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2021年05月17日 08:00 更新

離乳食でマヨネーズはいつから使える?完了期のレシピ【管理栄養士監修】

離乳食は食材の味を活かして、などとよく言われます。とはいうものの、味のバリエーションが広がらない、離乳食が進まないなどの悩みもありますね。いろいろな調味料がありますが、マヨネーズは赤ちゃんに使っていいのでしょうか? いつから使えるかなど、心配な部分を確認していきましょう。

マヨネーズ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

離乳の開始時期は調味料は特に必要ないでしょう 。離乳食が進んで、調味料を使用する場合は、薄味を心がけましょう。油が多く生卵も使っていることから、1才をすぎてからでもよいでしょう。

マヨネーズの離乳食開始時期の目安
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド2019改訂」では、離乳の開始時期の調味料は必要ないとされています。原料(生卵)のこともあるので、マヨネーズは初期・中期ではやめておきましょう。

・後期の調理:使うのであれば、少量を加熱してから
・完了期の調理 :卵1個(黄身も)食べられるようであれば、少量を加熱せずに使ってもOK

  ■ワンポイントアドバイス■

マヨネーズは何からできている?

スプーンに乗ったマヨネーズ

マヨネーズは、大人には身近な調味料ですが、何からできているのでしょうか。

マヨネーズの主な原料

マヨネーズは一般に、油、鶏卵(生卵)、酢などが原料で、約70%が油です。赤ちゃんに与えるマヨネーズは少量を心がけましょう。

マヨネーズを使うときに注意する点

マヨネーズは、アレルギーに注意が必要な鶏卵が生で使われています。生卵や半熟玉子は、しっかり加熱した卵に比べてアレルギー症状が出やすいので、卵が食べられるようになった時期でも注意が必要です。赤ちゃんに食べさせて何らかの異常が見られたら、速やかに小児科を受診しましょう。

また、製品によってはアレルギーに注意が必要な大豆や、感染症予防の観点から1歳までは摂取NGなはちみつが入っている場合もあります。よく表示を確認してから使いましょう。

離乳期の卵に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎離乳食の卵の進め方!量は?卵白はいつから?

マヨネーズを使った離乳食、よくある疑問

離乳食にマヨネーズを使いたいときに気になる疑問点について解説します。

マヨネーズって全部一緒?

卵とマヨネーズ

私たちが目にする「マヨネーズ」には大きく分けて3つの種類があります。

・卵黄のみのマヨネーズ
・全卵入っているマヨネーズ
・卵を除いた代替品でできているマヨネーズ風調味料


「マヨネーズ風調味料」はマヨネーズの定義から外れるので、厳密に言えばマヨネーズではありません。マヨネーズの定義は「卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、蜂蜜、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料を使用していないものであって、原材料及び添加物に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のもの」とされています[*1]。

定義以外の原材料を使用した「マヨネーズ風調味料」のような複合的な調味料は、初めて赤ちゃんが口にするものが数種類入っていることもあるでしょう。最初は多く与えすぎないほうがいいですね。

マヨネーズは手作りのほうがよい?

手作りマヨネーズ

市販品は、衛生管理の整っているきれいな工場で製造しています。そのため市販品のほうが衛生上、安心といえます。手作りするときには衛生面に十分注意して作りましょう。

生卵を使うため、保管にも気をつけてください。手作りした場合は、赤ちゃんには作って間もないときに少量のみの使用とし、あとは大人が食べるようにするといいでしょう。

量の目安は?

加熱卵が1個食べられるようになったら、離乳完了期以降は少しずつ使えますが、風味付け程度に使いましょう。目安は小さじ1程度で充分です。

マヨネーズの代わりになるものはある?

ヨーグルトにオリーブ油と塩を少しだけ加えると、マヨネーズのような風合いになります。ポテトサラダなどにはこれで代用できます。

マヨネーズを使った離乳食レシピ!

最後に、マヨネーズを使った離乳食をご紹介します。1歳をすぎたら試してみてくださいね。

<離乳完了期のレシピ>さつまいもとりんごのヨーグルトサラダ

さつまいもの角切り

材料(約2回量)

・さつまいも 50g
・りんご 50g
・ヨーグルト(無糖) 大さじ3~4
・マヨネーズ 小さじ1

作り方

① さつまいもとりんごを1~2cmの角切りにしてマヨネーズで和え、電子レンジ(600W)で2分30秒ほど加熱する
② 火が通ったら、食材を手で触れるくらいまで冷ます
③ 最後にヨーグルトを入れ、よく混ぜ合わせてできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>小松菜とキャベツのおやき

ボウル みじん切りキャベツ 混ぜる

材料(約2回量)

・小松菜 1束
・キャベツ 葉1枚
・小麦粉 大さじ3~4
・だし汁または水 大さじ4
・しょうゆ  小さじ1
・マヨネーズ 大さじ1(油の代わり)

作り方

① 小松菜・キャベツはみじん切りにして、マヨネーズ以外の材料をすべて加えて混ぜる
② フライパンにマヨネーズを加え、①を両面中火でしっかり焼く
③ 食べやすい大きさに切ってできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

離乳食を食べる赤ちゃん

マヨネーズは手軽に使えるのでとても便利な調味料ですが、赤ちゃんにとっては、卵の心配や油や味の濃さなど心配な点が多いので、1才すぎてからでもよいでしょう。幼児期になると味の嗜好が出てきて好き嫌いや食べず嫌いがあります。そんなときにマヨネーズを少し使うことで新しい味のバリエーションが増えるので、そのタイミングで食べるのもよいですね。マヨネーズを使う際には他の調理の油や塩の分量などに気を付けましょう。

(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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