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2021年06月21日 20:10 更新

離乳食にポテトサラダはいつから?中期~完了期の注意点とおすすめレシピ、保存方法【管理栄養士監修】

ポテトサラダはじゃがいもがメインの材料ですが、そのほかにも色々な食材や調味料が使われています。離乳食でポテトサラダはいつごろからあげられるのでしょうか。今回は赤ちゃんに大人用から取り分ける際の注意点やおすすめのレシピなどをご紹介します。

離乳食にポテトサラダはいつから?

スーパーの惣菜コーナーの定番でもあるポテトサラダですが、自宅で作るという人も多いでしょう。食卓に並ぶ機会の多いメニューだけに、離乳食用に取り分けられたら便利ですよね。では、いつごろから赤ちゃんに食べさせられるのでしょうか。

離乳食にポテトサラダは中期ごろから

ハイハイする離乳中期(7〜8ヶ月)ごろの赤ちゃん

離乳期にポテトサラダは中期ごろ(7〜8ヶ月ごろ)から与えることができます。ただし、赤ちゃんが食べられる食材を使って、マヨネーズ抜きでポテトサラダ風にアレンジするくらいがいいですね。

通常、ポテトサラダを作る時にマヨネーズや塩・こしょうなどを使いますが、離乳期にはあえて使わなくてもよいものです。特に、マヨネーズには油分が多く含まれますし、味も濃いので離乳食にはふさわしいとは言えません。何より、生卵を使っているのでアレルギーを引き起こす可能性もあります。加熱しないマヨネーズを使うのは離乳完了期(1歳〜1歳半ごろ)以降にしましょう。

自宅で大人用のポテトサラダを作る際、じゃがいも以外の野菜もゆでたものを使用し、味を付ける前に離乳食分を取り分けして、大人の分だけマヨネーズ・塩・こしょうで味をととのえれば、家族みんなでポテトサラダを楽しめますね。

離乳期のマヨネーズに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎離乳食でマヨネーズはいつから使える?

大人用のポテトサラダ、そのまま取り分けは幼児期以降

市販のポテトサラダ

大人用のポテトサラダをそのまま子供にあげるのは、離乳食が終わった幼児期以降がいいでしょう。そのころになれば、離乳食よりもいろいろな味つけのものが食べられます。

外食などで味が濃い場合にはそのまま取り分けをせず、例えば白身魚にポテトサラダをちょっとのせてあげるなど調味料のようにしてあげると、食欲増進につながっていいかもしれませんね。


離乳食にポテトサラダを作る時のポイント・注意点

赤ちゃんのためのポテトサラダでは、材料や調理の面で大人向けに作る場合と異なります。ポイントを押さえて美味しく作りましょう。

ハムなどの肉加工品の使用は控えめに

きざんだハム

ハムなどの肉加工品は肉を塩漬けして作るので塩分が多く含まれるので、離乳食のポテトサラダに使うには、塩分過多になってしまいます。また、肉の色をよくするために発色剤などの添加物も使用されるものもあります。

「ハムは調味料」と考えて使うとしても少ししておき、マヨネーズなどを使うのであればハムなどの肉加工品は避けておくといいですね。

食材は必ず火を通す

通常、ポテトサラダに使用するきゅうりや玉ねぎは、生のものを塩もみして水を切って使用しています。でも、赤ちゃんにとって、生のきゅうりなどはかたかったり、玉ねぎは刺激が強すぎたりするので、一度ゆでてから使うようにしましょう。

マヨネーズは使わず代用品で味付け

マヨネーズがわりのヨーグルト

マヨネーズを使わない場合は、無糖ヨーグルトと合わせたり、豆腐や豆乳を混ぜると、マヨネーズの代用になります。また、育児用ミルクや離乳食用のホワイトソースを加えると、ほんのりと甘みととろみがつくので食べやすくなります。

離乳食ポテトサラダの保存方法

ゆでたり潰したりと調理工程が多いポテトサラダは、少量を作るよりある程度まとめて作るのがいいですね。ただし、おいしさや安全を考えて保存方法には注意しましょう。

冷蔵保存

ポテトサラダを入れる保存容器

離乳食用にたくさん作ったら1回に食べる分だけ皿に取り出し、残りは冷蔵庫で保管します。再度食べるときは加熱してから食べさせます。「赤ちゃんが少ししか食べなかったから」といって、口をつけたものを冷蔵庫で保管するのは菌が繁殖する恐れがあります。また、ポテトサラダに加えた野菜から水分が出てきて傷みやすくなりますので、2〜3日以内には使い切りましょう

冷凍保存

ジャガイモをつぶす

じゃがいもは塊のまま冷凍すると、解凍する際じゃがいもの組織が壊れて食感が悪くなりますので、滑らかにつぶしたものを冷凍しましょう。加える野菜の水分はしっかり切り、1回分づつラップなどに包んで保存します。

冷蔵保存と同じように赤ちゃんが食べる前には加熱しましょう。冷凍保存する場合は、1週間を目途に使い切りましょう。

ポテトサラダを使った離乳食アレンジレシピ

じゃがいもをつぶしたものはいろんな離乳食に応用しやすいです。大人用のポテトサラダに使うじゃがいもをやわらかくゆでて、赤ちゃん用にアレンジしましょう。

離乳中期(7〜8ヶ月)|ポテトサラダのアレンジのコツ

ジャガイモペーストを食べる赤ちゃん

大人用に茹でたじゃがいもを細かくつぶし、無糖ヨーグルトと混ぜ合わせるといいでしょう。

離乳後期(9〜11ヶ月)|ポテトサラダのアレンジのコツ

大人用にゆでたじゃがいもを、丸形や小判型に整えて少量の油をひいたフライパンで焼き、ポテサラ風おやきにすることができます。じゃがいもはやわらかいので焼きかためても食べることができます。加熱することで水分が蒸発し、風味が増します。

離乳完了期(1歳〜1歳半)|ポテトサラダのアレンジのコツ

自家製ポテトサラダ
赤ちゃん用のマヨネーズは半分程度に

家庭で作るものなら調味料の調整ができるので、大人用のポテトサラダを取り分けることもできます。

じゃがいもは細かく砕くほどに表面積が多くなり、マヨネーズの使用量が増えますので、あらつぶしの状態で、通常の半分程度のマヨネーズで和えるといいでしょう。赤ちゃん用に取り分けてから、大人には塩こしょうやマヨネーズを追加するなどして味をととのえます。

まとめ

食べる赤ちゃん

ポテトサラダは、じゃがいも・玉ねぎ・にんじんなどのストック野菜を活用すれば、節約にもなる料理です。しかし、マヨネーズやハムなどの肉加工品、生野菜を使用することが多く、消化機能の未熟な離乳期の赤ちゃんが大人と全く同じものを食べることはおすすめできません。ポテトサラダの下準備で、野菜をやわらかく茹でたものを取り分けて、ポテトサラダ風にアレンジして赤ちゃんも同じ食材を食べるということが良いですね。

(文:三浦真由美 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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