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2021年09月08日 12:16 更新

離乳食のハンバーグ!おすすめレシピと食材・調理のポイント【管理栄養士監修】

子供が大好きなハンバーグは離乳期ではいつごろから与えても良いのでしょうか。苦手な野菜などもハンバーグに混ぜることで食べてくれることもあります。今回は離乳食におけるハンバーグ作りのポイントやおすすめのレシピをご紹介します。

離乳食のハンバーグはいつから食べられる?

子供も大人もが大好きなハンバーグは離乳食ではいつごろから食べられるでしょうか。離乳食でハンバーグが食べられる時期についてご紹介します。

離乳食の後期からが目安

離乳食のハンバーグの開始時期
・初期の調理:まだヨーグルトやポタージュくらいのペーストを楽しむ時期なので、避けておいた方が良いでしょう
・中期の調理:豆腐やすりおろしたたまねぎなどを使ってやわらかくし、仕上がりが豆腐のように小指でもさっとつぶせるくらいの硬さならOKですが、ムリに食べなくても
・後期の調理:パン粉やたまねぎ、豆腐などのつなぎをいれてやわらかくすればハンバーグが食べられます。手づかみもできます
・完了期の調理:肉を練り込んだくらいの硬さがちょうど最適です。いろいろなバリエーションを楽しんで

 ■ワンポイントアドバイス■

離乳食でハンバーグを食事に取り入れるならば、離乳後期(9〜11ヶ月)ごろからがおすすめです。それより前にひき肉を食べさせる場合は、離乳初期(5〜6ヶ月)ならばペーストに、離乳中期(7〜8ヶ月)ならば細かくほぐしてとろみをつけてあげましょう。

離乳食のひき肉については以下の記事も参考にしてください。
▶︎離乳食のひき肉はいつから?中期・後期・完了期レシピ

材料は与える時期に応じて変える

材料は各時期に見合った食材で作ります。ハンバーグの材料であるひき肉は、肉の種類や部位によっては脂が多いものもあります。最初のハンバーグ作りは脂の比較的少ない鶏むね肉などのひき肉を豆腐と混ぜ合わせて作るといいかもしれませんね。様々な食材を食べることに慣れてきたら、少しずつ肉の比率の高いのハンバーグを離乳食に取り入れていきましょう。

離乳食のハンバーグ作りのポイント

ハンバーグ作る

離乳食期のハンバーグ作りにはちょっとしたコツや注意点があります。ポイントを押さえて、離乳期に見合ったハンバーグにしましょう。

薄味を意識

離乳期は薄味が基本となります。大人ではソースをつけて食べるハンバーグですが、離乳期にソースは必要ありません

離乳期のハンバーグは、肉や豆腐の素材の味で十分です。ハンバーグに調味料を入れる場合は少量とし、薄味のハンバーグ作りを意識しましょう。また、塩だけでなくスパイスもなるべく少なめにしましょう。

油も少なめに

一般的には油をひいて焼くハンバーグですが、焼いている途中で肉から油や肉汁がでてくるため、離乳期には油をひかずに焼いてもいいでしょう。テフロン加工などこげつきにくいのフライパンを使ってみたり、クッキングペーパーなどを敷いてからやいてもいいですね。どうしてもフライパンに、くっついてしまう場合は薄く油を塗っても問題はありません。

豆腐やお麩を混ぜてやわらかくする

離乳後期の食材のかたさは「歯ぐきでつぶせるかたさ」が目安です。肉だけのハンバーグだと弾力があって噛みにくくなってしまいますので、豆腐やお麩(ふ)、パン粉を混ぜるなどの工夫をし、歯ぐきでつぶせるかたさを目安に作りましょう。

手づかみ食べにも

ハンバーグは手づかみ食べの練習にとてもおすすめです。手づかみ食べは9ヶ月ごろから始まりますが、子どもの発育・発達に欠かせない行動です。赤ちゃんが意欲的に手づかみ食べを始めたら、細長い形や楕円形などの持ちやすい大きさのハンバーグをぜひ作ってみてください。

後期からOK!離乳食のハンバーグレシピ

ハンバーグはいろいろな食材でアレンジすることができます。各時期に見合った食材を使って赤ちゃんが食べやすいハンバーグ作りをしましょう。

豆腐ハンバーグ|豆腐のふわふわバーグ

豆腐ハンバーグ

お肉のみのハンバーグだと弾力が強く、赤ちゃんにはかたくなりがちです。豆腐を加えることでやわらかくなり、蒸し焼きにすることでハンバーグがふっくらと仕上がりますよ。

■材料(1回量)
・絹ごし豆腐 20g
・鶏ひき肉 5g
・お麩 1個
・牛乳(または育児用ミルク) 少々
・味噌 少々
・だし汁 大さじ1~2

ハンバーグを成形して焼きだした様子


■作り方
① 絹ごし豆腐は電子レンジ(600W)で20秒ほど加熱して水切りし、お麩は水で戻して細かく切る
② ボウルに①と鶏ひき肉、牛乳(または育児用ミルク)、味噌を入れて混ぜ、食べやすい大きさに形成する
③ 両面を焼き、だし汁を加え蒸し焼きにする

離乳食の豆腐については以下の記事も参考にしてください。
▶︎離乳食の豆腐はいつから?初期・中期・後期レシピ
離乳食の豆腐ハンバーグの簡単で失敗しづらい人気レシピ!量や保存方法、食べさせる際の注意点も!【管理栄養士監修】

鶏肉を使ったハンバーグ|ハンバーグのあんがらめ

ハンバーグのあんがらめ

比較的脂質の少ない鶏肉を使用したハンバーグです。あんをからめることでで、口の中でパサつくひき肉料理も食べやすくなります。あんにお好みの野菜を加えることもおすすめです。

■材料(1回量)
・鶏ひき肉 15g
・にんじん 5g
・玉ねぎ 10g
・お麩 1個
・片栗粉 少々(つなぎ)
・醤油 少々
・砂糖 少々
・だし汁 1/3カップ
・片栗粉 少々(とろみ付け)

■作り方
① 玉ねぎ・にんじんはみじん切りに、お麩は水で戻して細かく切る
② ①に鶏ひき肉、片栗粉を入れて混ぜ合わせ、食べやすい形に成形する
③ 中に火が通るまで両面焼く
④ 醤油、砂糖、だし汁、片栗粉をよく混ぜ③にかけてふたをして蒸し煮にする

離乳食の鶏ひき肉については以下の記事も参考にしてください。
▶︎離乳食の鶏ミンチはいつから?中期・後期・完了期レシピ

お魚を使ったハンバーグ|マグロのハンバーグ

マグロのハンバーグ

いろいろな種類の魚を使ってハンバーグを作ることができます。骨も皮もない刺身を使うことで、離乳食の魚メニューは作りやすくなりますよ。マグロには鉄分も多く含まれているので赤ちゃんの鉄欠乏貧血の予防にも最適の食材です。

■材料(1回量)
・マグロの刺身 15g〜20g(1切れ)※ツナ缶水煮でもOK
・玉ねぎ 10g
・絹ごし豆腐 10g
・片栗粉 少々
・ケチャップ 少々

マグロをつぶす様子


■作り方
① 絹ごし豆腐は電子レンジ(600w)で20秒ほど加熱して水切りをする。玉ねぎはみじん切りにする
② マグロはすりつぶし、①と少量のケチャップ、片栗粉を加え混ぜ合わせる
③ 中に火が通るまで両面焼く
※マグロの刺身の代わりにツナの水煮を使用する場合は、よく水切りをしてすりつぶして使う

離乳食の豆腐については以下の記事も参考にしてください。
▶︎離乳食のマグロはいつから?中期・後期・完了期レシピ

離乳食ハンバーグの注意点

離乳食のハンバーグを作る際・食べさせる際にはアレルギーや衛生面などに気を付けましょう。

食物アレルギー

ハンバーグの材料

つなぎとしてが使われている場合や、牛乳・乳製品が使用されているハンバーグもあります。食物アレルギーのある場合には十分に注意し、市販品を与える際には必ず原材料表示を確認しましょう。

作るときの衛生面の配慮

離乳食を作る際、衛生面には十分に気をつけて調理する必要があります。生肉には多くに細菌が付着している可能性もあるので、ハンバーグ作りで生肉を触った後は特にしっかりと手を洗いましょう

また、ハンバーグは中まで火が通りにくいこともあります。厚みがあるハンバーグの場合は蒸し焼きなどをして、中までしっかり火が通っているか確認をしましょう。

冷凍保存は2週間程度を目安に

ハンバーグは一度にたくさん作りフリージング可能ですが、冷凍保存する際にはできる限り早めに使うことが望ましいです。ハンバーグを加熱後、粗熱をとって1つずつラップで包み、冷凍用保存バッグに入れて冷凍保存しておくと便利です。上手にフリージングも活用して毎日の離乳食作りを無理なく行っていきましょう。

まとめ

ご飯を食べる赤ちゃん

手づかみ食べの練習にもおすすめのハンバーグは、いろいろな食材でアレンジができます。また、苦手な食材もハンバーグに混ぜ合わせることで食べてくれることもあります。赤ちゃんの発達に見合った食材やかたさを意識し、作ってあげると良いでしょう。味つけさえ加減すれば大人のハンバーグも離乳食と一緒に作ることができます。ぜひ、お家でハンバーグを作ってみてください。

(文:茅野陽 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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