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2021年06月30日 17:40 更新

【家庭菜園】ミニトマトが好む環境と収穫UPのポイントは?

家庭菜園で育てたい人気の夏野菜といえばミニトマト。初心者でも挑戦しやすいといわれるものの、上手に育ててたくさん収穫するのは難しいともいわれています。どんなお世話をしてあげると元気に育って、実をつけるのでしょうか?

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

春~初夏にかけて、ホームセンターや園芸店などの野菜の苗のコーナーは大賑わい! この時期は夏に収穫できる野菜の種類も豊富。気温とともにぐんぐんと成長する様子もわかりやすく、家庭菜園で収穫できると嬉しさも格別です。

家庭菜園 野菜の苗 夏野菜

いろいろな種類がありますが、夏に向けて育てたい野菜といえば、ミニトマトが定番ですよね。初心者でも収穫でき、洗ってそのまま食べられる手軽さもいいところ。小学校でも授業で育ててみるくらい、挑戦しやすい野菜ですが、たくさん実をつけ、上手に育てるためには押さえておくポイントがあります。

ミニトマト

ミニトマト

■ナス科/多年草
中南米の高原地帯原産のため、日本では冬を越せず一年草扱いとなっています。また、高原地出身なので、実は日本の高温多湿の気候はちょっと苦手。そのため春~初夏、秋が元気に育つ季節です。

■トマトの和名:赤茄子、珊瑚樹茄子など

■植え付け時期:4月後半~5月

■収穫期:6~11月

■品種:アイコ、キャロル、千果、シュガープラムなど
ミニトマトはさまざまな品種が続々と登場しています。店頭では、形、色、甘みが異なるミニトマトがたくさん並び、どれを買うか迷ってしまうくらい。外国産の品種や、メーカーが開発したブランド品種も人気です。

ミニトマトの苗の選び方

ミニトマト

ミニトマトは種から育てることもできますが、ちょっと難易度が高くなるので、家庭菜園では苗を購入して植えつけるほうが無難です。苗と言っても種類が多いので、まずはどんな苗を選ぶかが重要ポイント。

葉の色がしっかりと濃く、ピンと張りのあることが元気な証拠。ヒョロヒョロと伸びているものよりも、コンパクトにバランスよく葉がついているほうが将来性があります。葉と葉の間が空いているようなものは避け、蕾がついているようなものが最適です。

もちろん害虫や病気の被害がないかどうかもチェックしましょう。

ミニトマト

どの品種を育てるかも重要です。赤、ピンク、黄色、オレンジ、ローズ、グリーンなど、熟した時の色はもちろん、形も味も違います。甘さや酸味の度合い、実のつきやすさや皮の薄さまでもが品種ごとの特長として選ぶ基準になっています。

ミニトマト

そして一番重要なポイントは接ぎ木苗を選ぶかどうか。ナス科の植物は、同じ場所で続けて栽培すると病気などにかかりやすくなったり、生育不良になる心配があります。これを連作障害と言い、特定の植物を続けて育てるうちに、土の中の栄養バランスが崩れたり、病原菌が残ってしまうことから起こります。

栽培する場所が広い場合は、植える場所をほかの植物とローテーションしたりできますが、プランターや、限られた場所で家庭菜園をする場合には難しいですよね。そのため、連作障害が起こらないように、土の栄養分のバランスを整え直してあげたり、消毒したりして土壌を改善します。

そして、もうひとつの方法がミニトマトの根元の部分を切り、連作障害が起こらない植物に接ぎ木している接ぎ木苗を使用すること。販売されている苗には必ず表示してあるので、同じ場所に続けて植える場合には、この接ぎ木苗を選ぶと安心です。

ミニトマト

接ぎ木苗は下の方を見ると接ぎ木した部分がわかります。

ミニトマトの植えつけ

家庭菜園 畝

乾燥気味な土壌を好むので、水はけがよくなるよう畝(うね)を作って植えます。あらかじめ、肥料をすき込んで準備しておきましょう。肥料を自分で配合するのはハードルが高いですが、トマト用や野菜用に配合されているものが販売されているので、それを利用すると簡単です。

ミニトマトの植え付け

根を崩さないように優しくポットから外し、苗の大きさに穴を掘って植えます。

ミニトマトの植え付け

根元に土を被せて、手でやさしく押さえるようにして落ち着かせ、水をあげて完了です。

ミニトマトの植え付け

ミニトマトは大きくなるので、苗と苗の間は40~50cmは取りましょう。また、実がつくと重くて自力で立つことが難しいため、しっかりと支柱を立てて、支える必要があります。

支柱の立て方はさまざまですが、風で倒れないように太いものを地中に深く差して立てるようにしましょう。ひとつの苗に1本、または複数の支柱を立てて、支柱同士を紐やほかの支柱でつないで結束させると倒れにくくなります。スペースの広さや植える量などによっても、できる方法が変わってきますが、成長したミニトマトの重さを支えられるようにすれば大丈夫です。

乾燥気味な環境を好むので、水をよく吸う植物と一緒に植えるとお互いに育ちやすくなります。バジルやナスタチュームなどのハーブは、害虫や病気防除の効果もあるのでおすすめです。

ミニトマトの育て方

水やり

ミニトマト

根が落ち着くまでの1週間ほどはしっかり水やりをしますが、もともと乾燥気味を好むので、土が乾いたらたっぷりと水やりをするようにします。肥料は、実がつくまでは追肥を控えるようにしましょう。

脇芽摘み

ミニトマト

ミニトマトは葉のつけ根から脇芽が出て、そのままにしておくと枝が伸びて茂ってきます。葉や枝が多くなると、蒸れたり、日がしっかり当たらなくなるので、脇芽は早めに手で摘み、主枝をしっかりさせるようにします。

支柱に誘引

ミニトマト

大きくなるにつれて、自力で立つのが難しくなってくるので、主枝を支柱に結びつけて倒れないようにします。ひもで結ぶときには、太くなってきたときにも食い込まないように、余裕をもって8の字に結ぶようにします。伸びてきては支柱に結んで誘引することで、管理もしやすくなります。

ミニトマト

支柱につなぐクリップも販売されているので、これを利用してもいいですね。支柱にしっかり固定できるので安定します。

ミニトマトの収穫

ミニトマト

ミニトマトの花は黄色。ナス科らしいかわいい花を咲かせます。受粉をしないと実はつかないので、受粉を促進させるスプレーなども販売されていますが、指先で花をはじいて花粉を飛ばすだけでも自家受粉します。支柱を揺らしてもOKですよ。

ミニトマト

しばらくすると実がなりはじめます。ちょっとワクワクしてきますよね!

ミニトマト

赤くなるまで我慢! 開花から収穫まで50日ほどかかるので、待ち遠しいですね。

ミニトマト

実がしっかり色づいたら収穫します。手で簡単に取れるので子どもでも楽しめます。収穫するタイミングが遅くなると実割れしたりするので気をつけましょう。水のあげすぎで割れることもあります。雨が続くときには特に注意。

ミニトマト グリルパン オムライス

ミニトマトは洗ってそのまま、手軽に食べられる野菜として重宝します。サラダにしたり、炒めたり、煮込み料理にも使える万能野菜。しっかり熟した栄養豊富なミニトマトをいろいろな食べ方で味わえるのも魅力のひとつですね。

たくさん採れて食べきれないときには冷凍保存したり、加工して長期保存することもできるので試してみてください。

まとめ

ミニトマトは家庭菜園で育てる方も多い人気の夏野菜です。初心者でも挑戦しやすいものの、上手に育てるためにはミニトマトが好む環境を整え、適したお世話をしなくてはいけません。高原地帯原産のミニトマトは乾燥気味を好み、高温多湿は苦手、でも日光はしっかりと当てなくては元気に育ちません。脇芽を摘んで風通しや日当たりを確保し、真っ赤な実をたくさん収穫してくださいね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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