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2021年04月23日 20:15 更新

休暇明けも視野に入れるべし!ワーパパ的 子どもと一緒に楽しむGWの過ごし方8選 #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.3

『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。

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新年度が始まって3週間、我が家の次女(4歳)は担任の保育士の情報収集に余念がなく、

「●●せんせ(先生)は、■■ってなまえ(下の名前)なの」
「●●せんせは、けっこんしてないんだよ」
「●●せんせは、ひとり(一人暮らし)なんだって」
「●●せんせは、そおゆうひと(恋人的な人)いないんだって」

と、日に日に核心に迫っています。

きっと担任からは「親の影響なんだろうな~」と思われているに違いありません。誤解のないようにハッキリ言いますが、ぼくは保育士さんの年齢や既婚・未婚にはまったく興味がありません。ぼくの大好物は、夫婦喧嘩の原因や顛末を根掘り葉掘り聞くことです!

ということで、こんにちは。渡邊大地です。今回も、「ワーパパ」とは何たるかを一緒に考えていきましょう!

家族みんなが楽しめる休暇の過ごし方を考える

ゴールデンウィーク目前ですね。共働き家庭だと、「普段の休日が夫婦で揃わない」という家庭もあるかと思います。長期休暇は家族全員で過ごせる貴重な期間になるんじゃないでしょうか。東京都では三度目の緊急事態宣言が調整されていますが、皆さん、今年のご予定はいかがですか?

今から10年前、我が家の第一子が保育園に通うようになって最初のゴールデンウィークを迎えるときのこと。息子が1歳のときです。その少し前に妻から「今年のゴールデンウィークはどうする?」と尋ねられたんですね。ぼくは考えました。

「1歳の子どもを連れて、人ごみの中に行くのも大変だしな~。それに1歳だと、温泉だって楽しめないし、映画館で映画を観るでもないし、おいしいもの食べるのも違うし……」

熟慮の結果、「ドラマのDVDを全巻借りて一気見しようか」と持ち掛けました。そして、妻から「は?」という軽蔑音をいただき、壮大にスベッた記憶があります。「去年まではそうやって過ごしてたじゃん!」と思いつつ、今はそういうステージじゃなかったらしいです。夫が一番やりたいことなど、家族にとっては概ね枝葉末節(しようまっせつ:主要でない、どうでもいいこと)。子育てをするということは、「自分第一主義ではいられない」ということですから、家族にとって幸せな時間の使い方を考えないといけなかったんですね。

ということで今回は、ぼく自身の経験も含め、先輩ご夫婦たちがどんなふうに長期休暇(特にゴールデンウィーク)を有意義に過ごしているのかということをリサーチしてみました。「コロナも気にしつつ、子ども中心に考えないといけないなんて超大変……」と感じるでしょうが、意外に身を投じてみると楽しかったりすることってあるので、この際「長期休暇の新しい生活様式」にチャレンジしてみましょうよ!

そうは言ってもその前に、この時期大切な心掛けをひとつお話しておきますね。長期休暇の後には、必ず日常がやってきます。この切り替えは大人のぼくたちだって難しいわけですが、子どもたちにとってもやはり難しいんですよね。保育園児のいる家庭、特に入園初年度の家庭は、ようやく保育園を含めての生活リズムができあがってきたところで、長期休暇に突入。休みの間に食事の時間やお昼寝の有無が大きく変化してしまうと、日常に戻ったときにまた生活リズムの作り直しになってしまいます。これは子どもたちにとってもわれわれ保護者にとってもキツイことで、“ゴールデンウィーク明け初日の保育園は、阿鼻叫喚の有様”というのが風物詩なわけですけども、できるだけスムーズに日常に戻るためにも、長期休暇中の食事やお昼寝の時間帯・有無は保育園登園時と同じか、近い時間帯をおすすめします。ですから、「長期休暇こそスペシャルな思い出を作ろう!」という気構えはある程度残しつつも、「日常生活を大きく逸脱しない範囲でできることは何だろう?」という視点もワーパパには必要です。

先輩夫婦たちの長期休暇の過ごし方 リサーチ結果

それでは、先輩たちに聞いたゴールデンウィークの過ごし方。早速ですが、いきなり激シブなやつから紹介します!

保育園用品の買い足し・記名

まずは何をさておき、コレ優先です。入園して約1ヶ月経つ新年度生活はバタバタな日々で、帽子を買い忘れてた! タオルが足りなかった! 急に半袖の需要が高まった! オムツに名前を書いてなかった! オムツを持ち帰るビニール袋の消費が半端ない! コップに書いた名前がもう消えた! 保育園に雑巾を2枚提出しなきゃだ! 緊急連絡先の用紙をまだ提出してなかった! などなど、放置案件盛りだくさんなのではないでしょうか。これ、放っておくとどんどん面倒くさくなっちゃって、ゴールデンウィーク最終日の夜に思い出したりなんかすると、もうお店なんか閉まっちゃってるわけですよ。なので、初日! 初日に片付けるに限ります!

さて、やることが終わったら、あとは楽しむことを探しましょう。コロナの影響もありますが、小さい子どもがいるのでなかなか遠出できないという点も考慮して、できる限り自宅や自宅周辺で楽しめることをリサーチしてみました。

【初級編 1】部屋の模様替え・簡単なDIY

夏物の洋服を出したり端午の節句の飾りを出し入れしたりと、この時期は収納スペースとリビングの往復が増えますよね。そのついでに、ちょっとした部屋の模様替えをすると心機一転、気分がアガったりします。よく聞くのはソファの移動です。ちょっと場所が変わるだけで景色が変わりますし、子どもも喜ぶのでおすすめです。また、我が家では昨年、息子(当時小5)とぼくとで、ダイニングテーブルの塗り替えをしました。塗るだけ・貼るだけといった簡単なDIYなら小さな子どももお手伝いができて、達成感を味わうことができます。

【初級編 2】自宅でキャンプ

自宅の庭かベランダ、なければ一室にテントを張ってキャンプ気分を味わう、という過ごし方も人気があるようです。特に0~1歳くらいの子どもがいると、準備やトイレの心配などで通常のキャンプのハードルが高いので、トイレにも食事にもお風呂にもアクセスのよい自宅で、気軽にキャンプ気分を味わってはどうでしょうか。秘密基地感のあるテントは子どもウケ抜群、大人もちょっとした非日常感が楽しめます。ちなみにぼくの友人で、庭にテントを張りビール片手にバーベキューをして、リビングでは夏フェスのDVDを流し、寝室で寝袋に入って寝た、という人がいました。アウトドアとインドアのハイブリットをぜひ楽しんでみてください。
ただし、騒音やバーベキューの煙など、くれぐれもご近所トラブルにならないよう、マナーや節度を守った範囲で行ってくださいね。

【初級編 3】近場にハイキング

おうちでお弁当を作って、またはお弁当屋さんやコンビニで買って、近所の公園にハイキングに行くのも楽しいです。家ではあまりご飯を食べてくれない子も、外ではたくさん食べてくれる、ということはよくあります。もしできるなら、午前中にパパがお弁当を作って、昼にかけて子どもと公園に行き、お弁当を食べたあとにひと遊びしてお昼寝してくれたとなれば、ママへの貢献度抜群じゃないですか。家族で一緒にお弁当作りに挑戦するのも楽しそうです。

【初級編 4】図書館で絵本を大量に借りてくる

最近我が家はよく図書館のお世話になっています。というのも、次女が絵本大好きで、毎日何冊も読む羽目になるわけですが、いつも同じ本だと読むほうもツラい(子どもはなぜか同じ本ばかり読みたがりますよね)。でも、子どもの本って新しく買おうとするといい値段するんですよね。ハードカバーの絵本なんて1,000円はくだらないです。そこで、週末に図書館に絵本を借りに行き一週間しのぎ、翌週返却がてら新しい本を借りる――の繰り返しです。図書館によっては、「のりもの」「どうぶつ」「こわいはなし」などジャンル分けしてあったり、「今月購入した絵本」「この時期おすすめの絵本」など図書館側でおすすめの絵本をセレクトしてくれていたりと、選びやすい工夫がされているので、ぜひお子さんに選ばせてあげてください。ウチの子は、絵本を読んでもらったことはすぐに忘れちゃうんですけど、「パパと一緒に絵本を探した」ということはよく覚えてくれているみたいです。
ただ、長期休暇は図書館も休館になる場合があるので、連休前に借りておくことをおすすめします。

【中級編 1】自宅の壁で水族館(動物園)

子どものお絵かきを自宅に飾ることはよくあると思いますが、ここでおすすめしたいのは、一室の壁をお絵かきでいっぱいにする、というアイデアです。我が家はかつて、子どもに魚の絵を大量に描いてもらってそれを切り取り、マスキングテープで壁いっぱいに貼って水族館を作ったことがありました。

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友人たちに聞くと、動物の絵を貼って動物園にする家庭が多いようです。片づけが面倒なのでしょっちゅうできることではないんですが、長期休暇の一日を“お絵かきDAYにする”と決めてしまえばいいんです。がんばって描いた自分の作品が目の前に並べば、子どもが大喜びすること、間違いなし。
ちなみに我が家の次女は、最近なぜか警備会社「○コム」のシール作りにハマっていて、家じゅうのドアにレプリカを貼っています (笑)。

【中級編 2】写真を撮る

「いやいや、お七夜も、お宮参りも、お食い初めも、初節句も、散々写真撮りましたよ!」って思いますよね。ではそのなかに、パパやママがメインで写っている写真はどのくらいありますか? 子どもが生まれると、われわれ大人のデジタルメモリーはほとんど存在しなくなります。

特に、“日常の写真”がほとんどないんです。子どもに「ア~ン」している手だけ写った子どもの写真はたくさんあるでしょうが、大人も入れたもの、少ないでしょ? 子どもにドライヤーを当てている写真、オムツを替えている写真、着替えをさせている写真。パパやママががんばって子育てをしている風景を、ぜひ残しておきましょう。

子どもと妻が一緒に写っている何気ない写真があれば、昼休みにスマホをふと見返したとき「よし、午後からもがんばるか!」とやる気の出るお守りになります。また、子どもが少し大きくなったときに一緒に見返せば、「パパ、昔はお腹が出てなかったんだね!」と、会話が盛り上がることウケあいです。

【上級編 1】祖父母と食事をする

夫や妻の両親(ここでは“祖父母”と呼びます)と食事をする時間を作るようにしている、という先輩がいました。これにはちゃんと理由があって、普段保育園の送り迎えを祖父母に協力してもらっていたり、通常の送り迎えはパパママでしていても急な呼び出しのときには祖父母にお願いしていたりと、共働きに祖父母の力を借りている夫婦は多いと思います。

我が家も過去に何度か、急な呼び出しの際に義母に対応してもらったり、急な休日出勤が決まったときに義母に子どもの面倒を見てもらったりしています。今後保育園生活を送っていくなかで、折りを見て祖父母に感謝を伝えなくてはなりません。そのひとつとして、長期休暇を利用して祖父母を食事に誘ったり、食事に招いたりする、というわけです。ここで「お義父さん、お義母さん、いつもありがとうございます」なんて言えると、保育園生活がぐっとラクになりますし、パパの株は急上昇です。

もちろんこのコロナ禍ですので、祖父母に何かおいしいものを贈って感謝の気持ちを伝えてみるのもいいでしょう。

【上級編 2】妻の家事・育児の完全オフ日を作る

「こんな使い方もあったか~」というのが、普段、家事・育児のメインがどうしても妻になってしまっているご家庭の場合、“妻の一日完全オフ日”を設定するというアイデアです。つまり、家事も育児も夫がひとりで担当する日を作るわけです。オフの妻は遊びに行ってもよし、家でゴロゴロしててもよし、仕事したきゃそれでもよし。夫の家事・育児の邪魔さえしなければどう過ごしてもいい、という日にしてリフレッシュしてもらうんだそうです。ママたちは、割と手持ちぶさたになって手出しをしたくなっちゃうそうですが、女性の皆さん、夫から「オレがやるから休んでていい!」って言われてみたくないですか?

「そんなのオレばっかり大変じゃないか!」って思いました? ふっふっふ。オフ日を経験した妻の機嫌のよさたるや、お金じゃ買えないものですよ。家族のための長期休暇と考えるなら、これ以上家庭に平和をもたらす使い方はないでしょう。

もちろん、お互いに一日ずつオフ日をつくるべきだという家庭や、長期休暇こそ家族で過ごすのが醍醐味、という考え方もあるでしょうから、夫婦で話し合って心地よい過ごし方にしてもらえればと思います。

どれか役に立ちそうなものはあったでしょうか?

連休明けは、妻の心のケアに気をつけよう

最後にひとつ、覚えておいてもらいたいことがあります。連休明けって、正直ダルいじゃないですか。それが、育休復帰直後のママは何十倍にもしんどく感じる人もいる、ということです。

そして、この時期に「うつ病」を発症したという知人もいます。ぼくも過去にうつ病を経験しているので言えるのですが、会社に行けなくなったときに「五月病みたいなもんだよ」「普通に会社行くうちに慣れるから」という声掛けほど滅入るものはありませんでした。

会社に行けないときは、「休む」一択です。慣れさせようとして無理に働きに出てもいいことなんてありません。もし連休明けの妻の様子が「うつっぽい?」と感じたら、今こそワーパパの出番です! 「仕事のことは忘れて、ゆっくりしてな!」と言って会社を休ませ、パパも会社を休んで家事・育児を一手に引き受ける。必要であれば、適切な医療機関で診察してもらう。本当に必要なタイミングで仕事を休む決断ができるのが、令和におけるワーパパだと思うのです。

長期休暇は休暇明けも含めて考慮しておけば、パーペキです! よくよく妻の表情を気にしておいてくださいね。

おっと、「パーペキ」は知ってますよね?

今回のまとめ

長期休暇明けの妻子の日常復帰も視野に入れたワーパパになろう!

(文:渡邊大地、イラスト:村澤 綾香、編集:マイナビ子育て編集部)

※本記事にでてくる病気、症状、治療法に関する表現は、作者の個人的な体験にもとづくものです。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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