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【Ep.7-9】すぐに燃え上がる恋はすぐ冷める。恋の仕方を思い出させてくれる「Boysの恋模様」

#ボーイフレンド2考察

ミクニシオリ

日本初となる男性同士の恋愛リアリティショーとして誕生した「ボーイフレンド」。シーズン1の大きな反響を受けて制作されたシーズン2は、舞台を冬の北海道に移し、美しい雪景色を舞台に10人のBoysが約2カ月間の共同生活をしていきます。シーズン1に引き続き、ペパーミントグリーンのコーヒートラックをみんなで運営していくなかで、今回はどんなストーリーが紡がれるのか? ライター・ミクニシオリさんが考察します!

※このコラムは「ボーイフレンド」シーズン2 エピソード1~9のネタバレを含みます。

シェアハウスでの暮らしやニセコエリアへの旅行を経て、意中の相手と関係を深めるメンバーもいれば、一つの恋に終止符を打ったメンバーもいて、それぞれの恋が動き始めている。新メンバーも登場する中、それぞれの関係はどのように変容していくのだろうか。

恋の区切りと、新しい関係の始まり

旅行を終え、再びGreen Roomに戻ってきたメンバー。そんな中、他の誰も立ち入れないほどの深い関係を築き上げているイザヤとウィリアムは、何度もお互いに不安をぶつけ合ってしまう。

ここまでの2人の関係は少々、共依存的にも見える。片方が不安になった時に、どちらも自信を持って相手を支えることができていない状況だ。視聴者の中にも、急にパートナーに頼られた時に「私だって甘えたい」と感じてしまったことがある人も多いだろう。だけど、お互いに不安を押し付け合う関係は、あまり健全とは言えない。

2人の場合、イザヤがウィリアムの不安をすくい取ってあげようと踏ん張っているようにも見える。今回はイザヤが「1人で決めずに一緒に考えよう」とウィリアムの不安に寄り添ったことで、より固い絆を得ることができた。

そして、その想いを形に……存在する「信頼関係」にするために。ウィリアムは折れない意思を持ってコーヒートラックへの立候補を勝ち取り、イザヤとの関係を確立することができた。告白の瞬間、2人の許し合ったような表情は、まだ目に焼きついている。

他のメンバーの動きも見えてきた。ネガティブな気質を持っていながらも、親友ともいえる存在であるジョウブの影響を受け、意中のフーウェイに対して積極的な行動を取ってきたヒロヤ。

寒空の船の上で、流氷を一緒に見る2人のシーンもまた、印象的だった。デートはフーウェイのナチュラルな態度もあって、穏やかさに包まれていた。ウィリアムのジョウブに対する態度のように、ナシの人にナシという姿勢をはっきり取る優しさもあるのかもしれない。けれどフーウェイのような、これまでの関係をそのまま残すという優しさの形もあると、改めて考えることができた。

愛に溺れるスピードは、人それぞれ

交際がスタートしたイザヤとウィリアムの間には、まだ埋めきれていない溝が横たわっている。2人の将来をポジティブに考えたいイザヤと、未来のことよりも「今の関係を続けられるかどうか」にフォーカスしたいウィリアム。この溝は、どうしたら埋めることができるのだろうか。

恋や愛の炎がつくスピード感に、差があることは仕方ない。それは例えば、フーウェイとボミの今の関係にも同じことが言えるのかもしれない。ただ、そのスピードに差がある場合、どちらが歩調を合わせるべきなのだろうか。

晴天のコーヒートラックに、フーウェイとボミが出勤する。ボミへの「好きという感情が見つけ出せていない」というフーウェイ。そして恋愛経験はないながらに、フーウェイに積極的なアプローチを続けるボミ。

火を灯すスピードが速い方が、余裕を持って待つことができるのなら、スピードが遅い人も安心して気持ちを確かめることができるだろう。実際、ボミとフーウェイの歩幅は、少しずつ揃ってきているように見える。目が悪いことを理由に、2人の距離が近づくシーンは、まるで青春漫画の1ページのようだった。

そして今回、新メンバーとして登場したのは「短所も長所もネガティブ」というトモアキと、シーズン1からのリベンジ参戦のテホン。特にテホンは、前回は新しい恋を見つけることができなかったということもあり、リベンジメンバーとしても納得がいく。

久しぶりのお手紙交換では、手紙をもらえなかったBoysが2人……カズユキとリュウキだ。新メンバーのトモアキ、テホンは無事手紙をもらうことができた。シーズン1ではなかなかきっかけをつかめなかったテホンが、手紙を手に顔を赤らめているのがエモすぎた……。

恋の始め方だって、それぞれ違って当たり前

テホンのことがタイプだというとジョウブは、失恋の傷を癒やすことができるだろうか。好きになった人に感情を隠すのが難しいのは、とても自然なことだろう。感情が“ダダ漏れ”になってしまうジョウブに共感してしまう視聴者も多いのではないだろうか。

ただ、ダダ漏れのジョウブはコーヒートラックでテホンとの会話をうまく運ぶことができない。テホンについて聞くことも、自分の話をすることもできず、時間は無下に流れていく。

好きな人の前で緊張してしまうのは仕方のないこと。しかし、不自然な振る舞いや焦りは相手にも伝わってしまうもの。テホンも、そんな不調和をかぎ取っているのだろうか。ジョウブは「自分のことがタイプじゃないんだ」と解釈していたが、はたして本当にそうなのだろうか?

テホン自身、シーズン1での交流を見ていても、スロースターターなタイプなである可能性は大いにある。それにそもそも人間には、外見やスタイルといったフィジカルで恋する人と、内面性を見てマインドで恋をする人との2種類が存在する。

ジョウブの方は一目惚れできる気質であるあたり、フィジカルで恋ができるタイプなのだろう。しかし、テホンもそうだとは限らない。もしもテホンが内面の理解やつながりを大切にしたいタイプなのであれば、もっとお互いにオープンに話し合える場が必要だ。

短所も長所もネガティブなトモアキが共同生活疲れでダウンしてしまった時にも、テホンは優しい言葉をかけていた。この交流を見ていれば、テホンが単に冷たい人間であるわけではないことは、視聴者にも伝わったはずだろう。

雪が解けるように、ゆっくりと育まれる彼らの関係

先に進めないモヤモヤを解消するために、特別な“おでかけ”に出向いたウィリアムとイザヤは、Green Roomにいる時とは打って変わって、お互いの思いを曝け出すような交流ができた。

そして、フーウェイはボミに対する「好きと呼べる気持ち」が生まれてきたことを告白した。それぞれ、何か大きな決め手があったわけではないだろう。しかし、お互いに安心し合える場所や温度感を徐々に探っていくことで、関係を醸成している。

「すぐに燃え上がるものは、すぐに冷める」というフーウェイの言葉は、ある種どんなカップルにも言えることなのではないかと思う。答えやゴールを急ぐことは、目の前の人の価値観を蔑ろにしてしまうことにもなりかねない。

私たちが引き込まれてしまうボーイフレンドの世界観は、見えないものから真実を見つけ出すかのような、もどかしくも丁寧で慎重な、彼らのスピード感によって成り立っている。

何が自分らしさで、何が彼らしさなのかを知るという作業も、きっと一つの愛だ。

(ミクニシオリ)

Netflixリアリティシリーズ「ボーイフレンド」シーズン2 独占配信中

作品ページ:https://www.netflix.com/title/81685212

※この記事は2026年01月27日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

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