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2021年04月11日 13:00 更新

出産直後にパパスイッチをONにするコツ『パパのトリセツ2.0』Vol.2

「パパが家事・育児に取り組んでくれない!」とお嘆きのママは、パパを「全自動子育てロボット」と考えて接するとうまくいくかも!? ママたちの共感の嵐を呼んだ『パパのトリセツ』がアップデートして登場。本連載ではおおたとしまさ・著『パパのトリセツ2.0』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部内容を抜粋してお届けします。

『パパのトリセツ2.0』では、自らもパパであるおおたとしまささんが、パパを子育てに協力してくれる心強い「ロボット」に見立て、パパのやる気や能力を引き出すきっかけにすることを目的としています。「人間をロボットに見立てるなんて!」と思う人もいるかもしれません。しかし、おおたさんいわく、本書に書いてある内容はすべて、夫婦の子育てストレスを未然に防ぐための「方便」。方便で一時的なストレスをやり過ごしつつ、並行して対等な夫婦関係を築いていくことが大切です。

スイッチONのタイミングとコツ

前回は「妊娠中」にパパスイッチをONにするコツについて紹介しました。今回は「出産直後」のコツをお届けします。

【出産直後】頼りなくても頼る

出産直後は、ママが心身ともにヘトヘトになりやすい時期です。悪条件が重なると、「マタニティブルー」や「産後うつ」なんてものが起こり得ます。

赤ちゃんのお世話はまだ不慣れで毎日てんてこ舞いだし、出産で消耗した体力が完全に戻るまでにはまだ時間はかかるし、「猫の手も借りたいくらい!」と言いたくなる状況でしょう。でも、猫の手を借りる前に、まずパパをあてにしてみましょう!

人間って不思議なもので、テンパっているときこそ、人にお願いすることができず、なんでも自分でやっちゃおうとすることってありませんか? 他人とコミュニケーションをとるだけの心の余裕がないもんだから、そうなっちゃうんです。仕事でもよくある話ですよね。こんなふうに、せっかくすぐ隣にパパがいるのに、うまく活用できてないことも多いんじゃないかと思います。それどころか、パパが手出しをしようとするなり、「違う! 余計なことしないでよ!」なんて怒鳴ってしまったり……。それでは、パパスイッチを入れるどころか、スイッチを壊してしまいます。

たしかに自分でやっちゃったほうが、その瞬間は早いんでしょうけれど、いつまでもそれを続けていて苦しくなるのは自分です。だから、どこかで心を落ち着かせて、パパにまかせてみましょう。頼りないと思う気持ちはお察しします。しかし、そこで一歩引いて見守れるかどうかが、パパスイッチを入れられるかどうかの分かれ目なのです。

誰だって頼られて悪い気はしません。「アナタだけが頼りなの」なんて言われてしまったら、「そっ、そうか」なんて、まんざらでもない気になって、力量以上のことにも挑戦してくれます。ダメ出しの一つもしたくなるでしょうが、グッとこらえ、かわりに「さすが! ありがとう!」なんてひと言を添えてみましょう。こっそりお教えしますと、このとき心を込める必要はありません。

「赤ん坊もママも、やっぱりオレがいなきゃダメなんだな……」なんて錯覚させれば、パパスイッチは入ったも同然。家族が増えた新しい家庭の中に、自分の居場所を見つけたパパは、積極的に子育てや家事に取り組むようになってくれるはずです。

次回の内容は……?

次回は「乳児期」と「幼児期」にパパスイッチをONにするコツについてお届けします。

書籍『パパのトリセツ2.0』について

パパのトリセツ2.0
¥ 1,540 (2021/04/11時点)
(2021/03/17 時点)

「夫婦で協力して子育てしようって話だったはずなのに、ちょっとイメージと違った」みたいなかすかなストレスを感じているママや、そうなることを未然に防ぎたいママたちに、だまされたと思って試してほしい方便をまとめました。

・パパとしての自覚を促す「パパスイッチ」の入れ方
・家事や育児のやり方を覚えてもらう方法
・上手な夫婦ゲンカのためのルール   
・パパの暴走や問題行動への対処法 ……など。

本書で紹介する方法は、心理学の「交流分析」や「アサーション」といった理論の応用で、家庭内に限らず、世間一般の人間関係にも十分使えるものばかりです。世界的名著D・カーネギーの『人を動かす』の子育て夫婦バージョンといってもいいでしょう。

パパの行動や言葉に「なんで?」と感じていたママだって、「そうか!」と納得できるはず。パパのやる気が最大化し、家族みんなが笑顔になれること請け合いの1冊です。

(文:おおたとしまさ、イラスト:モチコ『パパのトリセツ2.0』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/加筆修正:マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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