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2023年01月17日 17:12 更新

離乳食の朝ごはんは何を食べさせる?時期別おすすめの献立と食べないときの対処法【管理栄養士監修】

離乳食後期を過ぎると3回食になり朝ごはんが始まります。ママやパパは「何を食べさせよう」「しっかり食べてほしい」「手軽に準備できるものがいい」など考えることがたくさんありますね。注意点と共に確認していきましょう。

離乳食の朝ごはんを「楽にしっかり食べさせる」3つのメニュー

朝ごはんを食べる赤ちゃん

朝ごはんだからと言ってメニューを変える必要はありません。いつも通り赤ちゃんが食べやすいもので大丈夫です。
朝はエネルギー補給やバランスも大事ですが、食べやすさも大切です。誤飲などを防ぐためにも食材のかたさや大きさ、手づかみのサイズなどに気を付けましょう。

① 定番のパン、バナナ、おにぎり!

いつもと同じでいいとはいえ、慌ただしい朝。作ったり食べさせたりするのに時間がかかるものは難しいものです。

手軽に用意できて、赤ちゃんも食べやすいのが、パン、バナナ、ごはんなどですね。
後期・完了期で大きさや形は変わりますが、パンは食べやすい大きさに切ってあげれば自分で食べることができます。バナナも人気のフルーツでかたさもちょうどよく、朝ごはんにも人気です。ご飯はラップを使っておにぎりにすれば食べやすいですね。ただし、丸のみしてのどに詰まらせてしまわないように気を付けましょう

② いろいろ混ぜ込めば手軽に栄養がとれる!

おにぎりを食べる赤ちゃん

単品料理はささっと準備できて、自分でも食べられるので朝ごはんにはもってこいですが、栄養バランスが気になるところですよね。たとえば、ご飯にしらすときざんだ小松菜など具材を混ぜ込んで握れば、ほかの栄養も摂れます。

③ 煮込んだ具だくさんスープなら朝でも食べやすい!

食欲にも個人差があるので、朝からたくさん食べることができる子もいれば、朝はそんなに食べることができない子もいると思います。朝は胃腸も目覚めたばかりなので、やわらかくて消化がよく食べやすいものを用意しましょう。

パンやご飯に具だくさんのスープやみそ汁、煮物などを1品でもいいので足せれば野菜を食べさせられます。やわらかく調理してあるものなら食べやすいので、朝でも食が進みやすいでしょう。

離乳食のおすすめ朝ごはん献立・3選

朝ごはんに簡単おいしい、おすすめメニューを紹介します。

みんな大好きバナナトースト <生後9ヶ月〜>

バナナ

■材料(約1回量)
・食パン 1枚(6枚切り)
・バナナ 1/3本

■作り方
① バナナをフォークでつぶす
② 食パンに①を塗る
③ トースターで5~6分焼く
④ 食べやすい大きさに切ってできあがり

おやつにも最適!ふわふわ蒸しパン<生後9ヶ月〜>

蒸しパン

■材料(6号シリコンカップ5個分)
・ホットケーキミックス 100g
・牛乳 80㏄

■作り方
① ボールにホットケーキミックスと牛乳をよく混ぜる
② シリコンカップに①を分け入れて、蒸し器で15分ほど蒸す
③ 竹ぐしを刺して何も付かなければできあがり

栄養たっぷり!炊き込みご飯<1歳〜>

炊き込みご飯

■材料(作りやすい分量)
・米 1合
・にんじん 50g
・しめじ 50g
・ツナ水煮 1/2缶
・酒 小さじ1
・みりん 小さじ1
・醤油 大さじ1
・水 1合分

■作り方
① にんじん、しめじは食べやすい大きさに切る。ツナ缶は水気を切り、ほぐしておく
② 研いだ米を炊飯器に入れ、①と調味料、水を加えて炊く
③ 炊きあがったらよく混ぜておく

朝ごはん、食べないときはどうする?

眠そうな赤ちゃん

後期食になると手づかみ食べも始まり、遊び食べなどが始まることもあるかもしれません。なかなか食事が進まないと、時間的な余裕のなさも相まってちょっとイライラしてしまうこともあるでしょう。

無理強いはせず、おやつやお昼ご飯で調整

朝ごはんを食べないからと言って無理強いはしなくて大丈夫。3回食になったばかりのころは食事のリズムに慣れることも大切です。食事の時間に集中できる環境づくりや、家族と一緒に食べるなど、食事の時間が楽しくなるようにしましょう。

それでもなかなか進まない時には、食べられるものを食べたら切り上げて良いでしょう。ダラダラ食べることを避け、食事の時間に慣れるようにしましょう。その分お昼ご飯前におなかがすくこともあると思います。補食(おやつ)を用意したり、お昼ご飯を少し早めにするなど時間を調節してもいいですね。朝食で残したものをそのまま与えることは、食中毒の危険もあるので避けましょう。

それ以外にも以下のような工夫で食べてくれることがあります。試してみてくださいね。

好みの味にしてあげる

黙々と食べる赤ちゃん

好みの味付けにすることで、食べやすさが増しますね。
白いご飯が食べにくい場合は、かつお節やきざみのりなどを混ぜるなど工夫してみましょう。

子供の体を考え薄味に

濃い味の方がよく食べることもありますね。しかし、赤ちゃんの腎臓はまだ機能が完全ではなく、濃い味のものは負担がかかります。また、一度濃い味に慣れてしまうと薄味のものがなかなか進まなくなることもあります。薄味の味付けにするようにしましょう。また、パンメニューの場合はジャムなど甘いものも多いので、好みの味でも量に注意しましょう。

大人のおかずなどからとりわけをするときには、きざんで少量をご飯に混ぜたり、みそ汁などは汁を倍に薄めるなどをするとよいです。

食べやすい量、サイズに調整する

食べきれる量、食べやすい量にすることも大切です。一口サイズに切ってあげたり、かみちぎりやすいように切り込みを入れたりなど、ちょっとした工夫で食べやすくなり、食べる意欲にもつながります。

最初は食べる時間に慣れることも大切なので、1回量をしっかり食べることができなくても大丈夫です。はじめは少量ずつにし、慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。

まとめ

朝ごはんを食べる赤ちゃん

3回食になると、準備や片付けに追われて大変ですよね。はじめのうちはなかなかスムーズに進まないこともあるかと思いますが、徐々に食事時間に慣れ、生活リズムができあがります。朝ごはんは1日の活動のエネルギー源にもなるので、食べる習慣をつけていきたいですね。

(文:宗政祥子 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

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