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2021年05月10日 10:21 更新

瓶の蓋が開かないときは? 手を痛める前に試したい! 原因別の対処方法

瓶の蓋が開かなくなって困った経験……きっと皆さん一度はありますよね。開かなくなる原因に合わせて対処すれば、頑張って手が痛くなったりすることもなく、すんなりと開くことも多いんです。どんな対処方法があるのか検証してみましょう。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

この1年ほど、今までの人生で一番瓶を使用しています。

というのも、おうち時間が長くなったことで、普段あまりやらないことに挑戦してみようと思ったり、食材をいただくことがとても多かったことがきっかけ。どれもおいしく最後まで味わえるように、長期保存できるよう加工して冷凍保存することも多かったのですが、冷凍庫のスペースは限られていますよね。そこで重宝したのが瓶詰め。

瓶詰め

ガラス瓶は、細菌が増えにくく衛生的なため、しっかり消毒したりすれば長期保存可能。中身によっては常温で保存もでき、小さめの瓶に分ければ、使う分だけ瓶を開封して短期間で使い切り、他のものは空気に触れることもなく保存したまま。ちょっと手間はかかりますが、慣れるととっても優秀な保存方法だと実感できます。

市販の加工食品でも品質を保ちやすいため瓶詰めは身近なものです。比較的賞味期限も長く、瓶はリサイクルも可能。お気に入りの瓶のために購入し、コレクションする方もいらっしゃるかもしれません。

Lazy dummy

機能性も見た目も優秀なガラス瓶ですが、困った問題もよく起こります。そのひとつが「蓋が開かない」 問題! きっと誰もが遭遇したことのある、よくあることですが……これが本当に困りもの。無理に開けようとして手を痛めてしまうこともあるので、そうならないように簡単に開けられるといいですよね。

瓶の蓋が開かない原因 

瓶詰め ジャム

瓶の蓋が開かない原因は大きく分けて3つ考えられます。1つだけのときもあれば、3つ揃って開かない原因となっていることも。

しっかり蓋が閉まっているということは保存の面で考えればとてもいいことですが、どうやっても開かない状況になると、中身を取り出すこともできません。また、開封後に起こる原因の場合は、開かなくなると衛生面でもすでに長期保存はできない状態になっているので心配です。

①力が入らない

瓶詰め

瓶と蓋をおさえて、ひねる力がうまく入らないと開きません。瓶の形や大きさなど、形状で力が入らない場合もあれば、手や指先の状態による場合もあります。また、もともとの握力などが足りないということもあります。

②接着

瓶詰め

保存するとき、開封して使用したときに、瓶の内容物が口に付着したまま蓋をすると、それが接着剤のようになって固くくっついてしまうことがあります。特に開封後は冷蔵保存のものが多いので、冷えると固くなるようなものは注意。砂糖、はちみつ、水あめなどが使われているもの、粘度の高いジャムやソース類はくっつきやすく、1度固く接着してしまうとなかなか手ごわい!

③収縮

瓶詰め

多くの場合、ガラス瓶で長期保存をしたいときには、内容物を加工後に、温かいうちに詰めて蓋をしたり、瓶ごとお湯に入れて脱気したりします。冷蔵して保存するものはもちろん、常温保存するものも、蓋をしたときよりも温度が下がっていきます。

物質の多くは、温かいと膨張し、冷たくなると収縮する特徴があります。金属加工の場では、その特徴を生かし、ぴったりに接続させたりしますが、瓶でも同じようなことが起こるわけです。密閉してくれる、とてもよい特徴ですが、カチカチに締まり過ぎて開けられない! という状況に。

瓶の蓋を開けるための対処方法

瓶詰め

瓶の蓋が開かないと、本当に困りますよね。無理に開けようとすると、指や手のひら、腕が痛くなったり、瓶を壊してしまうようなこともあるかもしれません。そうならないためにも、該当する原因に合わせた方法で対処してみましょう。

原因①力が入らない に対処する方法

きれいに拭く

瓶詰め 瓶のふたを開ける

瓶や蓋が油などで汚れているときは滑ります。手に何かついていて滑るときもあります。まずはしっかり手を洗い、瓶をきれいに拭いてみてください。これだけでしっかりつかめて力が入り、蓋が開くこともあります。

瓶を固定して蓋をひねる

瓶詰め 蓋の開け方

裏技で知られるこの方法は、膝の上に瓶を置いて持ち、蓋をひねるというもの。これは瓶を膝の上で固定して、蓋をひねる力が入りやすくするためです。瓶を浮かせて握るよりも、しっかりと固定できます。

蓋を固定して瓶をひねる 

瓶詰め 蓋の開け方

反対に、蓋を固定して瓶をひねる方法も有効。もし、瓶の方が力を入れやすかったら、逆の発想で蓋を膝の上に固定してみてください。

輪ゴムを巻く

瓶詰め 蓋の開け方

しっかりとひねる力をかけるために、滑り止め効果を狙う方法もあります。輪ゴムを瓶に巻いて握ってみると、摩擦で手が滑りにくくなり、瓶に力が加わりやすくなります。蓋のほうにも輪ゴムを巻くとより効果的ですが、幅があまりないのでちょっと巻きにくいのが難点。蓋の幅が広い場合はいいですね。

ゴム手袋

瓶詰め 蓋の開け方

輪ゴムを巻くのはちょっと面倒、というときにはゴム手袋で。摩擦が起こる面積も大きいので、力がより入れやすくなります。

ぬれ布巾を被せる

瓶詰め 蓋の開け方

滑るのを防ぐのはぬれ布巾でも。つるっと滑るのを防いでくれるので、これだけで蓋が開くこともあります。蓋で手のひらが痛くなることも防げます。

専用アイテムを使う

瓶詰め 蓋の開け方

どれもいまいち力が入らないというときには、専用アイテムを使ってみても◎。瓶の蓋を開ける専用のオープナーはさまざまな形や素材のものがあります。対応サイズや、用途などを考えて選んでください。多機能の物から電動のものまで多種多様です。我が家では専用のオープナーの代わりにダイソーの伸びラップをよく使います。

原因②接着③収縮 に対処する方法

瓶の底を叩く

瓶詰め 蓋の開け方

接着や収縮が原因の場合、対処方法はほぼ同じ。蓋と瓶の間にすき間やゆるみが起こるようにすればいいわけです。

瓶を逆さまにして底に振動を加えることで、瓶とフタとの間にすき間ができやすくなります。てのひらでたたいたり、スプーンなどでたたいたり、あるもので試してみてください。ただし、ガラスはワレモノなので、割れるような強い衝撃はNG。

ナイフやドライバーで隙間を作る

瓶詰め 蓋の開け方

もっと直接的に隙間を作る方法として、バターナイフやドライバーを差し込むやり方もあります。蓋の縁の形状によっては凹凸があってスッと入りますが、無理に差し込むと蓋が変形する心配もあるので形を見て判断しましょう。

蓋を温める

瓶詰め 蓋の開け方

手間はかかりますが、収縮したならもう1度膨張させて開ける方法もおすすめです。蓋をお湯でしばらく温める方法は、瓶の縁に付着したものが冷えて固まった場合の、接着が原因のときにも効果があります。ただし、瓶の中に入っている内容物が温めてはいけないものの場合はできません。

また、冷蔵庫で冷えた瓶を沸騰しているお湯にいきなり浸けると、ガラスが割れることもあります。お湯はちょっと熱いな~と思う50℃程度で大丈夫。金属製の蓋なら熱伝導率も高いのですぐに温まります。5分ほど置いて、水気を拭きとってからひねってみてください。蓋が熱くなって握りにくい場合は布巾を被せて握ってみて。

組み合わせて対処する方法

瓶詰め 蓋の開け方

蓋が開くかどうかは状況次第ですが、開かない原因をうまく解消できれば開くはず。それでもいろいろ試して開かないこともありますよね。そんなときは、いくつかの方法を組み合わせて試してみてください。

昨年作ったマーマレードが入った瓶は、ぬれた布巾を被せてひねってもダメ、ゴム手袋でもダメ、蓋を温めてもダメでした。作ってからかなりの期間保存していたので、そろそろ開封したかったのですが、あまりにがっちりと固く、びくともしない! 夫に頼んでみましたが、それでもまったく開きませんでした。

一度はあきらめて、そのまま再び保存(笑)。今度こそ! と思い、今回ご紹介した方法をすべて試してみましたが……やはり開きません。そこで、いくつかを組み合わせてみることに。先ずは蓋を温めること10分ほどゆっくりと。膝の上置いて伸びラップを被せてひねってみると、ググっと蓋が動き、開封できました!

蓋が開かない! を予防する

瓶 WECK

たいていの瓶の蓋は開きますが、たまに遭遇する固い蓋。できることなら、すんなりと開いてほしいですよね。

密閉性を高めるために、脱気し消毒して保存するのはとても大事なことなので、原因をあらかじめすべて取り除くことはできませんが、瓶によっては開封のしやすさも計算された製品もあります。自家製の加工品を保存する場合にはこういった瓶を活用するのもおすすめ。

また、蓋をするときにはいつも瓶の口をきれいにすること、握りにくい大きな瓶は避ける、長期間放置しない、開封したら早目に使い切る、など気を付けておくことでも予防になります。

ちなみに、上記の記事でご紹介したドイツ製のWECKだと、密閉した瓶を開封するには、ゴムパッキンのタグを引っ張るだけ。すき間ができて蓋が外れる構造になっています。

まとめ

固く動かなくなった瓶の蓋は、開かない原因を考えて、それに対処した方法で開けてみましょう。無理に開けようとすることで、手や指、腕を痛めたり、瓶を破損したりしないように気を付けてください。いろいろな方法でも開かないときには、いくつか組み合わせて試してみてください。スムーズに開封できるように日ごろから予防できることはし、便利なアイテムがあったら活用してもいいですね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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