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何から始めればいい? 「30歳のアンチエイジング方法」を美容家に聞いてみた

#ビューティーニュース

MTコスメティクス株式会社 代表取締役 板橋理恵

正しいクレンジングが未来の肌をつくる

――今まで「エイジングケア」のためにやったほうが良いことを伺いましたが、逆にやってはいけないスキンケアや生活習慣があれば教えてください。

間違えたクレンジングには十分気をつけてほしいですね。20代の頃は手軽さから洗浄力の高いクレンジングを選ぶことも多いと思いますが、30代からは時間をかけて丁寧に落としていくことがとても大切になってきます。

出来るだけ刺激や摩擦を避けて、洗浄力が強すぎないクレンジング剤を使い、メイクとなじませながら、やさしくぬるま湯で落としてあげる。洗顔後も、タオルでやさしくおさえるように拭きあげる。そんなクレンジングにしていただきたいです。また、目元・口元などの皮膚が薄い部分は専用のリムーバーを使って落とすのがポイントです。

――クレンジングの重要性は分かったのですが、部分に分けて落とすのは大変そうですね。

スキンケアについて、私は「落とす・与える・守る」の3つのステップで考えています。特に「落とす」部分が一番大事だと思っていて、落とすお手入れをする中で、いかにお肌への負担を減らし、やさしく落としてこそ、いい成分がお肌に入っていく……ゴシゴシ洗いなどの摩擦は、乾燥やシミ、くすみなどさまざまな肌トラブルの原因にもなります。理想的なお肌の状態を保つためにもやさしく丁寧に落としてあげることで、化粧ノリやお肌の見た目も良くなる。そんなところからも、やさしく落としてあげるってことが大切です

基礎的なクレンジングは、今後の自分の素肌にも影響してくることなので、30代に向けて早めに正しいクレンジングをやっていただきたいと思います。

――正しいクレンジング……意識してみます! スキンケア以外のNG行動があれば教えてください。

食生活では、出来ればインスタント食品や加工食品、そして甘いものは控えてほしいですね。甘いものが好きな人も多いと思いますが、タンパク質と結びついて、お肌を糖化させてしまう原因になるんです。お肌が糖化するとコラーゲン繊維やエラスチン繊維などの肌弾力を促すような繊維が硬化してしまい、素肌のハリや弾力がなくなって、くすみが出るように。

だから、なるべく血糖値が一気に上がるようなものを空腹時に食べないよう気をつけたり、蜂蜜など生成されていないナチュラルな糖の入ったものを選んだりすると良いですね。

――最後に、これからエイジングケアに取り組んでいこうと思う読者にメッセージをお願いします。

10代・20代は、何をしなくても若さと新陳代謝で挽回できましたが、30代は違います。今のお手入れが、未来の肌をつながることを知っていただき、毎日のスキンケアのベースとなる「正しいクレンジング」や「日焼け止めの正しい塗り方」を、この機会にぜひ見直してみてほしいなと思います。

日々のダメージの積み重ねが、シミ・しわ・乾燥・たるみなどの老い原因になります。エイジングサインが出る前に「未来への投資」だと思って、積極的にエイジングケアを取り入れていってほしいです。

(監修:MTコスメティクス株式会社 代表取締役 板橋理恵、イラスト:Ayumi Nishimura、取材・文:鈴木麻葉)

※この記事は2023年05月25日に公開されたものです

MTコスメティクス株式会社 代表取締役 板橋理恵

立教大学法学部卒。大手旅行代理店のアメリカ部にてアメリカのツアーの企画業務に携わる。アメリカのスーパーやサプリメント専門店で販売されているサプリメントに興味を持ち、個人的に通い詰めたハワイ州のサプリメントストアを共同代表の中西正敏と買収し、サプリメント通販事業をスタート。サプリメントブームとなり、多くのメディアに取り上げられ、取扱商品数約3,000、商品数・会員数など日系では一番の規模となる。

栄養素と美肌づくりには切っても切れない縁がある事、アメリカでドクターズコスメが台頭してきた頃、日本においては、エイジングでの問題を解決できる結果の出るプロ向け化粧品がほぼなく、自社での「結果の出る化粧品の開発」を決意。2005年にMTコスメティクスを設立し今に至る。

一般販売していない化粧品にも関わらず、国内外の女性誌で数々の賞を受賞。現在、国内では約5,000軒の美容クリニック・エステなどに導入の他、中国をはじめとして世界17ヵ国で販売中。

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