帰宅後のリビング散らかりは阻止できる! 無駄置きをやめられる収納のコツ【整理収納アドバイザー】
リビングは家族が集まる場所であると同時にモノが集まる場所です。特に帰宅後は散らかり放題! 放っておくと必然的にモノが溢れて散らかってしまいます。実はリビングは収納次第でどうにでもなる場所。今こそリビングの収納を見直してみましょう。
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。子どもが3人、計5人家族の我が家のリビングは、家族の帰宅と同時に床にモノが大量に置かれ、賑やかになります。しかしリビング周辺に収納スペースを設けることで、無駄置きされやすいモノの散らかりを防ぐことができ、イライラも減らすことができますよ。
リビングは「無駄置き」だらけ!
子ども達は園バッグやスクールバッグなどをひとまずリビングの床に置き、制服やジャージ、アウター系を脱ぎ捨てる傾向があります。大人もやはりバッグやアウター、腕時計やアクセサリーのちょい置きをしがちですよね。そして大事なスマートフォンや鍵、最近ではマスクの無駄置きも発生する始末……。
このような無駄置きされがちなモノの対策をしていきましょう。
対策① 鞄類
幼児~小学生
3人を見てきた経験からも、ランドセルや通園バッグがリビングの床にひっくり返っているのは当たり前の現象です。ひとまず置いて、そこから洗濯物やお弁当箱を出したりプリントを出したり、とにかく必要なモノを自分で出すだけで花丸です。
出した後に、リビングやその周辺になるべく自分で簡単に戻すことができる収納スペースを確保しておくことが大事です。掛けやすい・置きやすい・挫折しない置き場所を設けておくだけで、心にも余裕が生まれます。「週末だけ納めてくれればいいや……」という寛大な心で見守りたいものです。
中学生以上~
自分の部屋にいることが多くなる中学生以上の子どもの収納は、少々複雑になります。学校用のスタメンバッグ以外にも、部活や塾などシーンごとにバッグを変えることが多くなります。「リビングですべきことが済んだら決まった場所に置く」「各部屋に持って行く」などルールを作っておくと、イライラせずに済みます。
我が家の場合は、夜寝るまでには自分の部屋に持って行くことになっていますが、疲労困憊の日などは置きっぱなしも大目に見ています。
大人
ビジネスとプライベート、近所用、子連れ用など数多く所有する場合が多い大人の鞄ですが、特にビジネスバッグはリビングの一角に置くスペースを確保しましょう。サイズも大きく重いことが多いので、生活動線上に置かれると、邪魔になるだけでなくつまずいて負傷しかねませんし、そのことが原因で険悪にもなります。
週に1度程度使うバッグは、リビング周辺に収納スペースを確保しておくとラクできます。我が家の場合は旅行系と冠婚葬祭以外のものは全て、リビング続きの部屋に収納しています。
対策② アウター類
園服や制服、ジャケットやコートなどのアウターも、リビングで脱いで、ソファや椅子にとりあえず掛けがちです。2階建ての我が家は1階がリビング、2階に個室ですので、それぞれの個室までアウターを掛けに行くことはハードルが高く、無駄置き多発の状態でした。
そこでまずは、夫のスーツ収納をリビング横の部屋に確保して、無駄置きゼロにしました。そして子ども達の制服だけは100歩譲ってリビング内に取りつけた長押(なげし)に掛けていいことにしました。脱ぎ捨てることがなくなり、自分で掛けるようになりました。
対策③ アクセサリー類
アクセサリーや腕時計、髪ゴムなども外した後に無駄置きされがちです。
そこで、外したら簡単スムーズにそのまま収納できるよう、リビング内に引き出し式の収納スペースを作っています。洗面所は混み合いますので洗顔と歯磨きだけにして、リビングにメイクやヘアセットができるゾーンを設け、その側に装飾類の収納を配置しています。
細かいものの無駄置きや探し物もなくなって、使いたいときにすぐに使うことが出来るようになりましたよ。
対策④ マスク
最近はマスクも重要なアイテムです。洗って繰り返し使うタイプの使用済みマスクをリビングに無駄置きされることは、絶対に阻止しなければなりません。
帰宅してまず直行するのが洗面所なので、わが家の場合は洗面所内に子どもでも簡単に放りこめる「受け皿」を用意しております。スペースに余裕がないので大き目の洗濯ネットをぶら下げておき、そこにポイポイ入れてもらっています。大き目なので入れやすく、すっかり習慣化されています。
対策⑤ スマートフォン
スマートフォンや鍵なども、キッチンカウンターなど置きやすい場所に無駄置きされがちです。そうすると、「スマホどこいった?」というトラブルも頻発してしまいますよね。
リビング内の動線のいい場所に充電ステーションを設けるのはいかがでしょうか? スマホの充電のほかに電子たばこやスピーカー、タブレットなど、頻繁に充電したいアイテムを充電しながらまとめて置いておくことができます。我が家では中学生以下は個室に持ち込み不可としているので、定位置が決まっていることで管理もしやすいです。充電ステーションにはよく使用する文具やシャチハタ、鍵などを収納することもオススメです。
まとめ
リビングにあれもこれも置きたくなってしまいますが、何でも置いてしまうと居心地と景色だけでなく使い勝手まで悪くしてしまうので、モノの厳選は必須です。無駄置きの常連をチェックして見極め、なるべく簡単な受け皿を作ることで散らかりを防止することができます。
最初はざっくり目なスペースで試し、その後に収納を定めていくといいですよ。家族も自分も気分よく快適に過ごせるリビングだと嬉しいですね。