カーキメイクは難しくない? 初心者でも似合うメイクテクをプロに聞いてみた
ダークカラーやニュアンスカラーの秋冬コスメが数多く登場している中、今季のトレンドカラーの1つとしてあげられるカーキのアイテムが、さまざまなブランドから発売されました。カッコいい色気を演出するカーキメイクですが、個性的なカラーのため日常メイクにどう取り入れるか悩んでいる人もいるかと思います。
そこで今回は、初心者でも取り入れられるカーキアイシャドウの使い方を、美容のプロである@cosme TOKYOの美容部員、ウトンさん話を伺いました。
深みがありすぎない透明感のあるカーキが今っぽい
すっかりと涼しくなり、秋服の出番が増えてきました。秋服ならではのモノトーン、ブラウン、ベージュなど落ち着いた色の洋服の出番が増える中、ファッションに合わせてメイクも変えていきたいですよね。
毎年秋になると注目されるカーキメイクですが、今年はプチプラからデパコスまで幅広いブランドから秋の新作コスメとしてカーキを使ったアイテムが発売されています。
「カーキアイテムのトレンドとしては、“抜け感”がここ1〜2年で注目されている印象があります。特に今年は、グリーンでも深みがありすぎず透明度のある明るめなカラーのものや、パレットでは一見深みのあるカラーに見えますが、肌に乗せると鮮やかに発色するものが多く登場しています。抹茶っぽいというか、カーキでも深すぎない透明感のある色味が今季のトレンドなのではと思っています」(ウトンさん)
今秋のトレンドにあった色味がつまったパレットとしてウトンさんが紹介したのは、今年の8月に発売されたアディクションの「ザ アイシャドウ パレット」。
タイムレスに愛されるベーシックなカラーを集めたアイシャドウパレットで、重ねても厚みを感じないクリアな発色、それぞれ質感が異なるため、幅広いアレンジを楽しめるのが特徴です。
この人気のアイシャドウパレットをメインに使って、初心者でもできるカーキメイクテクを教えてもらいました。
相性の良いオレンジと合わせる肌馴染みがUP!
【HOW TO】
1.アイシャドウをのせる範囲にアイシャドウベースを塗る。
2.カーキのアイラインをAの部分に引き、チップやブラシでぼかす。
3.アイラインに重ねるようカーキのアイシャドウを目尻側①にのせる。
4.カーキのアイシャドウに重ならないよう②にオレンジのアイシャドウをのせる。
5.黒目の上の③にラメを重ねる。
1.アイシャドウベースを塗る
まずは土台を整えるためにアイシャドウベースを使います。肌の色味を見て明るくなりすぎず、これからのせるカーキに合う色を選ぶことがポイントで、私はルナソルの「アイリッドベース(N)」のニュートラルというカラーを塗布してもらいました。
「使用することで、まぶたの元々の色を補正するだけでなく、目元に光が入り、これからのせるアイシャドウの発色が良くなります。陰になりやすい目尻の際にもしっかりと塗るとメイクがキレイに映えますよ」
ベースをのせるだけで肌が均一になり、自然にトーンアップしました。このアイシャドウベースは美容液成分を配合しているので、乾燥の気になるこれからの季節にもぴったりなアイテムです。
2.カーキのアイライナーを目尻に引く
合わせるアイライナーはキャンメイク「クリーミータッチライナー」のマッチャカーキ。
「今っぽさを出すために、カーキをメインにしながらガッツリ入れるというよりかは、アイライナーのように際に纏った方がキレイに見えるんです。そのため、カーキメイクの場合は、アイシャドウをのせる前にアイラインを引くことをオススメします」
肌馴染みの良い抹茶カラーのアイライナーを上まぶたの目尻側だけに引き軽くぼかします。全体に塗ると強い印象になってしまうため、目尻側を濃くするように使用しているのだそうです。
3.カーキのアイシャドウを目尻側にのせる
その後、アイラインに重ねるようにカーキのアイシャドウ①を目尻側にのせていきます。
「ほんのりとカーキを入れると奥行きが出て、カーキが映えて深みのある大人のイメージになります。」
強すぎない透け感のあるカーキが肌にしっかりと馴染みました。全体ではなく目尻だけにカーキを使うので挑戦しやすそう。
4.オレンジのアイシャドウをのせる
続いて使うのは②のオレンジのアイシャドウ。
「カーキと混じると色味がくすんでしまうので、重ねないよう目頭側にのせるのがポイントです。カーキとの相性がよく、より肌馴染みの良い印象になれますよ」
オレンジとカーキと違う色ではありますが、違和感のないグラデーションを作ることができました。
5.眼球の高い位置にラメをのせる
最後に③のラメを、目元の眼球の高い位置にのせていきます。
ラメをのせるだけでいっきに華やかさが加わりました。瞬きをするタイミングや伏し目の時に繊細なラメがチラチラと輝きます。
華やかさはありつつも、決して派手すぎないのでオフィスでも使えそう。
マスカラをつけて仕上げても十分かわいいですが、もう少しカーキを使いたい時には下まぶたにもカーキを纏うことがオススメなのだそうです。
「上まぶたと同じように目尻側にカーキ、目頭側にオレンジのアイシャドウを入れると統一感が生まれ、囲み目で今っぽさが出ます」
目尻側に①のカーキのアイシャドウを入れ、カーキに重ならないよう目頭側に②のオレンジのアイシャドウを入れていくと、クールなのに温かみのある、華やかな目元が完成しました。
難しいと思っていたカーキを取り入れるメイクですが、アイラインのように使ったり、相性の良いオレンジと合わせることで、肌馴染みがよくより今っぽい印象に仕上げることができます。手順も簡単なのでこれなら挑戦しやすい!
マスカラはオレンジで統一感を出して
アイシャドウが完成したら、オレンジ色のカラーマスカラをのせていきます。今回は、マジョリカマジョルカの「ラッシュエキスパンダー ロングロングロング EX」のオレンジを使用しました。
上まつ毛にアイシャドウでも使用しているオレンジカラーをのせることで、カーキとオレンジの組み合わせがカジュアル感を出しつつ、今っぽい印象に仕上がります。
「ここで黒のマスカラを使ってしまうと強い印象になりすぎてしまうので、オレンジを上まつ毛に取り入れると抜け感が生まれますよ」
黒よりも控えめではありますが、目元の印象を与えながらもキレイにセパレートした長いまつ毛が完成しました。
カーキメイクはかっこいいけど、スモーキーカラーを取り入れるのは難しい……。そんなメイク悩みを解消してくれる、簡単で今っぽいメイクテクは今年の秋をさらに楽しくさせてくれるのではないでしょうか?
「“クールな印象でかっこいい”だけでなく、他の人とは違う、温かみがあって寄り添いやすいけど目元を見たらオシャレだなって思えるような女性らしさを出せるので、強すぎないけどかっこいい、ヘルシーでナチュラルな作り込みすぎてない印象になれますよ」とカーキメイクが与える印象を話してくれたウトンさん。
魅力的なカーキメイクを今年の秋に取り入れてみては?
ウトン 光恵(@cosme TOKYOスタッフ)
美容部員歴約7年。JBMA認定メイクアップ検定(EXPERT)など、多数の資格を保持。@cosmeのスタッフエキスパートとして、化粧品専門店「@cosme STORE」のフラッグシップショップ「@cosme TOKYO」で活躍中。これまでに約25,000人以上のお客様を接客。加えて、美容部員が出演する累計視聴数40万回の人気コンテンツ「教えて!美容部員さんライブショッピング」の配信の企画から運営、出演まで携わり、活躍の場を広げている。
(文・写真/吉川夏澄)
※この記事は2022年10月19日に公開されたものです