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2023年01月18日 10:25 更新

離乳食に使える鶏そぼろ!厳選レシピ、注意点、保存方法をチェック【管理栄養士監修】

そぼろは離乳食には使いやすい食材の1つで、栄養面でも肉は離乳期にたんぱく源として摂ってもらいたい食品の1つでもあります。今回は離乳食作りに便利な鶏そぼろについて解説します。

鶏そぼろはいつからあげられるの?

お肉の中でも比較的安価である鶏肉は、離乳食にもおすすめの食材です。鶏そぼろはいつ頃から与えることが出来るでしょうか。またどんな部位から与えると良いのでしょうか。

鶏そぼろデビューは離乳食の中期ぐらいから

そぼろを食べる赤ちゃん

離乳食で鶏そぼろを食事に取り入れるならば、離乳中期ごろからがおすすめです。たんぱく質源である豆腐、白身魚に食べ慣れてきたら鶏肉のささみから試してみましょう。鶏肉のささみなら、離乳初期の後半あたりでも食べることができますが、発育はそれぞれなので、離乳中期くらいから取り入れるといいでしょう。

離乳中期の食材のかたさは舌でつぶせるぐらいが目安です。最初はミキサーにかけるか、すり鉢でするなど滑らかな食感にして与えましょう。食べることに慣れてきたら、だんだんと形態を形あるものに進めていきます。

鶏肉のアレルギーは?

乳児に多いアレルギーは鶏卵・牛乳・小麦の3つです。鶏卵と鶏肉は基本的に違うアレルゲンなので、乳児の鶏肉アレルギーは多いとはいえません。とはいえ、鶏肉は「特定原材料に準ずる21品目」に指定されているため、少し注意ができるといいでしょう。

初めての食材を試すには、赤ちゃんの体調の良い日に少量から始めてみましょう。また、もしもの場合を考え医療機関が開いている平日の午前中をおすすめします。

まずはささみのひき肉から!

とりのささみ

ひき肉は肉の種類や部位によっては脂質の高いものもあります。離乳食で最初に試すには、脂質が少ない鶏ささみからがおすすめです( 作り方はレシピ参照)。鶏ささみは肉質がやわらかく赤ちゃんも食べやすいです。
鶏ささみに慣れてきたら、比較的脂質の少ない鶏むね肉のひき肉などにも挑戦しましょう( 作り方はレシピ参照)。

鶏そぼろの下処理・作り方

鶏ひき肉が手に入らない場合は、鶏のささみやむね肉などをゆがいて細かく刻んだり、フードプロセッサーにかけたりと手作りもおすすめです。

とろみをつけて食べやすく

鶏そぼろは、ぱさつきがちで硬くなることもあり、離乳期の赤ちゃんにとっては飲み込みづらく、食感も嫌がる子もいます。保育園などでは「調理の工夫が必要な食材」とされている食材で、工夫として、とろみをつけたり、豚肉とのあいびきで使用するようにといわれています。

ご家庭でもおかゆやつぶしたじゃがいもと混ぜたり、水溶き片栗粉でとろみをつけたりすることをおすすめします。

離乳食の鶏そぼろ|中期と後期レシピ

離乳食の鶏そぼろレシピをご紹介します。鶏そぼろは、月齢によってはかたくて食べにくいので、鶏のささみをこまかくしてそぼろ状にしてみたり、つぶしたじゃがいもといっしょに使うといいですよ。

【離乳中期】かぼちゃと鶏そぼろの煮物

ささみをゆでる

■材料(約1回量)
・鶏ささみ 10g
・かぼちゃ 20g
・だし汁 適量
・片栗粉 適量

■作り方
① 鶏ささみはゆでて筋を取り除き、細かく刻む
② かぼちゃは皮と種を取り、5~6mm程度の大きさに切り、やわらかくなるまでだし汁で煮る
③ ②に①を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける

【離乳後期】鶏そぼろとじゃがいものおやき

フライパンに油を引く

■材料(約1回量)
・鶏ひき肉 15g
・じゃがいも 40~50g
・片栗粉 大さじ1/2
・塩 ひとつまみ
・油 少々

■作り方
① 鶏ひき肉は同量の水とよく混ぜてほぐしてから、ゆでる
  ※塊になってしまった場合は包丁で切っておく
② じゃがいもは皮をむき、いちょう切りにしてゆでた後マッシュする
③ ②に①と片栗粉、塩を加えて混ぜ、食べやすい大きさに形成する
④ フライパンに油を薄くぬり、③を両面焼く

鶏そぼろの保存方法

鶏そぼろの保存方法をご紹介します。冷凍してストックしておくととても便利です。

冷凍保存の前に下処理を!

ひき肉を茹でるための鍋

鶏そぼろは、冷凍前に下処理を行っておきます。

熱湯に入れて菜箸で混ぜてよくほぐしながらゆでてあくをとり、水気を切ります。冷めたら1回分ずつ小分けに冷凍するか、冷凍用保存袋に平らになるように入れ、1回量ずつ線をつけておくと便利です。またラップに棒状にしてくるみ冷凍しておくことで、使いたい分量だけ折って使うこともおすすめです。

鶏そぼろの解凍

必ず再加熱して使いましょう。電子レンジでも簡単に加熱できます。

他の食材と一緒に解凍するならば、電子レンジよりも鍋のほうが水分があるためやわらかく仕上がります。

まとめ

鶏そぼろは離乳食作りにはとても便利な食材です。下処理を行い、冷凍ストックしているだけでもちろん大人も一緒に使えます。とくに鶏肉のささみでそぼろにすれば、低脂質で身もやわらかく食べやすいですよ。鶏そぼろはそのままでは赤ちゃんにはかたくて食べにくい食材ですが、水などでほぐしてから加熱したり、とろみをつけたりして、手軽にたんぱく質を離乳食に加えましょう。

(文:茅野陽 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

鶏そぼろの離乳食市販品|ママ編集者セレクト

毎日離乳食の準備、お疲れ様です! おうちで作るのもいいですが、市販品も上手に使っていきたいですよね。今回は鶏そぼろの離乳食向け商品をご紹介します。そぼろの細かさやとろみづけ具合などの参考にしたいですね。

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