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空前の『silent』ブームに沸いた3ヶ月。私たちをここまで夢中にさせた“その理由”

【特集】とっておきの、冬ごもり。

明日菜子

放送されるたび見逃しサイトの再生回数は記録を塗りかえ、Twitterでは世界トレンドを何度も獲得した話題のドラマ『silent』。なぜこんなにもヒットしたのか、その理由をドラマ大好きライターの明日菜子さんが語ります。

スピッツの音楽のように“いつまでも愛されつづける存在”に

©フジテレビ

一方で、ドラマ本編と共に考察ツイートも流行っている。ハッシュタグ「♯silent考察」をのぞいてみてほしい。次回をまだかまだかと待つ視聴者の情熱にあふれていて、さすがに深読みしすぎでは? とリプライしたくなってしまうくらい、細かくチェックしているツイートも出てくる。しかし、その現象は“考察”というどこか俗物的な響きよりも、「登場人物の気持ちをもっと知りたい」「物語を理解したい」という純粋な視聴者感情のようにも思うのだ。

空前の『silent』ブームに沸いた3ヶ月だった。振り返ってみると、『silent』が毎週与えてくれた、じっくり腰を据えて作品に没頭する一時間は、忙しない毎日を送る私たちにとって、とても贅沢なものだったのかもしれない。物語が終わりを迎えても、それは例えば劇中で流れるスピッツの音楽のように、いつまでも多くの人に愛されつづける存在になるだろう。願わくば『silent』を機にテレビドラマを見始めた人たちが、これからも、なにかのドラマを楽しんでくれていたらうれしい。

(明日菜子)

※この記事は2022年12月21日に公開されたものです

明日菜子 (ライター)

三度の飯くらいドラマが大好き! 視聴ドラマは毎クール25本以上。「文春オンライン」「Real Sound」などに寄稿。
Twitter:https://twitter.com/asunako_9

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