【Ep.13-16】ムキ出しナイトで大波乱!? 動き出した57歳の恋&熱血指導の新メンバ―
35歳から60歳の男女が人生最後の恋を求めて、ラブ・ヴィレッジにある古民家で自給自足の共同生活を送る、恋愛ドキュメントバラエティ「あいの里」。2024年11月5日より配信されたシーズン2の舞台は沖縄。果たして彼らは本気の恋を見つけ、カップルとして古民家から旅立つことができるのか!? 今回もコラムニスト・やまとなでし子さんが考察します!
※このコラムは配信中のNetflixリアリティシリーズ「あいの里 シーズン2」エピソード1〜16までのネタバレを含んでいます。
あやかんと同じ戦術でたみフルを落としにかかったマキオ
音楽教室の先生・ギタりんの門下生となった建築リフォーム業・マキオは、漫画家・たみフルへ「曲を作って気持ちを伝える」という、師匠・ギタりん方式の告白で挑みます。
しかしながら曲は完成せず、ポエムのみをノートに殴り書きして渡すという雑スタイルに困惑。ここで思い出すのが、ピーナッツバターサンドのピーナッツバター抜きを作り、元レスキューパイロット・隊長にアプローチをしていた、秘書・あやかんです。
音楽を曲抜きでプレゼントしたマキオと、具抜きサンドをプレゼントしたあやかん。そのアプローチスタイルの本質は同じ。受け手側に、メインであるピーナッツバターや曲の脳内補完を求める形で贈る、イマジナリーサンドとイマジナリーソング。
曲の詩も、愛の戦士の説明も、唐突な性欲お化けアピールも、その意図や意味がよく分からなかったマキオでしたが、たみフルの「どんな逆境もポジティブで乗り切る」マインドに全てを補ってもらい、無事カップルとなったのでした。お幸せに!
刺客であり起爆剤!? 新メンバー・アロマ登場
新たに投入されたメンバー、エイジングケアサロン代表・アロマ(43)。彼は初っ端から初対面とは思えないぶっ込みをかましてくれます。
「恋愛してないなら帰った方がいい。やる気がないならいてもしょうがない」と、恋愛の動きが鈍いメンバーの尻を叩きまくり、ついでにギタりんを呼び出し、「恋愛しに来てダメだったんならリタイアした方がいいし、気になる人がいるなら当たった方がいい」とマンツーマンで個別指導。
一見すると「事情も知らない奴が突然やってきて、何を説教かましてるんだ!」という見え方になるのですが、伝え方の良し悪しはさておき、これって一部視聴者がうっすら思っていた本音。もしかして彼は制作陣から、長居しすぎなメンバーを入れ替えるために仕込まれた刺客であり起爆剤なのでは!? と疑いたくなってしまうほど。
初対面でみんなのキャラも分からない時に、あえてギタりんをチョイスして呼び出すってあります? これもおそらく、秒で恋に落ちるものの告白前に玉砕してしまうギタりんを、自然な形で後押しするために仕込まれたGメンなのでは?
結果、アロマの言葉によって番組の趣旨を思い出した住民達は、実際彼の言葉をきっかけに動き始めました。
アロマの壮大な計画・住民入れ替え作戦!?
食育トレーナー・せん姉は「デートで一番行きたい場所」に対する、アロマの回答「空」にときめき、恋が始まったよう。「ヘリコプターで愛を語りながら夜景を見たい」というバブル時代を思わせるコテコテなアロマの補足に、バブル世代ど真ん中のせん姉はぶっ刺さってしまいます。
そこから怒涛の昭和アプローチを始めるせん姉。しかしここでもアロマの返り討ちにあいます。「私ってまだ通用するんじゃないかとか思ってる? 私行けるからって待ってるんじゃない? 50日誰からも選ばれていない。周りに迷惑。若い子が来た方がみんな面白いかもしれない」と、一部事実ではあるかもしれないけれど、人によっては号泣してしまいそうな余計なお世話ともいえる言葉をぶつけまくります。「若い子〜」はお前の価値観だろ! と思いつつ、そこでまさかの「原点に帰してくれた!」とキュンを感じてしまうせん姉。確実に超弩級のドMです。
その後、飴と鞭のようにせん姉をちやほやするアロマ。これもまたあいの里の住民入れ替え作戦の一つですかね? せん姉を自分に向かせて告白のアクションを起こさせようとしてます?
隊長から、ニノとあやかんへの愛の形の違い
女性慣れしたアプローチで着実にモデル・ニノに好意を示し、距離を詰めながら告白まで駒を進めた隊長。
その背後にはひっそりと涙する人物が。そう、隊長に密かに想いを寄せていたあやかんです。イマジナリーピーナッツサンドから挽回するために、隊長の好物、ぜんざいを作ってリベンジ。「もち不在のイマジナリーぜんざい」ならぬ、ただのアンコとなることを視聴者全員が懸念していましたが、そこは無事先輩方のアシストもあり美味しいぜんざいが完成しました。
しかしながら、隊長はニノのために鐘を鳴らすことに。「ひどいよ……」というあやかんの言葉がありましたが、自由恋愛のこの世界で、弄んだわけでもなければ、ひどいことは何一つしていません。
無事ニノと結ばれた隊長は、甘いもの好きのあやかんに最後にチョコのプレゼントを。なんとなくですが、隊長からのあやかんへの対応って、妹や小動物をかわいがるような、恋人とは違った形の愛情が見える気がします。その優しさの数々が、あやかんにとって「ひどいよ」に感じられてしまったのかもしれません。人生や恋って往々にしてそういうもの。
それにしても隊長のラストの受け答えはめちゃくちゃビジネスマンでしたね。ニノの「特殊な環境から帰っても変わらず好きでいてくれるか?」という質問に対して、「それは全く心配しなくていいってことが回答なんだけれども」と、結論から話してくれる感じ。シゴデキ感。3組目のカップル、どうかお幸せに!
ギタりん・あやかんのカップリングのハードル
誰しもがカップリングを望む関係となったギタりん・あやかん。夫婦漫才のようにコミュニケーションの波長が合っていて、空気感も良く、あやかんといる時のギタりんは「大丈夫、泣き止むまでそばにいる」とめちゃくちゃイケメンに見えてきます。手放しで「かわいい!」と褒めそやしてくれるギタりんは、あやかんのコンプレックスを埋めてくれそうなのも相性が良さそうです。
ギタりんは心惹かれ始めているようですが、あやかんは恋には発展しなそうな匂いがぷんぷんします。あやかんの恋の目的は「子どもが欲しい!」ですからね。そのために卵子凍結までしているわけですから、もしあやかんの気持ちが向き始めたとしても、年齢は大きなハードルになりそうです。
タナさん浮気すぐバレるタイプ
専門商社社長・タナさんは女性の扱いが上手ではなく、気持ちが全て顔に出てしまうタイプなのが意外でしたね。多分浮気したらすぐバレるし、指摘したら速攻土下座するタイプ。
新住人、ヨガ講師・みぽ(35)はバツイチで「結婚したら子どもは相手次第」と言っていましたが、「りゅうちゃんはどう思っているかな」と空を見上げる場面があったので、結婚やお子さん関係で何かつらい過去があったのでしょうか?
「添い遂げるという点で不利になるから籍は入れたい」というみぽの話を聞くアロマが、「ファイナンシャルプランナーや相続アドバイザーの見解からすると合っていて、相続人になるので〜」とめちゃくちゃ薄い見解を述べていたのですが、早稲田卒の元銀行員みぽならFPの資格など確実に持っていて、当然それ以上の知識を持ち合わせているのでは?
すでに残りあと4話となりましたが、アロマによる住人の動きの活性化にも期待です!
(やまとなでし子)
Netflixリアリティシリーズ「あいの里 シーズン2」世界独占配信中
あわせて読みたい記事
※この記事は2024年11月28日に公開されたものです