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「会わない時間が愛を育てるか問題」を検証? 本気の恋バトルが私たちを熱くする理由

【特集】わたしらしい恋の愉しみ方

菜本かな

能動的に"愉しむ"ための恋愛とは何かを探る特集『わたしらしい恋の愉しみ方』。今回は「わたしらしい恋」を考えるきっかけとなりそうな「ABEMA」の恋愛番組『シャッフルアイランド』をご紹介! 第1話~第4話が無料公開されている今、まだ見たことが無い人もきっとこの年末で楽しみたくなる『シャッフルアイランド』の魅力をエンタメ大好きライター・菜本かなさんが語ります。

小学生のころ、よく遊んでいた“はないちもんめ”。大人になって振り返ると、かなり酷な遊びだなぁと思いません? 「〇〇ちゃんが欲しい!」と選ばれた時はうれしいけれど、最後のひとりに残ってしまうと虚しい。ある意味で、サバイバルゲームでもある“はないちもんめ”を、恋愛番組に反映したのが『シャッフルアイランド』(ABEMA)です。

(C)AbemaTV, Inc.

「ABEMA」史上、最もキケンな恋リア?

現在配信中の『シャッフルアイランド Season3』では、南国リゾートの二つの島を舞台に、14人の男女が“恋のはないちもんめ”を繰り広げています。

筆者は職業柄、数々の恋リアを観てきたけれど、ここまでキケンな番組はお目にかかったことがないです。「ABEMA」史上、最もキケンだといっても過言ではないかと。

まず、“あの子が欲しい”で選ばれないと、永遠に島を移動することができない。このルール、かなりメンタルをエグられません? 何気なく遊んでいた小学生のころは気にならなかったけど、大人になると“選ばれない”だけで傷つく。

また、好きな人と同じ島で愛を育んでいたのに、もうひとつの島から“あの子が欲しい”と呼び出されてしまった場合も、しんどい。両想いなのに離ればなれになっちゃうと、新しい出会いがあっても前に進めないんですよね。しかも、「迎えに来るから」「待ってて」とか言われるもんだから、余計に忘れられない!

“会わない時間が愛を育てるのか問題”を検証してくれる

『シャッフルアイランド』って、“会わない時間が愛を育てるのか問題”を検証している番組でもあるんです。遠距離NG!  毎日でも会いたい! というわりと重めな恋愛観を持つ筆者は、どんなに好きな人がいても、島を移動したら気持ちが揺れたりするんだろうなぁと思っていました。相手だって、もうひとつの島で、新たな異性と知り合っているわけだし。いつ会えるか、確証が無いわけだし。

(C)AbemaTV, Inc.

でも、面白いことに、メンバーのほとんどが揺れないんです。たった1日しか会話をしたことがない相手を想い続けるって、すごくないですか? それも、離れて愛情が薄れるどころか、「会わない方が、気になる」「離れてから、会いたい気持ちが大きくなっている」と言うなんて……。

まさに、ロミオとジュリエット効果。“会えない”という障害があるからこそ、気持ちが高まっていくのが面白い。

ただ、ロマンティックな関係を築いちゃってると、裏切られた時の恨みもすごいんです。シーズン1、2でも、後半戦からかなり嵐が吹き荒れていました。会えない間も気持ちが通じ合っていたと思うと、相手に対する信頼が芽生えてしまいますよね? それが、壊された時はもう……(恐ろしい)。

(C)AbemaTV, Inc.

恋愛の汚さもすべて見せてくれるから、夢中になる

そんな『シャッフルアイランド』の一番の魅力は、人間臭さが浮き彫りになるところ。たとえば、“道連れシャッフル”(=赤い貝を引いた人は、一緒にいたい人を一人選んで一緒に島を移動できる)なんかは、恐ろしすぎる。

自分が赤い貝を引いた場合は、もちろん好きな人を連れて行きたいですよね。でも、好きな人が想いを寄せている相手がその島にいた場合は、二人を引き合わせてしまうことにもなる。めちゃくちゃ頭脳戦なんですよ! この番組は! 恋愛の汚い部分まで、包み隠さずに見せてくれるから、本当に面白い。想い続けることを“約束”したのに、会えなくなった途端に別に好きな人ができちゃったりね。

(C)AbemaTV, Inc.

ちなみに、シーズン3での筆者の推しメンは、ひゅうがくん! 子犬系のビジュアルなのに、時々男らしさを感じさせるのがズルいです。女の子をハグした時に、頭にポンと手をやる感じ。絶対にモテてきたんだろうなぁ。3人の女子から奪い合われているのも、分かります。

さて、まだまだ面白くなってきそうな『シャッフルアイランド Season3』。寒くなってきた今だからこそ、南国で繰り広げられるバチバチの恋のバトルを観て、熱くなりましょう!

(菜本かな)

※この記事は2022年12月27日に公開されたものです

菜本かな

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
Twitter:@kanawink

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