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2021年06月01日 14:32 更新

【初マタ出産記】Vol.3 書類にはおぞましい言葉の数々が! つわりで入院&帝王切開の初マタライフ~浜田さんの場合~

妊娠・出産は一大イベント。特に初マタだと夫や家族への報告、妊婦検診、職場への報告や引き継ぎ、産前の準備などなど、初めてのことで大忙しです。 妊娠出産は人それぞれといいますが、それでも先輩ママたちの経験を聞くと心強いもの。本連載では働く「初マタママ」の妊娠から出産までの体験記をご紹介します!

今月の初マタママのプロフィール

初マタ出産記,浜田晴子さん
浜田晴子さん(仮名/41歳/Web/編集/3ヶ月の女の子のママ)

メーカー勤務の夫と2008年に結婚し、フルタイム共働きで慌ただしく過ごす。書籍編集を経て、産前はWeb記事の企画、編集、制作業務に携わる。2021年2月に女の子を出産し、現在は育休中。

【妊娠初期】結婚12年目で妊娠! 喜びもつかの間、つわりで入院

体調

結婚12年目のおめでた発覚には、うれしさ半分、不安半分で……しばらくは夫婦二人だけで見守ろうと決めたものの、妊娠7週ごろから猛烈なつわりがスタート。もともとは“食べるの大好き人間”だったので、まさか自分が食べられなくなるなんてと驚き、動揺しました。何もなくてもえづいて、吐いて、食欲はゼロに。水だけは飲まなきゃと思っていたつもりですが、真夏だったこともあって脱水症状を起こし、結局、妊娠9週から11週まで妊娠悪阻で入院しました。ベッドで点滴を受けながらも、吐くためのトレイを片時も手離せず、吐いてしまうたびに「いつまでこうなんだろう」と涙が出ました。

初マタ出産記,浜田晴子さん
入院中に撮ってもらったエコー写真。つわりのしんどさと赤ちゃんの元気さは本当になんの関係もないそうで、赤ちゃんが元気なことだけがこの時期の救いでした。

仕事

上司への報告のタイミングに悩んでいたころ、異動の内示があり、また体調が悪化し遅刻や休みをとらざるを得ない日が出てきたため、妊娠7週で上司に報告しました。入院に伴い休職が決まってからは、人事部のサポートも受けながら、仕事は完全にオフに。なんとか食べられるようになって退院し、13週から仕事に復帰しましたが、つわりがしばらく続き、在宅勤務や時差出勤も活用しながら、なんとか仕事と折り合いをつけていました。

プライベート

コロナ禍での入院だったため、入院前に簡易PCR検査を受けました。検査を待っている間に待合室で座っていることもできなくなり、呼吸が荒くなったので夫が慌てて看護師さんを読んでくれて、処置室のベッドで待たせてもらうことに。そこで夫とは離れてしまい、入院中の面会も不可だったため、以降はLINEのやりとりになりました。結婚してから、3週間も離れていたのは初めてだったかも? また、人生で一番体調の悪い時期で、一気に7kg痩せたのも人生初でした。もっとも、つわり明けにおつりがくるほど太っちゃいましたが。

【妊娠中期】体調も落ち着き、妊婦生活を楽しめるように

初マタ出産記,浜田晴子さん
23週のエコー写真。目鼻立ちがわかってきて、感動しました。もうすっかり人間!

体調

妊娠16週ころからぐっと体調がよくなり、気持ちも前向きになってきました。食欲も復活し、スモークサーモンやフレッシュチーズが食べたいなあと思いながら、妊娠中だからと我慢していたのを覚えています。便秘と下痢を繰り返す、むくみやすいといったマイナートラブルはありましたが、つわりがなくなったのがとにかくうれしくてたまりませんでした。

仕事

体調がよくなってきたタイミングで、異動となりました。職場ではかなり心配されていて、引き続き在宅勤務も使っていい、残業も無理をしないでと言っていただきました。ただ、早く仕事に慣れたい気持ちもあり、異動当初は基本出勤していました。「こんなに働けるのも、もしかして人生で最後なのかなあ」といったことを考えていました。

プライベート

ちょうど季節は秋で気候がよく、つわりも落ち着いたので、休みの日に少しだけ車で遠出することができるようになりました。「コロナになっても困るし、あまり人の多いところはやめようね」と、御殿場の胎内神社(たいないじんじゃ)という小さな神社に、夫婦で安産祈願に行ったことも(ほかに1組だけ家族がいるだけで、誰にも会いませんでした)。ただ、24週頃に「胎盤の位置が子宮口に近い(低置胎盤)」と診断され、自覚症状はまったくなかったものの、そこから少し慎重になりました。

【妊娠後期】帝王切開の同意書を目の前に、不安だらけの出産当日

初マタ出産記,浜田晴子さん
署名させられた同意書の山。しっかり読むと結構怖いことが書いてあるのですが、署名しないわけにもいかないし……。

体調

体調はますますよく、体力もすっかり戻ってきて、つわりだったことのことが遠い昔のような気がしました。基本的には元気だったのですが、トイレが近くなったことと、お腹の圧迫感で夜眠れずにいると、ついスマホで「低地胎盤 リスク」などと検索してしまい、精神衛生上よくなかったです……。幸い、健診に行くと赤ちゃんはいつも標準より少し大きめで、毎回元気に動いていてくれて、救われる思いでした。

仕事

コロナが再び流行していたため、後期に入ってからはほとんど在宅勤務にさせてもらっていました。おかげで体調に悩むこともほとんどなく、むしろ少し運動不足気味なのではと、昼休みに散歩に出るなどしていました。34週になる1月中旬から産前休暇に入ることにし、12月に入ったころから徐々に引き継ぎを進めていきました。

プライベート

妊娠後期に改善する可能性があると言われていた低置胎盤は結局ほとんど改善せず、大量に出血する可能性があるということで、38週で帝王切開することになりました。赤ちゃんが元気で生まれるのが一番だと思いつつ、通常分娩でないことにモヤモヤしたり、提出しなければいけない同意書の山に内心ビビったりしました。産まれる日が決まっているので、夫は仕事の都合がつけやすく、助かったと言っていましたが、コロナのため結局立ち合いができるわけでもなく……。帝王切開当日に合わせてとってくれた休みも、家でハラハラしているだけに終わってしまいました。

【産後】夫の育休は、計画を立てて取得するのがおすすめ!

体調

術後の経過は良好だったのですが、起き上がる動作がとても痛くて、一度起き上がったら横になるのが怖いくらいでした。麻酔が切れた後は処方されたロキソニンで我慢できる程度の痛みでしたが、授乳には苦戦しました。完母希望でしたがどうにも量が出ないようで、「なんだかゴクゴク飲んでた気がする!」と思っても体重を測ると4gしか増えておらず、朝の4時にミルクを作りながら凹んだり、切れてしまった乳首が痛くて授乳し始めに悲鳴をあげてしまったり……。ただ、帝王切開で入院が10日と長く、コロナで面会がないため病棟もゆったりしていたので、助産師さんにしっかり母乳指導していただけたのは結果的にはよかったなと思います。

仕事

2月生まれなので、4月にすぐ復帰するのは現実的に難しく、どのタイミングで復帰しようか悩み中です。10月からだと期初できりがいいけれど、離乳食がある程度進んで食品アレルギーがあるかないかわかってからにしたい気持ちもあり、8ヶ月健診を待ちたい気持ちもあり……もう少し考えようと思います。

プライベート

初マタ出産記,浜田晴子さん
出産翌日。エコー写真でも、よく顔の前に手がきていたのですが、こういう格好だったのかーと納得しました。

産後2週間は母が実家からきてくれて、家事全般を担当してくれたので、とても助かりました。ただ、夫も2週間育休をとってくれたので、狭い家に仕事のない大人が3人……。ちょっと人余りでした。もう少し計画的に育休をとってもらえばよかったと後悔しました。

「すぐ使わなくなるからいらないかな」と思いつつ買ったものにベビーベッドがありますが、これは買ってよかったです。高さがあってお世話が楽になることよりも(むしろ思ったほど高さはなく、それほど楽でもなかったです。夫は低すぎてしんどいと言っています)、とにかく赤ちゃんをそこに置けば安全という場所があることが、精神的に楽だと感じました。

そして、保育園について。娘は2月生まれのため、4月の時点では生後2ヶ月。預けるにはまだ早く、でも次の4月には1歳になってしまい認可保育園は厳しそう……ということで、認可保育園を狙った保活は早々に諦めて、家から近い認可外の保育園に、秋〜冬ごろの入園枠をキープしてもらいました。離乳食の進み具合などを確認しつつ、タイミングを見て預けて、仕事に復帰する予定です。

最後に、初マタのみなさんへ

現在、月齢3ヶ月。顔を覗きこむと目があって、動くと視線が追いかけてきて、笑いかけるとニコッと笑い返してくれるようになりました。めちゃくちゃかわいいですよ! 妊娠中はしんどいことも多かったですが、報われまくっているなと思います。記事を読んでくださっているプレママさんたちにも、どうか元気な赤ちゃんが生まれてきますように!

(文:浜田晴子さん、編集:マイナビ子育て編集部)

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