授乳中の疑問!プロテインは飲んで大丈夫?【管理栄養士監修】

授乳中の疑問!プロテインは飲んで大丈夫?【管理栄養士監修】

授乳中にプロテインを飲んでもいいのか迷う女性は多いようです。プロテインと聞くと、トレーニング中の人が飲むもの、ダイエットのために取り入れるものなどのイメージがあるのではないでしょうか。プロテインも上手に使えば授乳中のお母さんの栄養補助に使うことができます。


この記事の執筆者
宗政祥子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
保育園にて管理栄養士として給食メニューの立案、調理を行った後、働きながら保育士の資格も取得。その後は保育園での経験を活かし、個人宅での離乳食の作り置きや食事相談などを行う。

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この記事の監修者
川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
一般社団法人母子栄養協会HP

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授乳中に市販のプロテインを飲んでも大丈夫?

赤ちゃんに母乳を飲ませていると、食べるもの・飲むものが気になります。授乳中のプロテインに関してはどうなのでしょうか。

基本的には飲んで大丈夫

プロテインはたんぱく質が吸収されやすいように作られており、効率的にたんぱく質を摂取することができます。3回の食事で摂り切れない場合は、プロテインを利用してもかまいません。

ただし、授乳中もバランスの良い食事が大切なので、あくまで食事をメインにして栄養を摂り、足りない分をプロテインで補うようにしましょう。

食事の代わりにはなりませんので、プロテインのみに頼りすぎないようにしましょうね。

持病がある場合などはかかりつけ医に相談を

どうしても食事をとることができない場合などで、代替としてプロテインを利用するのはよいですが、人によって体調や食事状況もさまざまです。特に、持病などがある場合はかかりつけ医に相談し、普段の食事状況と合わせてどのくらい摂取しても可能かを聞いておくとよいですね。

授乳中のプロテイン(たんぱく質)の基本

そもそもプロテインとは何か、授乳中にはどのような面でメリットがあるのかを確認しておきましょう。

プロテインとは「たんぱく質」のこと

プロテイン(protein)とは、本来はたんぱく質のことを指します。たんぱく質をメインにした栄養サポート食品などを「プロテイン」と呼ぶことも多いですね。

たんぱく質は普段食事から摂取している三大栄養素の一種で、食品だと肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などに含まれている成分です。人間の体を構成する成分で、筋肉や髪の毛、爪などの材料にもなります。

授乳中のたんぱく質の重要性

授乳中は非妊娠時に比べてエネルギー、ビタミンなどのほか、たんぱく質の必要量が増加します。母乳は主に血液を材料にして作られます。お母さんが摂ったたんぱく質が直接母乳に変わるわけではありませんが、たんぱく質やビタミンなどバランスの良い食事を摂ることが大切です。

授乳中は必要なたんぱく質が1.4倍になる

たんぱく質は非妊娠時50g/日に対し授乳時は70g/日と、1.4倍ほど多く摂る必要があります[*1]。産後のお母さんの体調のためにもしっかり摂れるといいですね。

たんぱく質が豊富な食材とオススメの組み合わせ

たんぱく質が豊富な食材は、肉、魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質と、大豆製品などの植物性たんぱく質があります。いろいろな食品からたんぱく質を摂ることで、たんぱく質以外の栄養素も摂ることができますね。

また、たんぱく質の吸収率を上げるために、ビタミンB6を含む赤身の魚や脂の少ないヒレ肉やささみなどを選んだり、ビタミンCを多く含む果物や野菜などと一緒に食べるとよいですね。

まとめ

近年の健康ブームでより身近になってきたプロテイン。種類も豊富で手軽に効率よくたんぱく質を摂取できるメリットもありますが、バランスの良い食事を摂ることがお母さんにも赤ちゃんにも一番良いです。日々の食事で栄養を摂りつつ、足りない部分を補う補助食品として上手に利用していきたいですね。

(文:宗政祥子 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]日本人の食事摂取基準「各論 対象特性 妊婦・授乳婦」

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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