などの待機児童が多い地区は激戦区と呼ばれ、競争は熾烈です。待機児童とは、入所を希望しているけれどかなわず待機している子どものことです。ほとんどの自治体で数を公表していますので、地域の状況を調べてみてください。

保育所の定員に空きがある地域の場合は、入所自体は難しいことではありません。ただ、赤ちゃんが生まれた直後や出産前の大きなおなかで見学に行ったり、役所へ行ったりするのはたいへんです。

体調が落ち着いているなら、プレママのうちに役所への問い合わせや見学を進めておきたいですね。

保育のバリエーション

Lazy dummy

保育の形態には、多くのバリエーションがあります。自治体が運営する認可保育所だけではなく、そのほかの特徴のある保育施設も検討してみましょう。

企業主導型保育園や家庭的保育もアリ

保育施設は、認可保育所と認可外保育所に分けられます。認可保育所は、国による施設や職員配置の基準を満たした施設です。認可保育所には開所時間や日数に制限があります。そのため、あえて認可を申請していない認可外保育所もあります。認可外保育所は民間が運営し、夜間保育や病児保育などの多様なニーズに応えています。

注目したいのが、認可外保育所の区分にある企業主導型保育所です。一般企業が自社の従業員のために開設した保育所で、地域住民枠があります。柔軟な時間対応をしながらも、国の基準を満たした運営で、ほぼ認可保育所とかわらない環境で子どもたちが保育されています。

保育ママと言われる家庭的保育事業は、少人数の乳幼児をお家のような環境で保育してくれる事業です。希望の保育園に入園できない場合のつなぎとして利用するのも選択肢のひとつです。

保育所か、幼稚園か、預け先に迷っている人には、保育所と幼稚園の両方の機能を持った認定こども園もおすすめです。

理想の保活スケジュールは?

Lazy dummy

保活を開始するにあたって、スケジュールの目安を立てておきましょう。

出産予定の時期にもよりますが、保育所入所は、新年度がはじまる4月を予定して計画を立てることが多いです。これは、希望の多い地域では、0歳の4月を逃すとまず入所できないからです。

妊娠中から情報収集をはじめるのが◎

生まれたばかりの赤ちゃんを連れて出歩くのはたいへんです。もしあなたがまだ妊娠中なら、保活のはじまりは、妊娠中から!と考えておくといいですよ。情報収集をはやめにはじめれば、気持ちにも余裕ができます。

認可保育所の4月入所の募集がはじまるのは、だいたい10月ごろからです。それまでに希望する保育所を決めて、見学も済ませておきたいですね。もし、希望が通らなかった場合はどうするか、プランをいくつか立てておく必要もあります。

保活では、保育の必要性についての認可を受けることも必要です。自治体に書類を提出し、認可申請をします。こちらに必要な書類も忘れずに準備しておいてください。就労証明書などが必要になり、育休中でも職場とのやりとりが発生します。

2月ごろになると、入所の結果が通知されます。定員に満たない保育所は、3月に2次募集がかかることもあります。

確実な入所を希望する場合は、このスケジュールにあわせて保活をおこなわなければなりません。出産予定月を考えると、7月以降に出産予定の人は、妊娠中の活動がメインになるでしょう。

一方で、1~3月に出産予定の人は、0歳から希望の認可保育所に入所するのは難しいかもしれません。そうでなくても、あまり職場復帰を急ぎたくないという考えのこともありますよね。認可外保育所を利用するプラン、地域型保育所を利用するプランなどもあわせて検討してみましょう。

保活ノートを作ろう!

Lazy dummy

保活は、情報収集期間を含めると、長い道のりです。情報を整理してスムーズに進めるためにも、保活ノートの作成をおすすめします。

パパと共有できるように可視化

配偶者がいる人は、保活ノートで情報を共有しましょう。保育所へ入所してからも、協力体制は必須です。入所の前から、子どもの送り迎え、病気の際のオペレーションなどを想定しておくと、職場復帰が楽になります。役割分担も含めてノートやパソコンにデータをまとめ、可視化するといいですね。

いくつかの園を見学する際は、聞いておきたいポイントをチェック表にして、比較検討の資料作りをしてみてください。保育時間や、受け入れ月齢の違い、おむつの使用状況(布か紙か?持ち帰りがあるか?など)、給食の内容、アレルギーの対応といった具体的な条件と同時に、先生の印象、全体の雰囲気といった感覚的なものもメモしておきましょう。いくつも見学すると印象が薄れてきますので、しっかり書き留めて。

まとめ

保活のたいへんさは、地域によって差があります。まずは在住の自治体窓口に電話をしてみてください。認可外でも、特色のある高水準の保育を提供している施設もあります。先入観にとらわれず、子どもにとってよい環境を探していきましょう!

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-