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Gスポットとは? 医師が教える場所や正しい知識

髙橋怜奈

Gスポットとは何か、位置や感触、見つけ方を解説。開発する方法はあるのか、どうやったら快感を得やすくなるのか、産婦人科医の髙橋怜奈先生に聞きました。

「Gスポット」という名前は聞いたことがある。どうやらものすごく気持ち良くなれる性感帯らしい。でも実際のところどこにあるのか、どう刺激していいのかも分からない……。

Gスポットは、男性にとってだけでなく、当の女性にとってもミステリアスな性感帯です。

今回は、産婦人科医の高橋怜奈先生監修のもと「Gスポットとは何か」について解説していきます。

そもそもGスポットとは?

まずは、Gスポットとは何か、本当に存在するものなのかについて見ていきましょう。

Gスポットって何?

Gスポットという言葉を最もよく見聞きするのはAVの世界だと思いますが、これはAV用語というわけではなく、医師が発見したものです。

20世紀半ば、ドイツの医師・グレフェンベルグが発見したと言われ、その頭文字をとって名づけられたそうです。ゆえに医学的に「ある」という認識はおおむね共有されていますが、いまだその正体には諸説あります。

位置は、腟口から子宮口の中間あたりの、おなか側と説明されることが多いでしょう。

性的な刺激をする時には、指を挿入して軽く曲げたあたりと言われ、指で触れた際の感触はザラッとしている、あるいは軽くふくらんでいる、とも表現されます。

産婦人科医は、腟に指を挿れて内性器の状態をチェックする“内診”を行いますが、腟壁というのは元々凹凸があったり、ざらざらしている部分があったりするものです。従って、私自身「ここがGスポットだ!」と確信を得たことはありません。目で見て分かるものでもないので、多くの医師もGスポットは何かをよく知らない、というのが実情です。

女性のクリトリス

また、「Gスポット=クリトリスの一部である」という説もあります(図)。

クリトリスはとても小さな器官だと思われていますが、私たちが目にすることのできる「陰核亀頭」は、クリトリス全体のごく一部にすぎません。そこから2股に分かれた長い脚「陰核脚」が伸び、腟をまたぐようにしているのがクリトリスの全体像です。

腟に指を挿れ、おなか側をぐっと押すと、腟壁の向こう側にあるクリトリスの脚を刺激することになります。ここで快感が生じるということは、つまりクリトリスで快感を得ているということ。この説についてもさらなる研究が待たれます。

Gスポットの位置

Gスポットは腟口から子宮口の中間あたりに位置すると先述しましたが、腟の長さは個人差が大きく、指を挿れるとすぐに子宮腟部(ポルチオ)に指先が触れる人もいれば、中指全部を挿入しても子宮腟部にはまるで触れない人もいます。

ですので、はっきり「ここ!」と分かるものではないということは覚えておいてください。

次ページ:Gスポットを見つける方法

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