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オタクも“夢の国”をつくる一部。ディズニーに全てをかけていた話

#令和アラサー女子の推し活事情

瑞姫

近年話題の「推し活」。アラサーの働く女性という、おそらく「推し活」を一番謳歌できるであろう層が実際にはどのように推し活を楽しんでいるのか? 「推し」がいないライターが「推し活」を楽しむ女性たちにインタビューしました。

三重に住みながらの“Dオタ活動”

▲提供写真

大学生になり、人生で初めて年間パスポートを購入したというまいさん。しかし、学業が忙しく、週6日学校がある時もあったため、ディズニーに行く時はハードスケジュールだったそう。

「今もですが、年パスを買った当時も三重に住んでいたので、土曜日まで学校に行って、そのまま夜行バスでディズニーランドに行っていました。日曜日の夜行バスで帰ってきて、月曜日の朝に友達の家でシャワーを浴びて、一限目から学校に行くスケジュール。それでも1カ月に1回か2回は行っていました」

卒業までの4年間、国家試験があったため学業は多忙だったそうだが、学業と“Dオタ活動”、そしてアルバイトと、全て並立していた。

「土日は基本的にアルバイトのシフトを出すタイミングより前に『この日は絶対ディズニーに行く』と決めていました。大学の友達と遊ぶより、ディズニーに行って、Dオタの友達とパークで遊ぶことが多かったです。4年生のときも年パスを持っていたんですが、その時はパレードの待ち時間で履歴書を書いて、パレードを見てから面接に行って、またパークに戻ってきて……。ということもやっていました」

オタ活をしている人の話を聞いていると、いつも驚かされるのがそのフットワークの軽さと体力だ。聞いている側からすれば大変そうに思うが、本人たちは“つらい”とは思っていないだろう。移動距離も、ハードなスケジュールも、推しに会えばその喜びや楽しさでそんな苦労は吹き飛ぶのだ。

社会人になると、その頻度は増えて毎週のようにディズニーに行くようになったそうだが、東京へ就職して“Dオタ”をする選択肢はなかったのかと問うと「(三重から)通えるから」と予想外の回答が返ってきた。

▲提供写真

「新幹線で2時間あれば行けるので、そんなに遠いとは感じなくて(笑)。地元が好きなので、地元を離れて東京に行くほど不便だと思ったことはなかったんです」と説明してくれたまいさん。

それでも“仕事”と“推し活”の両立は難しくなかったのかと聞くと「アイドルとかと違って、ディズニーって365日開いてるので、自分が好きな時に会えるんです!」と目を輝かせて答えてくれた。

「ディズニーはコンサートやイベントと違って予定を自分に合わせて、行きたい時に行ける。だから、社会人になってからのスケジュールの管理も難しくありませんでした。土日に行けばエネルギーがもらえて『月曜日から頑張ろう』と思えるし、平日も『もう少しでミニーちゃんに会える!』と思えるので、仕事をする上でのメンタル保持が、私にとってはディズニーでした」

仕事の活力をくれる“推し”の存在。それはどの分野でも同じであり、確かに“自分の好きなタイミングで会える”というのは、ディズニーの魅力の一つかも知れない。

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