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2022年03月25日 10:04 更新

2022年の十五夜はいつ?お供え物と食べ物・由来を教えます!

日本の伝統的な秋の行事『十五夜』。この日に月見団子を食べることは広く知られていますが、お供え物や十五夜の由来については知らないという方もいるでしょう。本記事では、十五夜の意味、お供え物と食べ物、2022年の十五夜はいつなのかをご紹介します。

十五夜とは?

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十五夜とは?

十五夜とは、"月見団子"と秋の収穫物の代表"豆・芋類・栗"などをお供えして月を眺め、「美味しいものがたくさん食べられること」と「来年も食べられますように」の感謝と祈りの気持ちを込める行事です。

一年のうちで最もきれいな満月が見られる日。美味しいお団子と秋の味覚に舌鼓を打ちながら、まんまるお月様を眺めたいですね。

2022年の十五夜はいつ?

2022年の十五夜は、2022年9月10日(土)です。
毎年同じ日にちではありませんのでご注意ください。

十五夜の歴史

古くから日本人は月を愛でる風習があったようですが、十五夜として人々に広まったのは平安時代からと言われています。

平安時代の貞観(859~877年)の時期に中国から日本へ入ってきた文化で、貴族の間に広まりました。月を眺めながらお酒を酌み交わしたり、船上で管楽器や詩歌を楽しんだそうです。

庶民に広まり始めたのは江戸時代。しかし庶民にとっては貴族のようにお酒を飲みながら月を眺める行事ではなく、収穫祭や初穂祭の意味合いが強く、豊作への感謝と祈願をする日としていました。

中秋の名月・十三夜・十日夜とは?

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中秋の名月とは?

"中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)"とは、旧暦の8月15日に出る月のこと。

「秋の真ん中に出る月」という意味で、十五夜の別な呼び方です。また、里芋の収穫最盛期であり、お供え物の代表格だったことから「芋名月(いもめいげつ)」という別名もあります。
しかし時代の流れにより、現代のお供え物の代表格は、里芋から団子へ変わりました。

現代では、十五夜と中秋の名月は同じであると認識されていますよね。
ですが、実は「十五夜は年に一度ではなく毎月ある」のです。中秋の名月は年に一度だけ。ここが大きく違います。

中秋の名月は、一年で最も月がきれいな夜と言われています。団子を食べるだけではなく、外に出てきれいな満月を眺めてみてください。

十三夜とは?

「十三夜(じゅうさんや)」とは、十五夜の次にやってくる旧暦の9月13日の夜のこと。十五夜と同じく、毎年同じ日にちではありません。
十三夜には"栗"や"枝豆"をお供えすることから、別名「栗名月(くりめいげつ)」「豆名月(まめめいげつ)」とも呼ばれます。

十日夜とは?

「十日夜(とおかんや)」とは、旧暦で10月10日の夜を指します。十日夜の日にちも毎年同じではなく、お月見が主体ではありません。
十日夜は東日本を中心に行われる、秋の実りに感謝する収穫祭です。西日本でも旧暦の10月に「亥の子(いのこ)」と呼ばれる収穫祭があります。

十五夜にお供えするものとお供えする意味

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月見団子

月に見立てた丸い団子をお供えすることで収穫の感謝の気持ちを表します。
お供えする団子の数は、十五夜のときは15個、十三夜のときは13個で、ピラミッド型に積みます。
この数の意味については後述しますね。

すすき

"すすきは"秋の七草の一つ。白い尾花が稲穂に似ていることから、では稲穂の代わりでお供えされます。
また、魔除けの意味もあり、災害や悪霊から収穫物を守り、翌年の豊作を願うという意味が込められています。

豆・芋(里芋)・栗

お月見は秋の豊作を祝い、感謝する行事でもあります。豆・芋(里芋)・栗は、秋の収穫物の代表としてお供えします。
中でも芋類をお供えするのは一般的で、前述のように十五夜(中秋の名月)は別名「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています。

「なぜお団子を食べるの?」十五夜に月見団子を食べる意味

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米粉で作った団子を月に見立て、豊作祈願と収穫の感謝をする意味があります。
現代では、米粉にこだわらず"白玉粉"や"上新粉"で作るケースが多いようです。スーパーには"団子の粉"というのも売っています。
混ぜてコネコネする作業は、子どもと一緒にやっても楽しそうですね。

「お団子はいくつ飾るの?」個数の意味

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一般的には、十五夜にお供えする団子の数は、"十五"にちなんで「15個」と言われています。
地域によっては、一年間の満月の回数である12個(うるう年の際は13個)のところや、15を簡略して5個をお供えするところもあります。

ピラミッド型にする並べ方については下記を参照してください。

■15個の場合
上記の画像のように、1段目は9個、2段目は4個、3段目は2個のお団子を配置すれば、きれいなピラミッド型になります。

■13個の場合
1段目に9個、2段目に4個

■12個の場合
1段目に9個、2段目に3個

■5個の場合
1段目に4個、2段目に1個

「お団子のほかに食べるものって?」十五夜の食べ物

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豆・芋(里芋)

豆は"枝豆"、芋は"里芋"と"さつま芋"が一般的で、どれも秋にたくさん収穫される農作物です。
茹でたり蒸したり、素材そのものの味を楽しんでも良いですし、ご飯ものや煮物にしても合いますよね。
豊作に感謝し、来年もまた豊作に恵まれるように祈りを込めてお供えしましょう。

栗ご飯・さつま芋ご飯

栗やさつま芋も、秋に収穫できる秋の味覚の代表格です。
たくさんの栗やさつま芋を入れて、栗ご飯またはさつま芋ご飯を美味しくいただきましょう。

けんちん汁

秋の野菜をふんだんに入れたけんちん汁。秋の収穫を祝う月見の行事にふさわしいお料理でしょう。けんちんうどんにしても良さそうです。

月見そば(うどん)

月見そば(うどん)とは、生卵を割り入れてある「かけそば(うどん)」のことです。卵黄を満月に見立てることから、十五夜に食べるとふさわしいとされています。

まとめ

十五夜は古くから馴染まれてきた秋の行事です。
きれいに輝くお月様を眺め、お子さんと一緒に月見団子を食べ、季節の行事を楽しんでください。
お子さんと一緒にお団子を作ってもいいですね。

(文:マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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