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2021年07月03日 18:10 更新

離乳食で肉じゃがデビュー! おすすめレシピと注意点、保存方法まで【管理栄養士監修】

離乳食が進むにつれて食事のバリエーションも増えていきますね。たっぷりの野菜と肉を使った肉じゃがは、赤ちゃんにも食べやすく栄養満点! 今回は作り方のポイントや保存の際の注意点、離乳食での肉じゃがレシピなどをご紹介します。

離乳食に肉じゃががおすすめな理由

通常の肉じゃが

定番料理の肉じゃがですが、作りやすく食べやすいほかにも離乳食におすすめできる理由があります。

取り分けがしやすい

赤ちゃんがいるご家庭に肉じゃがをおすすめしたい最大の理由が、離乳食への取り分けのしやすさです。

肉や野菜を煮込んでやわらかくなったら、調味前に離乳食分を取り分けましょう。赤ちゃんと大人それぞれの料理を一から作るよりも手間や時間がかかりません。一緒に食卓を囲めば、赤ちゃんも「みんなと同じものを食べている!」と、食事をより楽しんでくれるでしょう。

冷蔵庫に余っている野菜を入れられる

肉じゃがのベースは肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎですが、それ以外の材料を入れてもおいしく作れます。例えば、里いもがあったらじゃがいもの代わりに入れてみたり、大根やかぶはもちろん、ほうれん草や小松菜といった葉物野菜も加えることもできます。冷蔵庫に余っている野菜を使えるのは嬉しいですね。

残ってもカレーやシチューなどにできる

肉じゃがを作る鍋

ちょっと作りすぎてしまっても大丈夫。肉じゃがは肉と野菜の煮物なので、カレーやシチューにアレンジが可能です。ほかにも、肉じゃがをマッシュしておやきにアレンジするなど、1つの料理から別の料理に展開できます。

離乳食で肉じゃがを食べさせる時のポイント・注意点

大人にも子供にも人気の肉じゃがですが、赤ちゃんにあげる場合にはいくつか覚えておきたいポイントがあります。レシピをご紹介する前にまずはざっと解説しましょう。

いつからOK?

肉を炒める

やわらかく煮えたじゃがいも、にんじん、玉ねぎなどと、脂身の少ない牛肉などを使った肉じゃがは赤ちゃんにも食べやすく、離乳中期(7〜8ヶ月)ごろから食べることができます

大人用の味付け前の状態から取り分けも可能ですが、炒め油を使って作っている場合は油分が多くならないよう注意が必要です。

アレルギーは?

肉じゃがを作る際に使用する牛肉・鶏肉・豚肉には、食物アレルギーの原因物質になる可能性があるので、注意が必要です。乳児期に特に多いというわけではありませんが、牛肉、鶏肉、豚肉は食物アレルギーの表示を推奨する特定原材料なので、試すときは体調のよいときにひとさじずつがよいでしょう。

材料の大きさは?

にんじんの角切り

柔らかく煮えた野菜も、大きすぎると丸呑みやつまりの原因となります。野菜は食べやすいよう一口サイズに切っておきましょう。1歳くらいまでは野菜類は5mm〜1cmくらい、肉はみじん切りくらいに叩くと食べやすいでしょう。

材料の大きさはこのあとご紹介する肉じゃがレシピも参考にしてください。

とろみをつけると食べやすさup

肉は使う部位や種類によって変わりますが、パサつきや、モソモソした感じが気になる場合はとろみをつけてもいいでしょう。

離乳食の肉じゃがおすすめレシピ!

お野菜たっぷりで保存もしやすい肉じゃがのレシピです。

【離乳後期】砂糖不使用の肉じゃが

牛肉を炒める

■材料(約3〜4回分)
・じゃがいも 1個
・にんじん 1/4本
・玉ねぎ  1/4個
・牛赤身ひき肉 60g
・油 小さじ1
・だし汁 1カップ(200ml)
・醤油 小さじ1
・みりん 小さじ1

■作り方
① じゃがいも、にんじんは皮をむき、厚さ1cm程度のいちょう切りにしておく。玉ねぎは皮をむき、薄切りにしておく
② 鍋に油をひいてひき肉を炒め、色が変わったら①を加えて軽く炒める
③ だし汁を加え、弱火で野菜がやわらかくなるまで煮る
④ 調味料を加え、さらに3分ほど煮てできあがり

【離乳後期】野菜たっぷり肉じゃが

肉じゃがを食べる赤ちゃん

■材料(約3〜4回分)
・じゃがいも 1個
・にんじん 1/4本
・かぶ(またはだいこん) 40g
・玉ねぎ 1/4個
・いんげん 2本
・豚ひき肉 80g
・だし汁 250ml
・醤油 小さじ2
・みりん 小さじ2
・油 小さじ1

■作り方
① じゃがいも、にんじん、かぶは皮をむき、厚さ1cm程度のいちょう切りにしておく。玉ねぎは皮をむき薄切りにしておく。いんげんは筋を取り、1cm程度に切っておく
② 鍋に油をひき、肉を炒める。肉の色が変わったら①の野菜を加えて軽く炒める
③ だし汁を加え、弱火にして野菜がやわらかくなるまで煮る
④ 調味料を加え、さらに3分ほど煮てできあがり

【離乳完了期】鶏肉の肉じゃが

鶏肉のたたき

■材料(約2回分)
・鶏肉 50g
・じゃがいも 小1個
・にんじん 3cm程度分
・玉ねぎ 1/4個
・麩 2個
・だし汁 200ml
・醤油 小さじ1強
・みりん 小さじ1
・油 小さじ1

■作り方
① 鶏肉は包丁の背で叩いてから、みじんぎりにしておく
② じゃがいも、にんじんは皮をむき、厚さ1cm程度のいちょう切りにしておく。玉ねぎは皮をむき薄切りにしておく
③ 麩は水でふやかし、絞ってちぎっておく
④ 鍋に油をひき、鶏肉を炒める
⑤ 肉の色が変わったら野菜を加えて炒める
⑥ だし汁を加え、弱火で野菜がやわらかくなるまで煮る
⑦ 調味料と麩を加えて、3分煮たらできあがり。

離乳食の肉じゃがの保存方法

にくじゃが

肉じゃがを保存する際は、しっかり冷ましてからにしましょう。十分に冷ますことで食中毒の予防にもつながります。

じゃがいもを潰して冷凍保存がおすすめ

肉じゃがは冷凍保存が可能ですが、じゃがいもは冷凍すると食感が多少変わってしまいます。じゃがいもはつぶしてから冷凍するといいでしょう。

多めに作って小分けに冷凍しておけば、時間のないときでもさっと準備ができます。解凍する際は、小鍋で加熱するか、電子レンジでしっかり加熱しましょう。

おやきのようにしてからラップで1食ずつ包む

保存する際は、1食分ずつに小分けして保存しましょう。

肉じゃがのじゃがいもをつぶして丸めておやきのようにしてからラップに包んで保存しましょう。手づかみで食べさせたい場合は、成形して焼いておいてからラップに包むといいでしょう。

保存期間はどのくらい?

赤ちゃんは、衛生面で配慮ができると安心です。冷凍庫で1週間程度を目安に使い切るようにしましょう。

まとめ

肉と野菜をバランスよく摂れて、美味しい肉じゃが。冷凍保存やアレンジもできるので、忙しい食事準備手助けになるのではないでしょうか。たっぷりお野菜を美味しく食べやすくしてくれるので赤ちゃんにもうれしいですね。

(文:宗政祥子 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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