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「PayPay」を使って賢く資産運用。新サービスの特徴・使い方は?

伊藤綾

キャッシュレス決済サービス「PayPay」内で有価証券の買付や売却が⾏える「PayPay資産運⽤」の提供開始に伴い、メディア向けの説明会&体験会が915日に実施された。

今回は第二部として行われた体験会に参加。ネット証券事業を展開するPayPay証券のコンテンツ企画部部⻑・⾅⽥琢美氏から「PayPay」が展開する資産運用サービスの特長などが紹介された。

 

■600万ユーザーを突破したPayPayポイント運用

 

5,000万人以上のユーザーを抱えるというキャッシュレス決済サービス「PayPay」。そのアプリ上では現在、「PayPayポイント運用」と「PayPay資産運用」の2つのミニアプリ(「PayPay」アプリ内でできる機能)が提供されている。

「「ポイント運用」は「PayPay」内のミニアプリ上で疑似的に資産運用の体験ができるサービスで、PayPayでの買い物で貯めたポイントを使い、実際の資産運用を体験できるというもの。ポイントを使うので本当の資産運用とは違いますが、実際の投資と同じような体験ができます」

「ポイント運用」は口座開設が不要で、コースを選択するだけで疑似的に資産運用の体験が簡単に始められることなどから、提供開始から111ヶ月となる20224月に600万運用者を突破。順調にその運用者数を拡大させているという。

「これほどの短期間でこれだけ多くの利用者を獲得できたのは、おそらく日本の金融機関にはないかと思われます。「ポイント運用」は「PayPay」というスーパーアプリ上で資産運用の間口を一気に切り拓いたサービスです」

PayPayポイント運用」では「金(ゴールド)」コースのほか、アメリカのナスダック市場に上場する企業の中で代表的な100社に分散して運用する「テクノロジー」コース、アメリカを代表する企業500社に分散して運用する「スタンダード」コース、アメリカを代表する複数企業の株価に連動し、3倍上下する「チャレンジ」コースを用意。この8月には4つ目のコースとなる新コース「金(ゴールド)」が追加された。

「金(ゴールド)コース」は、金(ゴールド)で運用するETF(SPDR Gold Trust)の価格に連動するコースを追加した。一般的に株価の下落時に影響を受けにくいため、長期運用や株式で構成されるコースのリスク回避を行いたい人に向いているといわれているという。

 

アプリ上のPayPayマネーで有価証券を売買

 

かねてより「ポイント運用」を提供してきた「PayPay」だが、キャッシュレス決済サービス上で有価証券の売買ができる国内で初めてのサービスとして、この8月に提供をスタートしたサービスが「PayPay資産運用」だ。

PayPay資産運用」ではポイントを投資・運用するのではなく、証券口座を開設することでPayPay残高(PayPayマネー)を利用し、有価証券の買付・売却が行える。

100円から1円単位での取引が可能なこと、売却するとPayPay残高(PayPayマネー)へ即時チャージされ、買い物などに利用できることなどが大きな特長となっている。

「当社のスマホ証券サービスも含め、通常の証券会社では株式や投資の売買をした場合、現金化までに日数がかかります。しかし、「PayPay資産運用」では、売却金額は手数料を引かれて、すぐPayPayマネーとしてPayPay残高に反映されるため、とても使い勝手が良い。非常に画期的な金融サービスになっていると思います」

すでにPayPay証券の口座を持つ場合、PayPay資産運用上でログインすれば、申請手続きなどを行うことなく、すぐに資産運用を行うことが可能。「ポイント運用」の運用者はもちろん、初めて資産運用を行う人が資産運用を始めやすいサービス設計だ。

「PayPay資産運用は 「PayPay」で本人確認などを行っていれば、かなりスムーズに口座開設も完了します。仮にPayPayでの本人口座の確認を行っていなくても、 PayPay証券での口座開設や一般的な他の金融機関と同様、本人確認書類の画像の提出などを行なっていただくことで、アプリ上で簡単に口座開設ができます」

なお、「PayPay資産運用」を利用する際は、「PayPay」に登録されている情報や、本人確認情報、支払い方法、入金方法などの情報をPayPay証券へ提供することに同意する必要がある。

 

おトクなキャンペーンも実施中

 

PayPay資産運用」で取引可能なコースは、「PayPayポイント運用」でも提供中の4コースに加え、「フラットキープ」コースと「ESG」コースを追加した6コースが利用できる。

「フラットキープ」コース(iシェアーズ 米国短期国債)は銀行業をはじめとする安定性の高い社債を組み入れているコース。「ESG」コース(iシェアーズ MSCI 米国 ESG セレクト)ではESG(環境、社会、ガバナンス)の観点で優れた企業の複数銘柄に分散して投資する。

「現状の人気順では、3倍のレバレッジが効く「チャレンジ」コースの人気が非常に高く、逆にあまり人気がないのが「フラットキープ」コースという状況です。当社のサービスには初心者の方がとくに多いなか、安定的な運用よりも値動きが激しいものが好まれているようです。債券などに投資をするETFに連動する「フラットキープ」コースは、あまり人気がないとはいえ、ゴールドよりも値動きがあまりないのが特長で、安定的にリターンを積み重ねていきたい方にはおすすめしやすいかと思います」

実際の売買はスマホのPayPayのアプリ上で非常に簡単に行える。買付は6つのコースの中から、PayPayマネーの残高の範囲内で購入する金額を入力。買付後、アプリ上ですぐパフォーマンスのチェックなどもできる。

「当社の公式noteやTwitterなどでは投資の参考になるような情報発信も行っており、今後もこうしたコンテンツを拡充させていくつもりです。非常に簡単で手間なくできるスタイルを残しながら、さまざまな投資情報に触れて学べる仕掛けを提供していきたいと考えています。Twitterのフォロワー数は15万3000人ほどと、おそらく証券会社のアカウントのなかで1番のフォロワーではないかと思っています」

また、「ポイント運用」では金(ゴールド)の新コースの追加を記念し、「金(ゴールド)コース誕生記念!PayPayポイント運用を始めようキャンペーン」を実施中だ。

1016日までの期間中、新たにポイント運用の利用規約に同意した人を対象に(キャンペーン以前に一度でも利用規約に同意した人は対象外)、700万円相当の「金(ゴールド)」コースの運用中残高(運用ポイント)を山分けして付与(手数料相当額を除く)。

さらに、抽選で100人に1万円相当、1000人に1000円相当の金(ゴールド)コースの運用中残高(運用ポイント)をプレゼントする。付与時期は10月下旬から11月下旬頃を予定とのことだ。

(撮影・取材・文:伊藤綾)

※この記事は2022年09月30日に公開されたものです

伊藤綾

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