仕事 仕事
2021年06月30日 17:00 更新

会社や夫への怒りやイライラをどう処理すべき?#岩橋ひかりのキャリアの引き算

ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。

今日の引き算は「怒りの引き算」

岩橋さんが立っている図

「時短勤務なのに、仕事量は変わらず、むしろ増えてるのに、
お給料は下がるのは何だか納得がいかない」

「残業ありきで、なんで終業後に会議が設定されるの?」

「私も仕事してるのに、なんで私ばっかりが家事をしなくちゃいけないの!」

ワーママの方は、こんな憤りやイライラを感じたことがあるのではないでしょうか。

こんにちは。キャリアコンサルタントの岩橋ひかりです。
先日長男が11歳の誕生日を迎え、私も母になって11年。
ワーキングマザー歴は10年を超えました。

会社員ワーママとして5年、その後は起業家ワーママとして過ごしている私ですが、ワーママになる前と後では、感情が揺れ動く機会が圧倒的に増えました。楽しい方にも、そうでない方にも、喜怒哀楽を味わい尽くす日々。

その中でも特に、怒りの感情を抱く機会が増加。特に会社員ワーママ時代は、怒り、憤り、イライラを毎日のように感じていました。
子どもを叱ることももちろんありますが、冒頭のように、会社に対して、また夫に対して怒りの感情を抱くことも。

特に復職後、自分でもこれまでに味わったことの無いような怒りのエネルギーにあふ溢れ、憤りを抱えて過ごす毎日。会社でも家でも、しょっちゅうイライラしていました。

働くママへの処方箋「怒りは引き算しなくていい」

正直に告白すると、当時の私は、怒りの感情をうまくコントロールできずに、怒りを怒りのままにぶつけていた、ダメなワーママでした。

時短だからって、なんで謙虚でいることを強制されなければいけないのか?
担当業務なのに、聞かされないままになぜ結論が変わっているのか、納得いかない。
子どもがいるからといって、緩やかな働き方を望んでいると決めつけないでほしい……。

そんな怒りの感情をうまく消化できず、上司や同僚に直接怒りをぶつけて玉砕。更に、自己嫌悪に陥るという悪循環。

こうした失敗から、怒りを怒りのままにぶつけても、物事は良い方向には進まないと痛感。怒りのの感情のままにぶつけて相手を変えようとしても無理で、自分が損をしてしまうことを学びました。

でも、イライラするものはイライラするし、怒りや憤りの感情は湧き上がってくるもの。
そうした感情を押し殺したり、我慢しようとするのは逆効果。怒りを無理して引き算する必要はありません。

おすすめは、怒りの感情を別の形で活用することです。
湧き上がる怒りの感情を自己理解のために使ってみましょう。

というのも、怒りを感じるポイントは人によって全然違います。
同じ境遇で、同じ出来事に直面しても、怒りを感じる人もいればそうでない人もいます。
イライラしているときは、感情的になっているので気づきにくいのですが、実はイライラしているのは自分だけで、同じ環境下でも、なんとも感じない人もいます。

また逆に、自分にとって何ともない出来事に対して、怒りの感情を抱く人もいます。
怒りを感じることは、自分が大切にしていることや問題意識が隠れているポイントであり、自分らしさを知るには絶好の機会だと考えています。

たとえば、怒りを感じている渦中に冷静になるのは難しいかもしれませんが、その憤りをノートに書き殴っていると、不思議と気持ちが落ち着いてきます。書き出すことで、冷静になれるだけでなく、自分が大切にしている価値観に気付くことができる素晴らしい機会となるのです。
ちなみに、私自身、会社員ワーママ時代の昼休みに怒りや憤りをノートに書き殴って過ごしており、それが発端となり、その後女性のキャリアをテーマにした起業に至りました。
なるべく、イライラせずに毎日とを穏やかに過ごしたいものですが、様々な感情に揺れ動かされるのが人生の常。怒りという感情が大きく揺れ動く出来事も、うまく活用してみるのも良いかもしれません。

ワーママの皆さんが良き方向に進めることを願っております。

(文:岩橋ひかり)

関連リンク

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-