【医師監修】妊娠16週のママの注意点2つ&赤ちゃんの変化とは?

【医師監修】妊娠16週のママの注意点2つ&赤ちゃんの変化とは?

妊娠16週は「妊娠中期」のちょうど1週目。今回は、妊娠16週にスポットライトを当て、この時期に起こる体の変化のほか、必要なこと・注意点をお伝えします。


この記事の監修ドクター
パークサイド広尾レディースクリニック 副院長・産婦人科長
吉井明日香 先生
東京女子医科大学医学部卒業、東京女子医科大学産婦人科学講座助教、米国ボストン大学医学部博士研究員を経て現職。慶應大学、東京女子医科大学研究員として子宮再生・抗加齢研究に従事。専門は女性診療。

「吉井明日香 先生」記事一覧はこちら⇒

妊娠16週ってどんな時期?

※画像はイメージです

「妊娠16週」は妊娠中期が始まる週にあたります。妊娠中期は一般的には「安定期」とも呼ばれています。心身ともに落ち着いてきたママも多いのではないでしょうか。

さて、妊娠16週ころまでには胎盤が完成します。胎盤の形成は妊娠7週ころから始まります。胎盤は無数の血管から成り、「臍帯(へその緒)」によってママと赤ちゃんをつなぎます。そして、赤ちゃんにエネルギー(栄養)、酸素を供給したり、老廃物を母体側に運んだり、妊娠の維持や赤ちゃんの成長に必要なホルモンなどの産生を行っています。

「胎盤はもっと早く完成するのかと思っていた」というママもいるかもしれませんが、妊娠16週目頃までに形と機能が出来上がり、以降、妊娠38週ころまで大きくなり続けます。


初めに「安定期」という言葉が登場しました。この言葉は医学用語ではないので厳密な定義はありませんが、胎盤の形と機能が出来上がり、“安定的に”胎児に血液が送られるようになる、またつわりが落ち着く時期として一般的には妊娠5ヶ月以降(妊娠16週~)を指すことが多いようです。しかしながら決して、「この時期を過ぎれば“妊娠が安定”し、トラブルが起きない」という意味の安定ではありません。言葉に惑わされて、無理をしないようにしましょう。

妊娠16週に体内で起きる変化

妊娠期間が進むにつれ、胎内では目まぐるしい変化が起こります。それだけでなく、ママの心身にも変化が生じるのです。ここでは妊娠16週に起こる体の変化を詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんの変化

妊娠16週ごろには、胎児の体の重要な器官の形成がおおよそ完了しています。皮下脂肪もつき始め、筋肉や骨格などの発達が進みます。超音波検査では、この頃から、羊水を飲み込んだり呼吸する様な動きが見られ始めます。

【医師監修】羊水検査でわかることとは?

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/157

我が子の健康を願わない妊婦さんはいません。出産前にお腹の赤ちゃんのことを知る手段があるなら検討したいと考えるご夫婦もいらっしゃると思います。羊水検査でわかること、受ける時期や費用についてご紹介します。

ママの変化

ママの体型は妊娠初期に比べて、より妊婦さんらしさが増しています。お腹とともに乳房も目に見えて大きくなっていることでしょう。“妊婦さん”であることにも、ずいぶん慣れてこられた時期ではないでしょうか。

妊娠16週に必要なこと・やっておくこと

妊娠中期の「妊娠16週」に必要なこと・やっておくことをチェックしましょう。

適度に体を動かしましょう

つわりが長引いているママは無理をする必要はありませんが、つわりの症状が落ち着いてきたママは適度に体を動かす習慣を持つと良いでしょう。これは、妊娠期間中の体力づくりの意味合い以上に、最も避けたい「ストレス」の解消にも役立ちます。便秘やむくみ、冷えなど妊娠中に起こりやすいマイナートラブルの予防にもつながり、精神的にもプラスの効果が期待できます。近所の公園などを散歩すれば、リフレッシュできて生活のリズムも整うでしょう。

このほか、妊婦さん向けのヨガ・水中ウォーキングなども楽しめます。妊娠中に新しくスポーツを始める場合は、妊娠12週(妊娠4ヶ月)以降に開始することが推奨されています。スポーツクラブだけでなく自治体が主催している場合もあるので探してみると良いでしょう。妊婦さん向けのスポーツ教室に参加すると、同じくらいの妊娠週数の友人を作ることもできますので、気になる方はぜひ調べてみてください。

ただし、流産や早産のおそれがあるママは、医師から運動を控えるようにアドバイスされるケースがあります。体調が良くなったからといって急に運動を始めず、必ずかかりつけの医師に相談してからにしましょう。

必要な摂取カロリーを少し増やしましょう

妊娠中期のエネルギー必要量は、非妊娠時に比べて約250kcal増加します。250kcalとは白米でいうと、お茶碗1杯(150g)程度。

身体活動レベルが普通の18歳以上の女性は、おおよそ1日2,000kcal必要なので、トータルで「1日2,250kcal程度」必要になる計算になります。食べ過ぎにも注意して、バランスの良い食事を心がけましょう[1]。

「戌の日(いぬのひ)の安産祈願」もおすすめ

「戌の日」(いぬのひ)は暦(こよみ)の上では毎月12日周期で巡ってきますが、中でも妊娠5ヶ月戌の日に安産祈願のお参りを行うのが習わしとされてきました。もちろん「絶対に必要」というわけではありませんが、この時期にご近所への散歩も兼ねて安産祈願のお参りに行くのは、おすすめです。

安産祈願はいつ行くの?何をする? 全国の有名神社6選

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1594

安産祈願に行く前に押さえておきたい基本知識をご紹介します。安産祈願は妊娠5ヶ月目を過ぎた戌の日に行います。封筒など当日持参した方がいい持ち物もあるので、ご注意下さい。それでは全国の有名神社を見ていきましょう。

妊娠16週の注意点

妊娠16週はどんなことに気を付けておくべきでしょうか。最後に、注意点を確認していきましょう。

体に合った服を購入しましょう

妊娠中期に入ると、個人差はありますが、バストが通常よりも大きくなる妊婦さんもいるでしょう。下着や洋服も、締め付けるタイプのものは避けて、体型に合った、ゆったりしたサイズのものを購入しましょう。近年のマタニティウェアはバラエティー豊かで、おしゃれなものも多いので、選ぶ楽しさもあります。

おりものが増えるのは正常。しかし……

妊娠中期に入ると、おりものが増えます。乳白色で異臭などがなければ正常な範囲内なので、問題ありません。下着は清潔に保ちましょう。ただし、おりものがカッテージチーズのようにポロポロしていたり、赤茶色っぽくなっていたり、異臭がする場合には早めにかかりつけ医に相談し、必要があれば治療を始めましょう。

まとめ

すでに妊娠16週に入り、「出産までの折り返し地点」にだいぶ近づいたことになります。妊娠に伴う心身の変化に、戸惑いや不安を感じられることもあると思いますが、かかりつけの産婦人科の医師や助産師に相談して一つひとつ不安を解消し、楽しく穏やかなマタニティライフを過ごしましょう。家の中にばかりいると気持ちが暗くなりがちなので、体を動かしてリフレッシュするのも良いでしょう。ただし、無理せず過ごすようにしてください。

参考文献
[1]厚生労働省ホームページ「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.06.18)

※記事の修正を行いました(2019.06.12)

関連記事

妊娠17週、ママの変化と食生活などの注意点やしたいこと

妊娠18週の「体の変化・ 必要なこと・注意点」

妊娠19週の体の変化・この時期感じる疑問・必要なこと

妊娠20週の赤ちゃんの発育は? ママの便秘対策と生活の仕方

妊娠21週に気をつけたい赤ちゃんとママの体重の変化

妊娠22週で初胎動!胎児の体重増加とママの注意点

妊娠23週の体の変化・生活上の注意点

妊娠24週の胎児の状態は? ママが生活で気をつけたいこと

妊娠25週、ママの体の変化と注意したいこと

妊娠26週、胎児はどんな様子? ママの体の変化と気を付けること

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

関連する投稿


不妊治療で第一子妊娠の時東ぁみさん「この日まで来られたことが夢のよう」戌の日の安産祈願

不妊治療で第一子妊娠の時東ぁみさん「この日まで来られたことが夢のよう」戌の日の安産祈願

第一子を妊娠中のタレント・時東ぁみさんが、ブログとInstagramを更新し、戌の日に水天宮で安産祈願をしてもらったと投稿しました。時東さんは「まさか自分がここまでくるとは本当に奇跡を感じてます。全てに感謝して健康に産めるように願ってきました」と綴っています。


【医師監修】つわりが辛い!いつまで続くの?<体験談>乗り越え方と仕事・家事への対処法

【医師監修】つわりが辛い!いつまで続くの?<体験談>乗り越え方と仕事・家事への対処法

多くの妊婦さんが経験するつわりですが、現れる症状も落ち着くまでの期間も個人差が大きく、対処法が人によってさまざまなのが難しいところです。辛い症状や仕事、家事にどう対処していけばいいのか、辛いつわりが辛い時期に試して欲しい乗り越え方のヒントを紹介します。


第二子妊娠の蛯原友里さん、お腹の赤ちゃんは「ぐんぐん成長してくれてます」サプライズ祝福に感謝!

第二子妊娠の蛯原友里さん、お腹の赤ちゃんは「ぐんぐん成長してくれてます」サプライズ祝福に感謝!

モデルの蛯原友里さんがInstagramを更新。第二子を妊娠中の蛯原さんですが、雑誌の表紙撮影の現場でサプライズでお祝いをしてもらったそう。もうすぐ二児の母とは思えないルックスにも、驚嘆の声が上がっています。


【医師監修】妊娠中期にお腹パンパンで苦しい!原因&不快感を和らげる方法

【医師監修】妊娠中期にお腹パンパンで苦しい!原因&不快感を和らげる方法

妊娠中期に、胃のあたりや下腹部など、おなかがなぜかパンパンになって苦しくなる……ということがあります。妊娠中期にこのような状態になりやすい理由と、お腹の圧迫感をやわらげる方法を紹介します。


【医師監修】妊娠中期に寝てばかりだけど大丈夫? 安定期の眠気の原因と注意点

【医師監修】妊娠中期に寝てばかりだけど大丈夫? 安定期の眠気の原因と注意点

ホルモンの影響を大きく受ける初期、お腹が大きくなって寝苦しい後期と比べて、妊娠中期は睡眠トラブルがいったん治まる傾向にあるといわれます。でも、中にはとても眠くて寝てばかりという人もいるかもしれません。そこでこの時期に眠気が起こる原因や注意点について解説します。


最新の投稿


冷凍しても大丈夫!? もやしの保存方法とオススメの調理方法

冷凍しても大丈夫!? もやしの保存方法とオススメの調理方法

家計の大きな助けとなる野菜、もやし。しかし、日持ちしないのが難点ですよね。実はもやしは、冷凍して保存することができます。ダメにしてしまう前に、水分の多いもやしを使いやすく、おいしく冷凍して活用するポイントをご紹介します。


卵を冷凍するとどうなる? おいしく保存するためのポイントと活用法

卵を冷凍するとどうなる? おいしく保存するためのポイントと活用法

食卓に欠かせない卵。比較的消費期限の長い食材ですが、調理後の玉子だけでなく、実は生卵も冷凍できることをご存じでしたか? しかも、それが新触感! ただし、保存の仕方によってはおいしさを損なってしまうことも……。今回は卵を冷凍するときのポイントと活用方法をご紹介します。


離乳食と授乳のバランス<回数・量・順番>母乳やミルクはいつまで?【管理栄養士監修】

離乳食と授乳のバランス<回数・量・順番>母乳やミルクはいつまで?【管理栄養士監修】

出産後、状況ごとに育児で悩むことは多々あったかと思いますが、中でも離乳食は量や進め方、時期など悩み多きテーマですよね。今回は「離乳食と母乳(おっぱい)・ミルクのバランス」について解説したいと思います。


ホクホクも、もっちりも! 子どもウケ抜群のじゃがいも人気レシピ5選

ホクホクも、もっちりも! 子どもウケ抜群のじゃがいも人気レシピ5選

調理方法や味つけも選ばず、さまざまなメニューで味わえるじゃがいもは、子どもに大人気! ついつい手を伸ばしてしまう一品や、見た目にもきれいなじゃがいも料理などを集めました。おやつや軽食、お弁当やパーティーメニューにも使えるものばかりですよ♪


卒・入園式や保護者会、お出かけにも大活躍!ビームスから春のセレモニーコレクション

卒・入園式や保護者会、お出かけにも大活躍!ビームスから春のセレモニーコレクション

ビームスは、春のセレモニーコレクションを〈Demi-Luxe BEAMS(デミルクス ビームス)〉、〈B:MING by BEAMS(ビーミング by ビームス)〉から発売しました。