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2021年07月07日 17:00 更新

夜泣き対策は寝室が重要! 医師が教える赤ちゃんがぐっすり眠れる寝室をつくるポイント『子育てで眠れないあなたに』Vol.7

昼夜問わず泣きじゃくる赤ちゃんの対応に追われるママ。まとまった睡眠が取れず心身ともに疲弊しつつも「ママなんだから眠れなくて当たり前」と諦めていませんか? ママの睡眠不足はを放っておくと危険なんです! 森田 麻里子、伊田 瞳・著『子育てで眠れないあなたに』(KADOKAWA)より、ママドクターからの睡眠処方箋をお届け。

深夜に起こる赤ちゃんの夜泣きや、早朝のお目覚め。日中のお昼寝のタイミングなどを見直しても改善しない場合は、寝室の環境が赤ちゃんにとって心地よくない可能性があります。

今回は、赤ちゃんがぐっすり眠れる寝室環境の整え方を、もりたま先生(森田麻里子先生)が解説します。

【赤ちゃんの夜泣き対策】室温とパジャマを変えた例

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赤ちゃんが眠りやすい寝室とは?【もりたま先生】

睡眠と切っても切り離せないのが、寝室の環境です。いくら生活リズムが整っていても、極端な話、音楽がガンガンに鳴っていたら眠れませんよね。

寝室環境の要素は、大きく分けて3つあります。光、音、温度です。これらを一つずつ見ていきましょう。

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まず、について。ベストな寝室は、ずばり真っ暗です。寝ている間でも、まぶたを通して光が目に入ります。少しでも寝室が明るいと、目に入った光が体内時計に影響してしまい、睡眠が浅くなる可能性があります。
電気は消し、カーテンは1級遮光のものにするのがおすすめです。赤ちゃんの光への敏感さの度合いによっては、カーテンの隙間からの光も、マスキングテープを張るなどしてふさぐほうが良いこともあります。
もちろん、授乳やオムツ替えの時は手元を照らすライトが必要になりますが、スマホのライトは明る過ぎますし、天井の豆電球は薄暗いといえど目に直接光が入るのでおすすめしません。床に置くタイプの、暖色系の薄暗いライトを使って、お世話が終わったら消すようにしましょう。

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次にです。物音に敏感な子でなければ良いのですが、時々、リビングの生活音やドアを開ける音、外を通る車の音などで起きてしまう赤ちゃんがいます。
そのような時は、「ホワイトノイズ」と呼ばれる「ザー」という雑音を流して、物音をかき消してしまうという方法があります。しーんとした中に物音がすると目立って聞こえてしまいますが、ザワザワした中では物音は目立ちません。そのザワザワ音に赤ちゃんにも慣れてもらいましょう。

ホワイトノイズは、アプリやYouTubeでもたくさんありますので、好みのものを探してみてください。川のせせらぎ、雨の音など、ホワイトノイズに近い自然音でもOKです。
できれば赤ちゃんが寝てる間は流しっぱなしにしたほうが効果は高いと思います。ただ、ママ・パパが気になるようであれば、音量を少し下げたり、フェードアウトして消してしまっても良いでしょう。

【もりたま先生監修】赤ちゃんの寝室環境に関する記事

もりたま先生(森田麻里子先生)監修の以下の記事も合わせてお読みいただくと、赤ちゃんの睡眠についてより深く知ることができます。

▶【医師監修】赤ちゃんの寝かしつけに効果的な音楽と注意点

温度

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最後は温度についてです。一般的に人間が眠りやすい室温は20度くらいと言われています。寝る時はエアコンを消したいという方もいらっしゃると思いますが、夏や冬はエアコンをつけたほうが赤ちゃんにとって快適な環境を整えることができます。
とはいえ、日本の夏に室温20度というのはあまりに非現実的。半袖のパジャマで寝室を20度にしたら風邪を引いてしまいそうですよね。夏場であれば、エアコンの温度は25〜27度くらいに設定し、半袖パジャマで寝かせてあげるのがおすすめです。ちょっと涼しいかな、くらいに調節してみると良いでしょう。

【早朝に目覚める赤ちゃんへの対策】遮光布を取り入れた例

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(森田 麻里子、伊田 瞳『子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策』(KADOKAWA)より一部抜粋/加筆修正:マイナビ子育て編集部)

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  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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