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2021年04月08日 08:15 更新

妊婦にうれしい栄養豊富なパイナップル!食べ過ぎには注意が必要?【管理栄養士監修】

ほどよい酸味があるので、つわり中でも食べやすいパイナップルは、妊婦にうれしい栄養がたくさん詰まっています。しかし、妊娠中はパイナップルの食べ過ぎに注意する必要があります。今回は妊娠中のパイナップルの食べ方を紹介します。

パイナップルは妊婦にうれしい栄養素豊富

酸味があり、甘くてみずみずしいパイナップルには妊婦にうれしい栄養がたくさん詰まっています。ビタミン類やクエン酸、食物繊維、カリウムなどが豊富であり、生のパイナップルは便秘に悩んでいる妊娠さんにもおすすめの果物です。

妊娠初期のつわり軽減に役立つ「ビタミンB6」

パイナップルを切る妊婦

ビタミンB6は神経の機能を正常に保つ働きがあります。
パイナップルはつわりを軽減するとされているビタミンB6を含んでいます。パイナップルのほどよい酸味が口の中をさっぱりさせてくれるので、つわり中でも比較的食べやすい食材ですね。

妊娠中の便秘対策に役立つ「食物繊維」

妊娠中は子宮の増大などによって便秘に悩む妊婦さんも多いです。パイナップルは食物繊維が豊富で、中でも水に溶けない不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は水分を吸収して便の量を増やすので、便秘の予防や解消におすすめです。

鉄分の吸収を助ける「クエン酸」

クエン酸は鉄分の吸収率を上げ、貧血予防に役立ちます。

妊娠中は出産に備えて血の量が増えるなどの影響で、妊娠していない時に比べ1.5倍の鉄分が必要になります。また、多くの女性は非妊娠期に十分な貯蔵鉄がないまま妊娠をしてしまうので、妊娠中は貧血になりやすいです。

クエン酸を積極的に摂取することで鉄分の吸収率が高まるので、パイナップルなど酸味のある果物を適度に摂取しましょう。

妊娠中のパイナップルの食べ過ぎには注意

妊娠中にうれしい栄養素をたくさん含んだパイナップルですが、妊娠中の食べすぎには注意が必要です。

パイナップルの缶詰は糖分が心配

パイナップルの缶詰

生のパイナップルにはブロメラインという酵素が含まれています。これはたんぱく質を分解してお肉をやわらかくしたりする酵素なのですが、たくさん一度に食べすぎると口の粘膜に違和感がでることもあります。生のパイナップルの食べすぎには気を付けましょう。

パイナップルの食べすぎで口に違和感が?

パイナップルの缶詰は食べやすいのが特徴ですが、糖分を多く含みます。一度にたくさんの糖分を摂ることを避けるため、缶詰のパイナップルは少量楽しむ程度にしておきましょう。

妊娠中のパイナップルに関するよくある疑問

パイナップルカラーの服を着た妊婦

パイナップルは生の他に缶詰に加工されたものもあります。ここでは、妊娠中のパイナップルに関する疑問をまとめています。

パイナップルの缶詰でも栄養はとれる?

缶詰は加熱処理が施されているために、生とは違い加熱に弱いビタミン類やブロメラインというタンパク質分解酵素が失われています。また、食物繊維も生の方が多く含まれます。缶詰はシロップ漬けにされていることからカロリーも高くなりますので、妊娠中はカロリーが抑えられビタミンも豊富な生のパイナップルをおすすめします。

妊婦がパイナップルを食べると流産する?

「妊婦がパイナップルを食べると流産や陣痛を起こす」と聞いたことがある妊婦さんもいるかもしれません。しかしながら、これはただの迷信であり医学的根拠はありません。ただし、パイナップルにはクエン酸や食物繊維も多く含まれているので、食べすぎるとお腹が痛くなることもあるかもしれません。適量にとどめましょう。

まとめ

カットされたパイナップル

パイナップルはさっぱりとしており、妊娠中にも食べやすく、さらにつわりを軽減させるといわれているビタミンB6を含みます。しかし、食べ過ぎるとお腹が痛くなることもあるので、食べる量を決めて適量を食べましょう。夏には生のパイナップルが市場に出回ります。つわりがひどい時には、果物を凍らせて食べることも口当たりが良くおすすめです。アイスよりもカロリーは抑えられるうえに、酸味がさっぱりとして食べやすいのでいかがでしょうか。

(文:茅野陽 先生/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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