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2022年01月06日 16:10 更新

お食い初めはいつするの? 基礎知識と準備するもの完全ガイド

赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと願っておこなう「お食い初め」の儀式。「そろそろお食い初めよね」と周りから言われて、初めて気付いたというママパパもいるかもしれませんね。赤ちゃんの生誕を祝う行事のひとつであるお食い初めについて、いつごろおこない、どんな内容の行事なのかを、わかりやすく説明します。

お食い初めの儀式はいつおこなうもの?

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お食い初めは生後100日が目安

お食い初めは、生後100日目を目安におこなう儀式です。しかし、100日目ぴったりに行わなくてOK。あくまでも目安です。

生後3ヶ月の赤ちゃんの育児はバタバタしますし、産後のママの体調がまだ万全ではないこともあり得ます。なので、赤ちゃんや産後のママの体調を十分に考慮しておこなうようにしてください。

お食い初めをおこなう「100日目」の数え方

お食い初めなどのお祝い事では、赤ちゃんが生まれた日を生後1日と計算します。

例えば、8月1日に生まれた赤ちゃんは、8月1日が生後1日目、8月2日は生後2日目になります。なので、100日目は11月8日。この日を目安にお食い初めの計画を立てるといいでしょう。

地域によってお食い初めの時期に違いがある

地域によってはお食い初めを生後100日目ではなく、110日や120日、120日以降に行うところもあります。

お食い初めをいつおこなうか、ママパパで相談してみてください。また、両家の祖父母(赤ちゃんの祖父母)を招くのであれば、事前に相談しておくと、余計な波風が立たずに済むかもしれません。

お食い初めとは?

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お食い初めの目的と由来

お食い初めとは、赤ちゃんが生まれて100日目に「赤ちゃんの健やかな成長と長寿、一生食べ物に困りませんように」という願いを込めておこなう日本の伝統行事です。

お食い初めの歴史は古く、平安時代に貴族が始めた行事で、それから民衆にも広まったといわれています。

お食い初めの別名「100日祝い」「百日祝い」

お食い初めには「100日祝い」「百日祝い(ももかいわい)」という別称があります。また、初めて魚を食べさせるから「真魚始め(まなはじめ)」、初めてお箸を使うから「箸揃え」「箸祝い」と呼ばれることもあります。

歯固めの儀式とは?

個人差はありますが、赤ちゃんは生後100日前後で乳歯が生え始めます。このことから、お食い初めの儀式のなかで、「丈夫な歯が生えますように」と願い、お箸で石を掴み、赤ちゃんの口元と歯茎に当てます。「歯固めの儀式」といわれています。

お食い初めに必要なものリスト

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お食い初め用の食器・お箸

お食い初めに使う正式な食器は漆器または素焼きの器で、高足の御前に乗せて用いるとされています。

地域によって、また、赤ちゃんの性別によって、使う食器の色が違うとされることもあるので注意しましょう。一例をあげると、男の子の場合は、外側も内側も朱色の食器で金か黒漆の男紋を入れます。女の子の場合は、外側が黒、内側が朱色の食器で銀色の女紋を入れます。

なお、これらの食器はママ方の実家から、新品を贈るという習わしもあります。ただし、現代では家紋がわからなくなっている家も少なくありませんし、正式な御前を用意して、そのあとの使い道も気になりますよね。伝統にとらわれすぎず、ベビー用の器やもともと家にある器で代用することも多いです。

また、お食い初めの儀式で使うお箸は「祝い箸(いわいばし)」を使います。両方の先端が細くなっているお祝い用のお箸のことです。お正月やお祝い事の席で見たことがある方もいるでしょう。

歯固め石

お食い初めの儀式のなかで、歯固めの儀式もおこないます。歯固めの石を用意しましょう。

歯固めの石は、氏神様が祀られている神社の境内か、河原から拾ってくるといいとされています。きれいに洗ってから使い、後日、拾った場所へ戻しましょう。

歯固めの石を用意できない場合は、ネットで購入することも可能です。チェックしてみてください。

尾頭付き鯛

お食い初めの料理としては、「おめでたい」の語呂合わせで、縁起物の尾頭付き鯛を用意します。盛り付けるときは、頭を左、尾を右にして置きます。

赤ちゃんの服

お食い初めの儀式での赤ちゃんの服装は、正式には小袖を着せるとされていますが、絶対の決まりはありません。お食い初めの儀式をおこなう場所が自宅で、出席するのも親しい身内だけなら、特別かしこまった服は着せないことも多いでしょう。

お宮参りのときに着せたセレモニードレスがあるなら、それを着せてもいいでしょう。ただし、赤ちゃんのよだれや、食べる真似とはいえ、食べ物などをこぼしてしまうこともあるため、スタイは着けた方が良さそうです。

もし、「この子にとって一生に一度のことだから正装させたい」ならば、袴風ロンパースや袴風スタイなど、着せやすい正装風のベビー服も販売されています。チェックしてみてはいかがでしょうか?

お食い初めのメニューの内容と意味

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尾頭付き鯛

頭から尻尾までの姿をした「鯛の焼き魚」です。おめでたいの語呂合わせで、縁起物とされています。

お赤飯

お祝いの食卓に欠かせないのが「お赤飯」。お祝い事があるとき食卓に並べる家庭も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんのお世話で大変で手作りすることが難しい場合は、冷凍のお赤飯や、混ぜて炊飯器で炊くだけでできあがるお赤飯の素も販売されています。無理をして手作りにこだわることはありません。

地域によっては白いご飯をお膳に並べるケースもあるそうです。

野菜や昆布の煮物

地域によって異なりますが、おめでたい紅白の彩りとして、人参と大根を入れることが多いようです。

ほかに具材を入れるとしたら、かぼちゃや椎茸など。お食い初めをおこなう季節の野菜を取り入れても良いですね。さらに、縁起物として海老を入れてもよいでしょう。

ハマグリなどの汁物

お吸い物は、「力強くお乳を吸って、元気に育ちますように」という願いが込められた一品です。

出汁をとったすまし汁に、はまぐりなどの貝類を入れることが一般的。貝の汁物には「二枚貝のように、ぴったり合う伴侶に出会えますように」という良縁を願う意味もあるのです。

酢の物・梅干し・香の物

酢の物として「紅白なます」を用意することが多いです。煮物と同様に、人参と大根を用いて彩りをよくします。

紅白なます以外にも、タコの酢の物や梅干し、お漬物(香の物)を用意する地域もあります。いずれにしても酸味で口の中をさっぱりさせる味付けのものですね。

お食い初めの正式なお膳の並べ方

お食い初めのお膳の並べ方

地域によって違いもありますが、お食い初めの正式なお膳の並べ方には決まりがあります。一例として上の画像を参考にしてください。

■手前左=飯椀(お赤飯)
■手前右=汁椀(お吸い物)
■奥側左=平椀(煮物)
■奥側右=つぼ椀(酢の物)
■中央=腰高(歯固め石)
■尾頭付きの鯛は別皿に盛り付ける

お食い初め当日の流れ

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赤ちゃんに食べさせる真似をする

食べさせる順番は、お赤飯→お吸い物→お赤飯→お魚→お赤飯→お吸い物の順で、これを3回繰り返します。順番を間違った場合は、わかるところから再度始めても良いですし、最初からやり直しても大丈夫。

歯固めの儀式を行う

お食い初めの儀式で食べさせる真似をした後は「歯固めの儀式」をおこないます。

歯固めの儀式では、祝い箸を歯固めの石に当て、その後、祝箸を赤ちゃんの口元と歯茎に触れさせます。「丈夫な歯が生えてきますように」と願いを込めながらおこないましょう。歯固めの石を赤ちゃんの口に入れてしまわないように、十分に気をつけてください。

以上で、お食い初めの儀式は終了となります。

出席者全員で会食する

お食い初めの儀式から歯固めの儀式までひと通り終わった後は、出席者全員で赤ちゃんの健やかな成長を願いつつ、お膳をいただくことが多いです。

記念撮影をお忘れなく!

お食い初めは赤ちゃんの成長の大切なワンステップ。ぜひ、写真や動画を撮って残しておくことをおすすめします。赤ちゃんの成長はあっという間で、顔つきも日ごとに変化しやすいもの。我が子が赤ちゃんだったことも、ママやパパが若かったことも懐かしく感じるはずです。

赤ちゃんの様子を写したり、出席者全員で写したり、用意したお膳も撮影しておくといいですね。もしかしたら、赤ちゃんの子ども(ママパパにとっての孫)のお食い初めの際に参考になるかもしれませんよ。

まとめ

今回は、お食い初めはいつおこなうかについてご紹介しました。

お食い初めは生後100日を目安としておこないますが、ママや赤ちゃんの体調に応じて、無理のない範囲でおこなうようにしてくださいね。

また、お食い初め膳の準備や調理が大変だと思うママは、あまりしきたりを気にしすぎることなく、手持ちの器を活用したり、料理は買ってくることにしたりと、できる範囲でおこなえば大丈夫。赤ちゃんのための楽しいお祝いにしてくださいね。

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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