赤ちゃんにあげたい離乳食オムライス!いつからあげられる?人気レシピもご紹介【管理栄養士監修】
ケチャップご飯に卵をまいた子供に人気のオムライス。離乳期ではいつごろから与えることができるのでしょうか。離乳期のオムライスの進め方、各時期におすすめのオムライスレシピもご紹介します。
離乳食のオムライスはいつからあげられる?
卵を使い、ケチャップで味付けをしたオムライスはいつごろから離乳期に取り入れても良いでしょうか。オムライスで気をつけたい点も合わせてご紹介します。
離乳食で注意したい「卵」
食物アレルギーの中でも、乳児でもっとも発症者が多いのは鶏卵。離乳期に初めて卵を与える際には食物アレルギーには注意が必要です。
離乳初期に固ゆで卵の卵黄から始め、卵黄に食べ慣れたら少しずつ全卵(白身と黄身)も取り入れます。オムライスでは基本的に黄身だけでなく白身も使いますが、赤ちゃんは最初から卵が丸々食べられるわけではないのです。
オムライスは離乳後期〜完了期
卵を使用し、ご飯にも味のついたオムライスは離乳後期(9〜11ヶ月)~完了期(1歳〜1歳半)にかけて離乳食に取り入れることをおすすめです。
しかし、まだまだ薄焼き卵を噛み切ることは難しい時期です。卵を炒り卵や錦糸卵にするなど工夫をしたオムライス作りをしましょう。卵は加熱が不十分だと食物アレルギーの反応を引き起こしやすくなるため、特に離乳期の食事では十分に加熱できているかを確かめましょう。
味は薄味が基本です。調味料の量に気を付け、トマトを煮てトマトソースを作り、ケチャップの代わりに使用することもおすすめです。
大人のオムライスを取り分けるのは大丈夫?
大人のオムライスは味が濃かったり、卵が十分に焼けず半熟状態だったりする場合があります。そのため離乳期に大人のオムライスを取り分けるのはおすすめしません。子供用のオムライスを作り、味を足し大人用を作るようにしましょう。
離乳食オムライスのおすすめレシピ
離乳期におすすめのオムライスレシピをご紹介します。各時期に見合った食材を使い、赤ちゃんも喜ぶオムライスをぜひ作ってみましょう。
手づかみできるひとくちオムライス(離乳後期〜)
■材料(約1回量)
・玉ねぎ 20g
・にんじん 10g
・ピーマン 5g
・油 適量
・卵 1/4個
・育児用ミルク(調乳済み) 小さじ1/2
・ケチャップ 少量
・軟飯またはご飯 80g
■作り方
① 玉ねぎ、にんじん、ピーマンはみじん切りにして、油を薄くぬったフライパンでしんなりするまで炒める
② 卵に育児用ミルクを入れ、炒り卵を作る
③ 軟飯またはご飯に①、②、ケチャップを加え、手づかみしすい大きさに握る
食べやすいオムライス風おかゆ(離乳後期〜)
■材料(約1回量)
・鶏ひき肉 10g
・にんじん 10g
・玉ねぎ 10g
・ミニトマト 1個
・バター 少々
・卵 1/5個分
・水 小さじ1/2
・5倍がゆ(全がゆ) 90g
■作り方
① 鶏ひき肉は同量の水(分量外)をいれてよくほぐしてから、ゆでて水気を切っておく
② にんじん、玉ねぎはみじん切りにする。ミニトマトは皮をむき、種を取り細かく切る
③ フライパンにバターを溶かし、①を炒める
④ ③がやわらかくなったら、小さじ1/2の水を加えた溶き卵を回し入れ、よく火を通す
⑤ 5倍がゆに③に加え、混ぜ合わせる
誕生日にぴったりなバースデーオムライスプレート(離乳完了期〜)
■材料(約1回量)
・鶏ひき肉 10g
・ミックスベジタブル 20g
・ミニトマト 2個
・バター 少量
・卵 1/2個
・油 少量
・ケチャップ 少量
・軟飯またはご飯 80g
■作り方
① 油を薄くぬったフライパンに卵をいれ、両面じっくり焼き、抜き型で型を数枚取る
② ミニトマトは種を取り、角切りにする。鶏ひき肉は同量の水でほぐしてからゆで、水気を切っておく
③ フライパンにバターを溶かし、②とミックスベジタブルを炒める
④ 軟飯またはご飯に③とケチャップを加え、混ぜ合わせる
⑤ ④を好きな形に盛り付け、①で型を取った卵を上に飾る
離乳食オムライスの保存方法
オムライスの冷凍保存の方法をご紹介します。卵は冷凍すると食感が変わってしまいますが、あるものを加えるだけで、解凍後も解凍前と同じ食感を残すことが出来ます。
離乳食オムライスは冷凍保存OK?
オムライスは冷凍保存可能です。1食分ずつをラップで包み、粗熱を取ってから冷凍します。冷凍した場合には、できるだけは早めに食べるようにしましょう。卵は冷凍すると食感が変わってしましますが、薄焼き卵なら大丈夫です。ただ、薄焼き卵は少しパサついてしまうので、マヨネーズを少量いれて冷凍したりするやり方もあります。
また、薄焼き卵をそのまま冷凍するのは、形が崩れたりして難しいかもしれませんね。冷凍保存はチキンライスのみを冷凍し、卵は食べる直前に加えることもおすすめです。
まとめ
離乳後期ごろからは自らの意思で食事をとるようになるため、食欲は見た目にも左右されます。いつもとは一味違う、カラフルなメニューで赤ちゃんの食欲を引き立たすことも大切です。オムライスは、卵を工夫することで離乳後期からでも食べることが出来ます。各時期に見合った方法でオムライスを作ってみましょう。
(文:茅野陽 先生、監修:川口由美子 先生)
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