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2021年05月15日 18:00 更新

押入れ収納を完全攻略! 片づけ初心者基本のノウハウ

押入れは使いこなすのが難しいスペースのひとつ。今回は、そんな押入れの中をどうゾーニングすると使い勝手がよくなるかのポイントと、収納のポイントについてご紹介いたします。

こんにちは、名古屋在住のライフオーガナイザー中矢くみこです。

家の収納の中で一番大きなスペースのひとつとなる押し入れ。「なんでも入るから」とついつい、いろいろなものを放り込みすぎていませんか? デッドスペースを作らず、出し入れもしやすくなる収納のポイントについてご紹介します。

押入れに収納すると便利なものとは?

リビング横の和室にある押入れとリビングから離れたお部屋の押入れでは、収納するものも違うように、押入れの場所によって収納するものは変わってきます。

最近の間取りでよく見かけるのは、リビング横の和室にある押入れ。

リビング横和室の間取りと押入れの位置関係

この場所は、普段生活するときの動線に重なっているので、和室やリビングでよく使うものを収納するのに向いています。

逆に、家の中でもあまり使用頻度が高くないお部屋の押入れの場合は、季節家電など出し入れが頻繁でないものを収納するといいですね。

押入れをゾーニング! 収納する場所を決める3つのポイント

押入れのどこに何を収納したらいいかを迷ったときは、
①「使う人別」
②「使う頻度別」
③「収納するものの大きさ別」
この3つの視点で大きくグループ分けをしてみましょう。では、この3つについて、もう少し深掘りしてみます。

ポイント①「使う人別」で位置を分ける

出し入れがしやすい場所をゴールデンゾーンといいますが、大人と子どもでは身長が違うので、使いやすい高さも変わってきます。

押入れ収納のゴールデンゾーン

子どもが出し入れをする、洋服やおもちゃ類・園グッズ・工作などの作品類は下段に、あまり子どもに触られたくない生活雑貨や、大人の使うものは上段にと、ゾーニングするときに「だれが使うか?」で分けるのは比較的簡単です。

また、この高さによっては「逆に使いにくい」という状況をうまく利用して、小さな子どもに触られたくないものを上のほうにしたり、上の子のおもちゃを下の子に触ってほしくないときも、高さを調整することで日々の片づけストレスを解決できることもあります。

ポイント②「使う頻度」で位置を分ける

使う頻度によって、押入れのどちら側に収納するかも変わってきます。押入れの2枚の引き戸のうち、使う頻度が高いものは開けやすい扉側の方に集めて収納すると出し入れがしやすいんです。

押入れは利き腕側によく使うものを収納

部屋の入り口と押入れの位置関係にもよりますが、利き腕側によく使うものを収納すると、扉の開け閉めがスムーズなので、出し入れがしやすくなります。

また、使うタイミングが同じものは、同じ扉側に集めて収納しておくと、片方の扉を開けるだけで出し入れできるので、片づけやすさにもつながってきますよ。

ポイント③「収納するものの大きさ」で分ける

空間をうまく使うには、収納グッズの選び方も大切ですよね。収納グッズが選びやすくなるポイントは、同じサイズ感のもの同士を固めて収納すること。

季節家電など背が高く重量のあるもの

前後に収納するときも、同じボリューム感のもの同士なら、キャスター台などに一緒に乗せて収納しやすいですよね。押入れの奥行きと同じくらいの台なら、奥のものも一気に引き出すことができて便利です。

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洋服や生活雑貨など、引き出しやボックスに収納できる大きさのもの

細かいもの同士は空間を細かく仕切きれる収納グッズを使います。細かいものは、奥のほうに収納してしまうと出し入れしにくいうえに、存在を忘れがち。そんなときには、押入れサイズの引き出しが便利です。収納する物の大きさに合わせて引き出しの高さを選ぶと、空間を効率よく使うこともできます。

引き出しに収納する場合は、手前によく使うもの、奥にあまり使わないものと分けると、日々の使い勝手もアップしますよ。

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布団

意外と出し入れがしにくいのが布団です。シングルサイズの布団の横幅が100cm程度に対して、押入れの開口は80〜90cm程度。出し入れするときに引っかかってしまいます。

そんなときは、布団を縦に収納してみませんか? もし、布団の枚数が少なく倒れてくるようなら、強力タイプの突っ張り棒を縦に固定すると防ぐことができますよ。マットレスのように自立しやすいタイプの布団をお使いの方向きの収納方法です。

押入れに敷布団を立てて収納

収納のコツは重ねないこと

収納するものに限らず、出し入れがしやすいようにしまうことが大切です。キーワードは「重ねないこと」。

大きな空間だからと、上に上にボックスを積んで重ねてしまったり、奥にしまったものの前にたくさんのものを置きすぎてしまうと、下のもの・奥のものを出すのが大変になってきます。

押入れの中にぱんぱんに詰め込まれた図

「重ねない」ために便利な収納グッズが、引き出しやワゴンです。わが家では無印良品の「ポリプロピレン衣装ケース(約幅40cm×奥行き65cm)」を使っています。

無印良品引出しケースの押入れ収納

引き出しなら上に積み重ねても、下の引き出しも出し入れができるので、上のものをどかさないと下のものが取れない……」という状況を避けることができます。無印良品の引き出しは、高さが3種類あるので、収納するものに合わせてサイズを選べますし、数を増やしたいときにも1つ単位で増やせるので融通がききますよ。

私は「引き出しに何が入ってたっけ?」と忘れがちなタイプなので、半透明な見た目で中身を忘れにくいのも大切なポイントとなっています。

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まとめ

大きな空間をどのように区切ったらよいか迷う押入れ収納。中に収納しているものが使いやすい状態になるように、ゾーニングの仕方や、収納グッズの選び方、収納のコツについて参考にしてみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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