離乳食でお好み焼きって大丈夫? 時期別のレシピとチェックポイント【管理栄養士監修】
野菜やお肉などいろいろな食材を入れて作れるお好み焼きは、大人だけでなく赤ちゃんもおいしく食べられます。つかみ食べやかじり食べもできますよ。今回は赤ちゃんに与える際のポイントとオススメのお好み焼きレシピをご紹介します。
離乳食お好み焼きのチェックポイント
離乳食を食べている赤ちゃんには、大人と同じお好み焼きを与えるのには注意が必要です。赤ちゃんはお好み焼きをいつから食べられるのでしょうか? そして、どんなことに注意したらいいのでしょうか?
お好み焼きはいつからあげられる?
お好み焼きは離乳中期(7〜8ヶ月)ごろから食べられますが、まだまだかむ力が弱い時期なので中に入れる野菜もやわらかくしてふんわりと焼き上げます。
離乳後期(9〜11ヶ月)ごろになると手づかみ食べする赤ちゃんも多くなります。いろいろな食材でアレンジして食べさせることができます。
ただし、大人と一緒の“お好み焼き粉”には、粉以外のものが入っていたり、濃い味付けになっているものがあります。市販のお好み焼き粉は赤ちゃんにはできるだけ避けたほうがいいですね。
食物アレルギーに注意!
お好み焼きは小麦粉・卵といった「特定原材料7品目」に含まれる食材を使用するレシピが多いです。初めてお好み焼きを与える場合は、中に入れる食材にアレルギーがないことを確認してから与えましょう。また小麦粉の代わりに米粉を使ったり、卵を使わないレシピもありますので試してみてくださいね。
油・卵なしでも調理可能
お好み焼きを焼くときに使う油は、離乳食では使う必要がなければ使わなくてもいい食品です。テフロンなど加工されたフライパンを使用したり、トースターやオーブンで焼くと油を使わず調理できます。
また卵を使うとお好み焼きがふんわり焼けますが、豆腐・長いも・じゃが芋などを使うことで代用できるので、卵アレルギーの赤ちゃんにも安心です。
作り置きで冷凍保存もOK
お好み焼きを冷ましてから1つずつラップに包み、密閉できる保存袋や保存容器に入れて冷凍します。
冷凍したお好み焼きは解凍しただけでは衛生面でも心配ですし、赤ちゃんにはかたくて食べにくいので冷蔵庫で自然解凍してからレンジで温めるか、フライパンで焼きなおすとすぐに食べられます。食材がたくさんある時に多めに作って冷凍しておくと、ごはんやおやつに使うことができてとても便利です。
離乳食 中期のオススメお好み焼きレシピ
赤ちゃんが口を上手にもぐもぐと動かせるようになったらはじめてみましょう。フライパンで焼くときは、仕上げに大さじ1~2杯の水を加えて蓋をして蒸し焼きにすると、やわらかく仕上がります。
キャベツとニンジンの和風だしお好み焼き
材料(1回量)
・キャベツ 15g
・にんじん 5g
・しらす 5g
・小麦粉 大さじ1
・和風だし(ベビー用) 小さじ1
・水 大さじ1
作り方
① キャベツ・にんじんは千切りにして耐熱皿にのせてラップをし、電子レンジ(600W)で1分20秒ほど加熱する
② しらすは熱湯で塩抜きして細かく刻む
③ すべての材料を混ぜ、油を薄くひいたフライパンで両面しっかり焼く
ジャガイモとキャベツのお好み焼き
材料(1回量)
・ジャガイモ 20g
・キャベツ 10g
・ツナ缶(水煮) 5g
・小麦粉 大さじ1
作り方
① ジャガイモはきれいに洗い、皮をむいてすりおろす
② キャベツはやわらかくゆでて細かく刻む
③ ツナ缶の水を切って細かく刻む
④ すべての材料を混ぜ、油を薄くひいたフライパンで両面しっかり焼く
※ジャガイモの水分が多い場合は、水気を切るか小麦粉を足す
豆腐のお好み焼き
材料(1回量)
・絹ごし豆腐 30g
・キャベツ 15g
・にんじん 5g
・米粉 大さじ2
・かつお節 小さじ1
作り方
① キャベツとにんじんはやわらかくゆでて細かく刻む
② かつお節は細かくほぐす
③ 絹ごし豆腐をつぶしながらかき混ぜ、全ての材料を入れてかき混ぜる
④ 油を薄くひいたフライパンで両面しっかり焼く
離乳食 後期のオススメお好み焼きレシピ
手づかみ食べの練習にもなるお好み焼き。赤ちゃんは自分の手でつかんで、食材の形や感触も覚えます。焼いてあるので手も汚れにくく、お弁当にも活用できますよ。
ほうれん草とツナのお好み焼き
材料(1回量)
・ほうれん草 20g
・ツナ缶(水煮) 10g
・小麦粉 大さじ1
・青のり 小さじ1/3
・だし汁 大さじ1
・油 適量
作り方
① ほうれん草は茹でて細かく切り、水気を絞る
② ツナ缶は水気を切って、塊があったらほぐす
③ 小麦粉と青のりを水で溶き、①②を加えて混ぜる
④ 油をひいたフライパンで焼く
レバーのお好み焼き
材料(1回量)
・鶏レバー 10g
・キャベツ 20g
・小麦粉 大さじ1
・牛乳 大さじ1
作り方
① 鶏レバーはきれいに洗って血抜きをして茹で、細かく刻む
② キャベツは短いせん切りにする
③ すべての材料を混ぜ、油をひいたフライパンで焼く
納豆と白菜のお好み焼き
材料(作りやすい分量)
・白菜 1枚(100g位)
・納豆 1/2パック
・卵 1個
・小麦粉 50g
・だし汁 大さじ1
・油 適量
作り方
① 白菜をみじん切りにする
② 粒納豆を包丁で軽くたたく(ひきわり納豆ならそのまま)
③ 溶き卵・小麦粉・だし汁を混ぜ、①②を混ぜ合わせる
④ 油をひいたフライパンで焼く
離乳食リメイクでお好み焼きを作ろう!
お好み焼きはいろいろな具材で作れるので、離乳食作りなどで余った材料や冷凍ストックやを使えばアレンジは無限大ですよ。離乳後期になったら試してみてくださいね。
余ったおかゆでお好み焼き
材料(作りやすい分量)
・おかゆ 50g
・小麦粉 大さじ2
・卵 1/2個
・キャベツ 50g
・にんじん 10g
・豚ひき肉(赤身) 20g
・油 適量
作り方
① キャベツ・にんじんは、みじん切り
② おかゆに小麦粉・卵・豚ひき肉・①を入れて混ぜる
※おかゆの水分が多い場合は、小麦粉を足す
③ 油をひいたフライパンで、食べやすい大きさに焼く
余った粉ミルクでお好み焼き
材料(作りやすい分量)
・小麦粉 大さじ4
・育児用ミルク(調乳済み) 大さじ3
・卵 1個
・白菜 60g
・玉ねぎ 20g
・ツナ缶(水煮) 大さじ2
・油 適量
作り方
① 白菜・玉ねぎはみじん切りにする
② ツナ缶は水気を切り、卵は割りほぐしておく
③ 小麦粉を調乳済みのミルクで溶き、卵と①②を加えて混ぜる
④ 薄く油をひいたフライパンで食べやすい大きさに焼く
まとめ
お好み焼きは、その名の通り好みのものを入れて焼く料理。ホットプレートを使ってお好み焼きを作ったり、旬の食材や残った食材でアレンジしたり、家族で同じものを食べながら赤ちゃんが自分で食べる楽しみを教えてあげることもできますので、ぜひ離乳食に活用してみてくださいね。
(文:三浦真由美 先生、監修:川口由美子 先生)
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