燕返し(つばめがえし)とは? 体位をイラストで解説【四十八手】
燕返し(つばめがえし)とは、セックスにおける四十八手の1つ。具体的にはどのような体位なのでしょうか? 恋愛コラムニストの関由佳さんに、やり方やコツをイラストつきで解説してもらいます。
いつもお決まりの体位ばかりしていると、なんだかマンネリを感じてしまうこともありますよね。
そんな時、参考にしたいのが四十八手。今回は、燕返し(つばめがえし)という体位を紹介します。
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【四十八手一覧】セックスの体位をイラストつきで解説!
燕返し(つばめがえし)とは?
「燕返し」とは、女性が片脚を上げて行う後背位(バック)を指します。
辞書的な意味は、燕のように素早く体を反転させること。また、剣術の達人である佐々木小次郎が得意だったとされる技名でもあります。
燕返しをしている女性のうつ伏せになった姿は、身を翻す燕のようにも見えますし、まっすぐ上げた脚は剣のようでもありますよね。
これらが「燕返し」というネーミングの由来なのかもしれません。
この体勢は女性に柔軟性が求められるものの、挿入自体の難易度は低めです。また、通常のバックから移行するのにもぴったり。
バックの後にプレイすると、それまでとは違った角度の挿入により新しい快感を堪能できるでしょう。
どんな時におすすめ?
後背位(バック)のレパートリーを増やしたい時
難易度
★★★☆☆
燕返しのやり方
燕返しの主な手順には、女性がうつぶせになった状態からスタートするパターンとバックから移行するパターンの2種類あります。
パターン1:女性がうつぶせになった状態から開始
まずは女性がうつ伏せになり、男性は膝立ちで相手の片脚へまたがりましょう。
そして女性のもう片脚を持ち上げて腕で支えたら、相手の脚を少し開くようにして挿入します。これで燕返しの完成です。
ピストンの方法は、通常のバックとほぼ同じ。男性が女性の脚を支えながら、腰を前後に動かします。
女性も少しは動けますが、体勢がやや不安定です。脚を上げてキープするだけでも大変なので、基本的には男性主導でピストンしてもらいましょう。
パターン2:後背位(バック)から移行
後背位から移行する場合、まずは女性が上半身を低くして腰だけ高く上げた猫のようなポーズを取り、片脚を後ろへ上げます。
その逆側の脚に男性がまたがり、女性が上げている方の脚を支えましょう。これで、燕返しの完成です。
ピストンはパターン1と同様に行います。
燕返しと組み合わせたい! おすすめ体位
セックス中、姿勢を変える時にもたついたりバタバタ慌てたりすると、テンポの乱れからムードが壊れそうになる場合がありますよね。
それを防ぐには、次から次へスムーズに移行できる体位の組み合わせと流れを知っておくことが有効です。
燕返しはいろいろな体位との相性が良く、移行もスムーズ。特に、下記の体位との組み合わせがおすすめです。
(1)松葉崩し
松葉崩しは正常位の変化形で、V字形をした松葉が交差するように、男女の脚をクロスさせて行います。正常位から簡単に移行できるので、難易度は高くありません。
この体勢で女性がクルッと回転しうつぶせになれば、スムーズに燕返しへ移ることが可能。つまり、「正常位→松葉崩し→燕返し」の流れなら、スマートに3つの体位を楽しめるのです。
(2)後背位(バック)
(1)の最後の燕返しから女性が脚を下げてバックの体勢を取れば、4つの体位を味わえることに!
これなら体勢を変える時にもたつく可能性が低くなりますし、体位ごとに異なるさまざまな刺激を得られるので、セックスの満足度も高まるでしょう。
また、1回のプレイでこれだけ体勢を変えられると、かなりの上級者になった感じがしますよね。
正常位から燕返しに至るまでのスマートな体位転換をマスターして、ぜひ上級者への階段を上ってみてくださいね!
(3)押し車
押し車とは、男性が両手で女性の脚を持ち上げたまま挿入し、歩く体位です。荷物の運搬に使う手押し車を想像すると、体位のイメージをつかみやすいでしょう。
なかなかハード、かつエロティックというよりは筋トレのような体位なのでトライしたい人は多くないかもしれません。
しかし、「四十八手を全て制覇したい!」「難しい体位にも挑戦したい!」という猛者もいるはず。そのような人は、ぜひ燕返しをしている時に押し車へチャレンジしてみてください。
燕返しでは男性が女性の片脚を持ち上げています。そこからさらにもう片方の脚も抱えて立ち上がり前へ歩けば、押し車の完成。
このように、難易度はかなり高いものの、燕返しからトライすれば比較的スムーズに押し車の体勢を取れるでしょう。
▶次のページでは、燕返しの注意点を解説します。