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2021年03月27日 16:35 更新

離乳食のひき肉はいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

手軽に使えて便利なひき肉。鶏・豚・牛とありますが、赤ちゃんに食べさせられるのはいつごろなのでしょうか。離乳食での開始の目安とともに、合挽きの選び方は? 赤身肉がいいの? などの疑問にもお答えします。オススメのひき肉を使った離乳食レシピも試してみてくださいね。

ひき肉、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

ひき肉の離乳食開始時期目安

・初期の調理:脂が少ないものを選び、しっかりと加熱をして、ペーストに
・中期の調理:しっかりと加熱をして、細かくほぐしてとろみをつけて(豆腐などと一緒に練りこむと食べやすくなる)
・後期の調理:しっかりと加熱をして、ほぐしてとろみをつけて
・完了期の調理:しっかりと加熱をして(肉団子、ハンバーグ、そぼろの形態もOK)

  ■ワンポイントアドバイス■

ひき肉を始めるときの注意点

ひき肉は、鶏・豚・牛・合挽肉など種類が様々です。ひき肉は脂身も織り交ぜた色々な部位を使って挽いて作られます。この時期の赤ちゃんは脂質の消化が未熟なので、種類や部位を選んで使うようにするとよいでしょう。

まずは鶏の胸肉のひき肉から

鶏胸肉のひき肉

鶏のササミや胸肉になれてきたら、鶏の胸肉のひき肉から始めるとよいでしょう。

その後は、
↓・鶏もも肉のひき肉
↓・牛肉(赤身肉)ひき肉
↓・豚肉(赤身肉)ひき肉
 ・合挽肉挽肉

などと進めていきましょう。

離乳食のひき肉、調理・加熱のポイント

ひき肉を離乳食で使う場合はちょっとしたコツがあります。しっかり押さえておきましょう。

はじめて使う時の調理のポイント

水を入れた鍋にひき肉を入れて、菜箸で混ぜほぐしながら茹でます。脂が浮いてきたら、お湯を切ってから使いましょう。ひき肉は脂肪分が多いので余計な脂を落とせます。

肉団子にする時のコツ

肉団子の調理風景

ひき肉はそのまま丸めるとボソボソした食感となり、食べにくくなります。ひき肉に豆腐やパン粉などを混ぜるとやわらかく、しっとりした食感になり食べやすくなります。

  ■ワンポイントアドバイス■

ひき肉の離乳食、よくある疑問

次に、離乳食でひき肉を使う場合に迷いがちなことについて解説しましょう。

合挽肉はいつから?

牛と豚の合挽き肉

合挽肉は、混合された食肉の種類を多い順に列記して表示することとなっています。そのため「合挽」のみの表示は認められていないそうです。まだ食べさせたことのない肉があれば表示されている種類の肉(豚・牛など)を試してから、その後にひき肉を使うとよいでしょう。


それぞれの肉の開始時期目安などについては、こちらの記事も参考にしてください
▶︎離乳食の鶏ミンチ
▶︎離乳食の豚肉
▶︎離乳食の牛肉

どうして赤身肉から始めるの?

赤ちゃんは、生後6ヶ月から鉄欠乏を生じやすい傾向にあります。そのため、積極的に鉄分の多い食材を食事から取り入れていきましょう。赤身肉の方が、鉄分を豊富に含むだけではなく脂肪分が少ないのでおすすめです。

冷凍保存もできる?

冷凍前に加熱した挽肉

肉をひき肉にすると空気に触れる面積が増えるため急速に劣化して味が落ちます。冷凍をストックする場合は、加熱処理をしてからがよいでしょう。

ひき肉の離乳食レシピ! 中期・後期・完了期

最後にひき肉を使ったオススメのレシピをご紹介します。

<離乳中期のレシピ>ひき肉とじゃがいものミルク煮

ボイルして潰しているじゃがいも

材料(1回量)

・鶏むね肉のひき肉 10g
・じゃがいも 15g
・粉ミルク(分量で溶いておく) 少々

作り方

① ひき肉を水から茹でて細かくほぐし、水気を切っておく
② じゃがいもの皮をむき、小さく切ってから電子レンジ(600W)で2分ほど加熱し、つぶす
③ ①・②を混ぜ合わせ、分量で溶いた粉ミルクをじゃがいもがまとまるくらい入れて、ラップをかけて電子レンジ(600W)で1分ほど加熱して完成

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>豚ひき肉とブロッコリーのとろみあんかけ

やわらかく茹でているブロッコリー

材料(1回量)

・赤身豚ひき肉 15g
・ブロッコリー(花蕾のみ) 10g
・玉ねぎ 10g
・しょうゆ 少量
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)

作り方

① 玉ねぎは皮をむいてやわらかく茹でて粗みじんに切り、ブロッコリーはやわらかく茹でて花蕾のみ切り取って粗みじんにする
② 小鍋に①とひき肉・しょうゆを入れ、材料がかぶるくらいの水を加え、ひき肉をよくほぐしながら火を通す
③ ②がひと煮立ちしたら水溶き片栗粉を入れてとろみ付けする

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>肉団子スープ

肉団子を作るために混ぜるボウル

材料(1回量)

・合挽肉 20g
・木綿豆腐 10g
・じゃがいも 15g
・にんじん 8g
・玉ねぎ 8g
・しょうゆ 少量
・ごま油 適量
・野菜スープ 適量

作り方

① にんじん、じゃがいも、たまねぎは皮をむき、大きくカットして鍋で水から茹で、やわらかくなったら1cm角ぐらいに切る(煮汁は野菜スープとして使用)
② 水切りをした木綿豆腐と合挽肉をよくこねてお団子を作る
③ フライパンにごま油を熱し、②を両面しっかりと火を通す
④ ①と③を鍋に入れて、具がかぶるくらいの量の野菜スープを入れる。ひと煮立ちしたらしょうゆを入れて味をととのえたら完成

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

完食して満足そうな赤ちゃん

ひき肉は肉の繊維が分断されているので、離乳食のたんぱく源として取り入れやすい食材です。ひき肉は種類によって脂肪分が多いので、部位を選ぶとよいでしょう。また、お湯で茹でることで油抜きをすることもできます。口に残る感じを嫌がる場合は、細かくほぐしてとろみ付けをするとよいでしょう。肉団子などの厚みのある料理にする場合は、しっかりと加熱をして食中毒の予防が大切です。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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