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2021年07月13日 16:48 更新

離乳食で餃子デビュー!いつから食べられる?とりわけは?人気レシピも掲載【管理栄養士監修】

大人も子どもも大好きな餃子は、肉や野菜が一緒にとれてアレンジもできる優れもの。また、自分で食べたい赤ちゃんには手づかみで食べることもできますね。今回は、餃子がいつから食べられるのか目安の時期や、取り分けする際の注意点、人気のレシピなどをご紹介します。

離乳食の餃子はいつからOK?

餃子の皮

離乳期に餃子はあげてもいいのでしょうか。まずは、赤ちゃんにいつからあげていいのかを解説します。

餃子は離乳食の後期~完了期ごろから

餃子は離乳後期(9〜11ヶ月)ごろから食べさせることができます。餃子の皮は弾力があり赤ちゃんが食べにくい場合もありますので、少しずつ様子を見ながら食べさせてくださいね。

餃子の材料、ここに注意

餃子の皮

餃子の皮に含まれる小麦粉は乳児に多い3大アレルゲン(鶏卵・乳・小麦)の1つです。

また、市販の餃子の皮には食塩・油脂・水あめ・でん粉・酒粕なども含まれていたりします。塩分や添加物が気になる場合は無理にあげなくてもいいですが、特にたくさん食べなければ気にするような量ではありません。ほかの具材や食べる量などを調整してみましょう。

皮は薄めのものを

餃子の皮には、もち粉入りや厚めの皮などもありますが、赤ちゃんが食べやすいのは薄めの皮です。しゅうまいの皮でも代用できますので、好みに合わせて選んでみてくださいね。

大人の餃子を取り分けても大丈夫?

おうちで作る大人用の餃子の場合は、にんにくを入れないようにするなどの調整ができるため、取り分けができるかもしれませんが、味が濃い市販品の取り分けは控えるほうがいいでしょう。

大人の餃子は、油・香味野菜・味付けが赤ちゃん向きではない

餃子作りのお手伝い

大人の餃子は、豚ひき肉や合びき肉を使ったレシピが多いですが、ひき肉は脂肪(油)が多く含まれています。他にも香味野菜のニンニク・生姜、ニラなどは刺激が強いので離乳食では避けたほうがいいですね。市販の餃子は塩・こしょう等の調味料が入っていて、タレをつけなくても食べられるくらいに味付けも濃くなっています。このようなものは赤ちゃん向きではないでしょう。

離乳食餃子の基本レシピ

離乳食の餃子は、たんぱく質や野菜を一緒にたべられるというメリットがあるので、無理なく取り入れたいですね。手づかみ食べもできるのも魅力です。丸のみしないように、食べにくそうにしていたら適宜キッチンバサミで切って調整しながらあげてくださいね。
今回は離乳完了期ごろから食べられる焼き餃子のレシピをご紹介します。

焼いた餃子

■材料(作りやすい分量)
・餃子の皮 15枚
・豚ひき肉(赤身) 60g
・小松菜 60g
・しょうゆ 小さじ1/4
・水 1/2カップ
・油 少量

■作り方
① 小松菜は流水で洗い、ラップに包んで電子レンジ(600W)で1分加熱する。水にさらして冷ましたら水気を切ってみじん切りにする
② ボウルにひき肉を入れて粘りが出るまで混ぜ、①としょうゆを加えてさらに混ぜる
③ 餃子の皮の半分のふちに薄く水をつけ、②のタネをのせて半分に折って皮をくっつける
④ テフロン加工のフライパンを熱し、薄く油をひいて餃子をならべ、水を入れて蓋をして弱火で蒸し焼きにする

離乳食餃子のアレンジレシピ

餃子の肉は鶏肉・豚肉のひき肉や合びき肉でもOKです。赤ちゃんが好きな野菜に苦手な野菜を細かく刻んで混ぜてしまえば食べてくれることもありますよ。アレンジ次第でおやつにも活用できます。

野菜スープを使った水餃子

餃子を包む

■材料(約1回量)
・餃子の皮 3枚
・豚ひき肉(赤身) 15g
・白菜 15g
・人参 5g
・野菜の茹で汁 100cc
・水溶き片栗粉 適量

■作り方
① 白菜と人参を軟らかく茹で、粗めのみじん切りにして、水気を絞る
 ※茹で汁は野菜スープになるので捨てない
② ボウルに豚ひき肉を入れ粘りが出るまで混ぜ、①の白菜と人参を加えてさらに混ぜる
③ 餃子の皮を4等分に切り、1枚の中心に②をのせ、もう1枚をかぶせて肉だねの周りを押さえてくっつける
④ 野菜の茹で汁で③を茹で、火が通ったら水溶き片栗粉で薄くとろみをつける

腹持ちが良いマッシュポテト入り餃子

ふかし芋

■材料(作りやすい分量)
・餃子の皮 10枚
・マッシュポテト 60g(乾燥タイプはお湯で戻して)
・コーン缶 10g
・ツナ缶(水煮) 20g
・油 少々
・水 100cc

【作り方】
① マッシュポテトに水気を切って粗く刻んだコーンと、水を切ったツナ缶を混ぜる
② 餃子の皮の半分の外側に薄く水をつけ、①のタネをのせて半分に折って皮をくっつける
③ テフロン加工のフライパンを熱し、薄く油を敷いて餃子をならべ、水を入れて蓋をして弱火で蒸し焼きにする

おやつにもなるサツマイモ入り餃子

トースター

■材料(作りやすい分量)
・餃子の皮 10枚
・さつま芋 60g
・りんご 1/8個
・油 少量

■作り方
① さつま芋はきれいに洗い、皮をむいて1cm幅に切って水にさらす
② 耐熱容器に、①と皮をむいていちょう切りにしたリンゴを電子レンジで加熱し、粗くつぶす
③ 餃子の皮の半分の外側に薄く水をつけ、①のタネをのせて半分に折って皮をくっつける
④ 表面に薄く油を塗って、トースターで皮がきつね色になるまで焼く

離乳食餃子の保存方法

餃子を手作りするとき、買ってきた皮の一袋を使い切りたいと思うことはありませんか。まとめて作ったときの保存方法をお伝えします。

離乳食餃子の冷凍保存

冷凍餃子

餃子は焼く前・焼いた後、どちらでも冷凍可能です。餃子をくっつけたまま冷凍してしまうと皮が剥がれたり破れたりするので、1個ずつラップに包み、密閉できる袋や容器に入れて冷凍します。
もしくは、餃子を少し離してアルミバッドの上で急速冷凍し、固まってからジッパー袋などにいれてもいいでしょう。

離乳食餃子の解凍方法

生の餃子は凍ったまま、薄く油をひいたフライパンで弱火でふたをして焼きます。沸騰したお湯で茹でると水餃子になり、蒸し器で蒸すと蒸し餃子にもなり、アレンジの幅も広がります。

焼いた後の餃子を冷凍した場合は、電子レンジで温めて解凍します。

どちらも中までしっかりと火が通ったことを確認してから与えます。焼きたて・加熱したては熱いので、赤ちゃんが食べやすい温度まで冷ましてから食べさせましょう。

まとめ

餃子を食べる赤ちゃん

餃子の具は、赤ちゃんの好きなものや苦手なもの、野菜やたんぱく質のもの、冷蔵庫にある残り物などいろいろなものでアレンジできますね。赤ちゃん用に具を作った後に、大人用の具や調味料を加えれば大人も子どももうれしい餃子が出来上がり。家族みんなで餃子を楽しみながら、赤ちゃんが自分で食べる楽しみを教えてあげることもできますね。離乳食にもぜひ餃子をどうぞ。

(文:三浦真由美 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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