冷凍して鮮度をキープ! アスパラガスの保存方法と使い方
鮮度が落ちやすいアスパラガスは、すぐに食べ切れないときは、新鮮なうちに冷凍しておくと美味しさを保ちつつ、保存期間が伸ばせます。保存する前に下処理も済ませ、使いやすい形で冷凍すれば、時短もできて一石二鳥♪
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
食べ切れない食材があったときの冷凍保存。みなさんもよく使う方法だと思います。特に鮮度が早く落ちてしまうような食材は、新鮮なうちに冷凍することで、おいしさをキープし、無駄を出さずに味わうことができるようになりますよね。
家庭用冷蔵庫の技術も向上し、いろいろな食材が冷凍できるようになり、自分でホームフリージングして、食材を上手に使いまわすご家庭も増えてきているのではないでしょうか。
どんな食材が冷凍できるのか迷ってしまうこともありますが、冷凍食品としてスーパーに並んでいるものは基本的に冷凍可能なので、参考にしてみるといいかもしれません。
アスパラガスを冷凍するメリット
今回は、鮮度が美味しさと直結しているアスパラガスの冷凍保存について注目してみましょう!
アスパラガスは土から伸びてきたばかりの新芽を味わうもの。大きくなりすぎると硬く筋張ってきてしまい、食用に向かなくなります。
実際、我が家の庭に昨年植えたアスパガラスが、この春、新芽を出してくれましたが、様子見をしているうちにあっという間に伸びて硬くなってしまい、食べられない状態に……(現在は葉が茂って成長中)。収穫後でも気温や日光の光で硬くなってしまったり、乾燥で穂先がしなびたりしてしまいます。
おいしさを保つ
鮮度が落ちてしまうと当然おいしさも落ちて、本来の味を楽しむことができません。収穫したばかりの新鮮なおいしさを堪能できるのが一番ですが、数日中に食べきることができない場合は、できるだけ新鮮なうちに冷凍保存するほうが、おいしさを保つことができます。
保存期間が長くなる
保存期間が数日だったのが約1ヶ月と大幅に伸びます。アスパラガスを箱買いすることはあまりないかもしれませんが……旬の時期は多めの束でお手ごろ価格になっていることもあるので、そんなときは買いたくなっちゃいますよね。保存期間に余裕があると、無理なく味わえます。
使いやすく保存して時短に
冷凍保存する形はいろいろありますが、調理のしやすさや、好みで使い分けることもできます。事前に下処理を済ませ、すぐに使える状態で保存すれば、時間がないときにも冷凍庫から出してすぐに使うことができて便利。あらかじめまとめてやっておくことで、時短につながります。
アスパラガスの冷凍方法
アスパラガスを冷凍する前に、下処理をしておきます。通常調理するときと同じく、根元から1/3ほどの固い皮をピーラーで落とします。節にある三角形のはかまもお好みで取りましょう。
① 生のまま丸ごと冷凍
姿が独特でユーモラスなアスパラガス。この姿を使って料理を仕上げたいときや、どんな形で調理するか限定せずに保存したい場合には、生のアスパラガスを1本そのままを冷凍しちゃいましょう。何本かまとめてラップで包んで保存します。生のまま冷凍したアスパラガスは、調理してもカリッとした食感と歯ごたえが残せます。
包んだ後はフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて口を閉じ、急冷凍できるように金属バットに乗せて冷凍庫へ。
凍ったアスパラガスはカチンコチンに凍りますが、凍ったままでもカットが可能。調理するときに、使う用途に合わせて、カットすることができます。細長いので、手でもポキッと折ることもできますよ。
② カットしてバラ冷凍
もっと気楽に、時間の短縮をして便利な状態にしたいという場合は、カットしてバラ冷凍がおすすめ。下処理したアスパラガスを生のまま、使いやすい状態にカットして冷凍します。
バラ冷凍は、フリーザーバッグにカットしたアスパラガスを直接詰め、重ならないように広げてから口を閉じて、急冷凍できるように金属バットに乗せて冷凍庫へ。閉じる際に少し空気が入っていたほうが、個々のまわりに細かな氷の粒がついてバラ冷凍状態になります。空気を抜いて閉じても、量が多すぎない場合は凍っても手で崩せる程度になるので、あまり厳密に考えなくても大丈夫。
バラ冷凍になったアスパラガスは、使いたい量を少量からでも取り出せます。ちょっとだけ彩りに加えたい、お弁当のおかず分だけ数個使いたい、といったときに便利。
③ 茹でて冷凍
アスパラガスをいつも茹でて食べるという方には冷凍前に茹でる方法も。解凍時に少し柔らかく水っぽくなるので、硬めに茹でて冷凍します。
茹でたアスパラガスを冷ましてからラップできっちりと包みます。使い切れる量で小分けにすると、使いやすいです。
後はフリーザーバッグに詰めて、空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。
④ 半調理して冷凍
肉巻きなど、使いたい用途がはっきりしている場合、仕上げの前まで済ませて冷凍する手もあります。肉巻きなら、アスパラガスに薄切り肉を巻いて1本ずつラップで包んでおきましょう。
一緒に調理するほかの食材を入れたり、下味をつけて冷凍することも可能。適当な大きさにカットして、フリーザーバッグに入れます。
フリーザーバッグの空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。
冷凍アスパラガスの調理の仕方
冷凍アスパラガスの調理は、基本的には凍ったまま加熱します。自然解凍すると、細胞壁が壊れ、食感を損なったり、旨みが落ちたりするのでおすすめできません。冷凍庫から出してすぐに加熱調理し、使わない分はすぐに冷凍庫に戻すよう心がけましょう。
炒める
加熱調理もいろいろあります。バラ冷凍は炒め物にはとっても便利。緑色がもう少しほしいな~というときにはパラパラと加えて炒めればOK!
グリル
グリルで焼いたアスパラガスもおいしいですよね。アスパラガスだけを塩コショウでシンプルに味つけして焼いてもいいし、トーストやピザ、グラタンなどのトッピングにして焼いても◎。
電子レンジ
電子レンジで加熱することも可能です。特に茹でて保存した場合は、軽く茹でたり、熱湯をかけて解凍したり、電子レンジでレンチン解凍でOK!
レンチンしたアスパラガスは、サラダに使用してもいいですね。茹でたアスパラガスを解凍すると、少しふにゃっと柔らかくなるので、子ども向けにいいと思います。もう少し食感が欲しいときは、生のまま冷凍したものを茹でるといいですよ。
焼く
肉巻きにして保存したものは、凍ったままフライパンに乗せて焼いてください。グリルやオーブンなどで焼いても大丈夫。
このほかに、揚げたり、蒸したり、煮たりして使うことができます。アスパラガスを使ったレシピは下記記事でもご紹介しているので参考にしてみてください。冷凍したアスパラガスを使うときには、凍ったまま加熱することと、加熱時間を短めにすることを念頭に取り入れればOKです。メニューによっても変わるので、作るときに様子を見て調整してみてください。
まとめ
アスパラガスは鮮度が落ちやすい食材なので、すぐに食べ切れないときには冷凍保存がオススメです。冷凍するときには、通常と同じく下処理をしてから保存すると、使うときにはその手間を省き、すぐに調理できて便利です。大きく分けると、生のまま保存する方法と、茹でてから保存する方法がありますが、用途や好みで使い分けてくださいね♪